紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

川柳ドライブ

2007-06-24 21:49:20 | ファミリー
 先週の土曜日、「あんたの好きそうなとこ、みつけたし、いかへん?」と夫・H氏よりお誘いがあり、東近江方面にドライブとあいなった。

 「あんたの好きそうなとこ」とは、お洒落なレストランでも気の利いたカフェでもない。巨大なビニールハウスで、花苗を格安で販売している農園である。そこで金魚草やカラフルなケイトウや、トルコ桔梗や百日草など計10鉢ほどを購入して、1000円でおつりが来たので、心の中で二人そろって「おおお~~~」と驚いていた。もしかしたら「すみません!間違いでした!」とレジの人が追いかけてこないかと心配しつつ、二人とも足早に車に戻る。なにも言わなくても、その辺は以心伝心である。さすが夫婦。

 車に戻ってラジオを付ければ、リスナーが応募した川柳を読み上げ軽く講評し、入選作を決める番組、「ぼやき川柳」が始まっていて、司会の三人の方と、私たち夫婦はそれぞれに、爆笑しながら会話もはずむ。どんどん川柳が読まれ、ラジオのスタジオ内も車の中も笑ったり、唸ったりで大変楽しい。(番組タイトルに「かんさい土曜ほっとたいむ」とあるので、関西圏限定かもしれません)

 この日のお題は「深い」。「深」の漢字もオーケー。「深情け」でも「深酒」でも「深呼吸」でも「深読み」でも「深海魚」でも、かまわない。

 中で私がたいそう気に入ってしまった川柳は「女房の愛は浅いが欲深い」。いやー、なんでこれ、入選しなかったのかしら? 憶えやすいし、キャラが目に浮かぶようで、何回思い出してもにやにやしてしまう。なぜか『芋たこなんきん』に出演されていた(役柄が)スナック「アムール」のママの顔が浮かんでしょうがない。

 うろおぼえなので、こんな感じ?くらいにしか憶えていないけど「海の底つまらぬ顔の深海魚」というのも、膝を打つ。深海魚、確かに楽しみ少なそう。あ、はからずも5、7、5や。

 「女子校の校門前で深呼吸」という句に、男性のアナウンサーが、「そうですよねえ、女子校に入る時は、緊張しますもんねえ!」と激しく同意されていたが、私はまったく違った読解をしていたのだ。または誤読とも言うが。

 「えっ? そういう意味やったの、これ? てっきり若い女の子はいいにおいがするから男のヒトは女子校の前でおもわず深呼吸するのかと思ってた・・・」
 すかさずH氏、「そんなヤツおらんやろ~! そんなんヘンタイやんか~。それはありえへんやろ~」と全否定していたが、5%くらいはそういう解釈もあり得るのでは?と私は未だに思っている。いやその、変、という意味ではなく、憧れの女子校に、ロマンを感じるあまり・・・つい。そういうの、かわいい感性だと思うんだけどなあ、そういう男の人って、ちょっとかわいらしいと思うんだけど。違うのかなあ?

 いや~、川柳ってほんと、面白いですよねえ。マシンガンのように次々打ち出される川柳は、機知あり笑いありおとぼけありシニカルありで、盛り上がる事請け合い。昨日は聴きそびれてしまったけど、笑うとほんとに元気になることがよくわかった。笑って暮らすのは、思っている以上に大事なことかもしれないな。