紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

はばたく。

2007-06-17 23:27:07 | ファミリー
 『サンタナ』である。音楽の話ではない。大阪のインド料理のレストランである。

 お兄ちゃんTくんが、大阪で大相撲を見に行くとき、必ずといっていいほど立ち寄っていたらしい。本場のインド料理を良心的な価格で提供する底抜けに明るいインド人店長に、常連さんとして扱っていただいているそうだ。
 店長がお店でインド旅行を企画して、なぜかTくんも当然行く事になっていたらしい。さすがに、あわててお断りしていたようである。

 ここでインドのミルクティー、チャイを注文する時には、特別な作法(呪文?)が存在する。Tくんに教えてもらった呪文はこうだ。

「チャイをくだチャイ」

 これで大満足の店長が、ほどなくチャイを持って来てくださるそうだ。しかしこの呪文を口ずさむには、多少勇気、もしくは思い切りが必要である。いや、もしかすると、その場に行けば、なんなく口に出せるのかもしれない。そういう磁場の店かもしれない。今年中には、制覇したいものである。

 さて、彼の大学の最寄りの駅から大学までの道は、商店街でもあり、飲食店も各種取り揃えられているので、そろそろ馴染みのお店もでき、「おまけ」をしていただけるまでになった。ありがたいことである。先日は不二家の棒付キャンデーをもらってきていた。

 世間のいろんな方々にお世話になりながら、少年は社会に出てゆき、オトナになっていくんだなあ~と感慨深い。やっぱり親だけが子どもを育てるものではないのだ。

 小さい時から、なるべく外に外に出して、家族以外の人達とキャンプや旅行にいく機会をつくったのが、少しは生きていたらいいな。親元を離れ、他人の世話になる事で、新聞三面記事上は死体ごろごろな世の中だけど、案外世の中の人たちって捨てたもんじゃ無い、と思ってくれればうれしい。

 とりたてて根拠はないけれど、「他人の家の飯を食う事は大事」だと思う。別段何の根拠もない。単なる親の勘である。