きょうも映画館通い by Banzong

わたしたちは世界一の映画の街に住んでいる!

2017.10.28 東京国際映画祭6本目。台湾映画『大仏⁺』を観る。不思議なテイストの映画でした。

2017-10-28 | 映画レビュー
東京国際映画祭6本目。台湾映画『大仏⁺』を観ました。「ワールド・フォーカス」部門の一本です。この映画、先週末の台湾の映画興行ランキングでは公開2週目で5位とヒット中。まさに生きのいい作品です。

タイトルは、舞台が仏像を作っている工房で、そこからとっています。工房の夜間警備員が、社長の車載カメラで撮ったとんでもない映像を盗み見してしまい…というサスペンス・コメディ。

あくまで私見ですが、夜間警備員とか彼の友だちのクズ屋とかの暮らしぶりは、つげ義春とか、コーエン兄弟の世界をイメージしました。そんな不思議なテイストの映画でした。全体はモノクロ、車載カメラの映像はカラーとか。途中のシチュエーション、場面展開について、監督が解説を加えるとか、結構ふざけていて、わたしはわりと好きです。もっと意表をつくラストを想像していましたが。

監督はホアン・シンヤオ。昨年のわたしの東アジア映画ベスト1,『ゴッド・スピード』のチョン・モンホンが製作と撮影(中島長雄名義)を担当しています。お昼に観た『老いた野獣』同様、台湾・金馬奨にノミネートされています。こちらはメインの作品賞、助演男優賞などの候補。他にもすでに、台北映画祭のグランプリを受賞しています。


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