紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

ドラッグストア偏愛

2009-03-31 23:17:00 | ノンジャンル
 久々にべつやくれいさんのチャレンジが読みたくなり、デイリーメ[タルサイトZで、彼女のチャレンジのいくつかを探し当て、読み(見)ふけり、爆笑する。相変わらずのユニークな発想と展開のクオリティに満足満足。

 まず最初に読んだのが『とまどいのドラッグストアショー』。私は最初間違えて『ドッグストア』と読んでしまったのだけど。

 私が中高生の頃には、ドラッグストアなんてものはなく、でも英語のリーダーの時間にはテキストにときたま登場した。先生が「薬屋みたいなもの」と説明されたが「薬屋みたい」の「みたい」という部分のビミョーな違いが非常に気になったものである。最近では薬屋よりもドラッグストアに行く方がだんぜん多いわけだが、その日本での歴史は案外浅い物なのである。

 しかし、ティーンの頃、英語の時間に教わった「ドラッグストア」なるものは、若い脳の中で濃厚にインプットされ、「まだ見ぬ憧れ」カテゴリーに分類されていたのである。たとえば、パパイヤ、マンゴー、ヤシの実、クロワッサン、アップルパイなどと共に(ドラッグストア以外、全部食べ物じゃないか!)。無意識に「ドラッグストア=若き日の憧れ」がきっと潜んでいるのだ。そうでなきゃ・・・ドラッグストアであんなに無節操に、かつ剛胆に散財する理由がわからない!

『とまどいのドラッグストアショー』の書き出しはこうである。

 ドラッグストアが大好きである。
 買う物があろうがなかろうが、一度入ったら結構長い時間楽しんでいられる。女性の皆さんにはけっこう共感していただけると思うのですが。


 はいはい共感しますとも!

 彼女は同じ商品、たとえばリップクリームでどれを買うか、入浴剤はどれに決めるかというセレクトで多いに悩み、それが楽しくてしょうがない、とおっしゃるのである。
 悩むのが楽しい、というのはほとんど鈴木大拙的悟りの境地に限りなく近い。べつやくさんはご自分でも気がつかれないうちに、軽々と禅を極めてらっしゃるのかも(笑)

 私は同じ商品で、しかも価格が一緒、という場合には、多いに悩み楽しむ派である。いわゆる主婦派閥に属する。あるいは妙に高価なものを突如買いたくなったりするのは、いわゆるストレス発散なのか、一点豪華主義なのか、そういうものを欲しがる自分を商品棚の前で、延々と分析するのが不思議に楽しかったりする。

 そしてドラッグストアにたまに出かけると、たいていは大出費なのである。いつもレジで支払いながら「なぜ!?」と自分に問いかけることが恒例と化している。
「ウール衣類を洗う洗剤が欲しかっただけなのに、この荷物の山と財布の軽さは、一体!?」と、不思議を追求する雑誌『ムー』に特集してほしいくらいのクエスチョンマークを背負いながら、店を後にするのだ。

 だから自分を牽制するため、ドラッグストアは月1くらいにしている。・・・あ、もしかすると「まとめ買いしなきゃ」という負荷がかかっているのかもしれないなぁ。

 ちなみにH氏もドラッグストアは大好きで、かつ私以上に(きっと)大散財なのである。
 しかし彼も家事をするからなぁ。お聡恤ヨ利グッズや、キッチングッズが並んでいたら、そりゃ手もでようというものなので、気持ちはイタイほどわかるのだ。
 だから、自分以上に彼がドラッグストアやホームセンターに行くことを、経済的事情から非常に恐れていることを付け加えておきます(笑)

ニコニコいちご、よたび。

2009-03-30 23:19:00 | お買いもの
 本日がニコニコいちごを予約した日だったので、うららかな春の晴天のなか、車で走る。

 桜は一部咲きほどなのに、琵琶湖対岸(湖西)の比良山には、山頂に雪があった。山の上へと、夜にはしっかり電気の帯が輝いていたので、もしかすると春スキーができるのかもしれない。

 ハウスの販売所に入って、予約していることと名前を申し出る。

 すると「いやー、たいへん申し訳ないんやけどなー」
 いやな予感。まさか記入漏れとかで忘れられていた?

 「ハウスの温度管理を間違えてしもて、失敗してしもたんや。お家で食べはるんやったら、たいへん失礼やけど、こんなんでもええやろか?」
 と、おじさんは大型パックの山盛りイチゴをさしだして「300円です」とのたまう。

 300円!? スーパーのパックの2倍は、確実にある。 それで300円?

 夕方Kちゃんと一緒に思う存分食べたけれど、それでも1/3くらい余った。イチゴ約二日分が300円! しかも、スーパーの安売り、380円くらいのより、ずっと美味しいし。 すごいぞ、ニコニコいちご!

 ついでに御澤神社でお水をもらってお参りする。帰り道には、春の息吹で溢れていた。芽吹いた柳が風に揺れていた⇒

 枝を伸ばす桜がちらほらと咲き始める⇩

 窒竄ヤに椿の花が赤く静かに咲いていました   ⇩




トウ・ビー・コンテニュー

2009-03-29 22:28:00 | おしごと
 実は昨日、職場で大変親しくさせていただいている方たちが異動する(しかもばらばらに)ことになり、とてもショックなのだった。臨時職員は異動はないでしょう、ということで安心しきっていたので、「うそー!?」状態だったのだ。しかもみんな入って1年あるかないかの初心者にも関わらず、である。

 おおくの町が合併して広域なひとつの市になり、町ごとの図書館が同じ市となることで、いくつも図書館がある町になってしまった。だから市内の広範囲の図書館間で異動がおこなわれるのだ。

 夫に言わすと「3馬鹿トリオ(仲良し3人組という意味合い)やな~」という極上のコンビネーションで、3人寄れば文殊の知恵ではなく、爆笑が巻き起こる(そしてときたま笑いが止まらない)くらい常時盛り上がるメンバーだったのに・・・残念だなあ。

 でもまたオフにお会いしましょう! この職場で知り合えて、本当にうれしかった! あと一日は一緒に仕事ができるので、いまはそれを愉しみに。それに、同じ市内の図書館同士だから、また一緒にお仕事ができるかもしれないんだし、という希望を持って。 

おかしな家族

2009-03-28 23:18:00 | 読書
 白洲次郎&白洲正子というビッグカップルのお嬢さん、牧山桂子(かつらこ)さんが、ご両親とのあれこれを綴られた『次郎と正子』を先日読了した。
これが予想以上に面白かった。

 タイトルからしてご自分のご両親を名前で呼び捨てである。一見とてもドライでクールで「もうちょっと普通の親らしかったらよかったのに」という恨めしさもあったかもしれない。

 そしてご自分でもそう思われているかのような筆致なのだが、ご両親は、彼らなりの愛情を注がれていたのだということが、読了して、しみじみと心に沁みていたりする。一般的な親の愛情のかけ方とは、全くベクトルが違うので「あれあれ?」だったりするのだけど、質も量もたっぷりだということは、シャイな桂子さんは、クールでドライな筆致を保ちつつ認めていらっしゃるのだ。かなりの「あれあれ?」なんだけどね(笑)

 とともに「次郎と正子」というご夫婦の、無類の面白さが描かれていて、桂子さんの軽妙で上品でドライな独白で一層際立ってくる。顔を合わせればお互いに負けず嫌いでプライドの高い二人は口論が絶えず、それは傍目には迷惑だけど、二人にとってはレクリエーションみたいなものだとか、正子さんがヨーロッパ旅行に出かけてしまうと、普段のガミガミ亭主ぶりはどこへやら、彼女の帰国する日に赤丸を付け、彼女の便りを心待ちにする次郎さんとか、なんだか可愛らしいのだ。

 そんなケンカばかりの二人が、晩年には仲良く軽井沢に出かけ、機嫌良く帰ってくるのを珍しいことだと思う桂子さんだが、二人には人生の残り時間が少ないことが、しみじみと身を以てわかっていたのだろう。
 
 子どもより自分優先の自己チューな正子さんをみる桂子さんの目線は「やれやれ目線」である。ほとんど手に負えない子どもを、半ば呆れながら見る母親目線なのだ。逆転母娘なのだ。

 桂子さんの独特のユーモアセンスにも感心。

 入れ墨の取材にいって、すっかり感激した正子さんは「私も入れ墨をいれようかしら」ととんでもないことを言い出す。凝り性の彼女なら、全身入れ墨というのも、やりかねない。という内容に続くのは、こんな文章。

 それをもし見たら父が浮かべるであろう驚愕の表情と、よく温泉などで見かける「入れ墨の方お断り」という看板が、同時に私の頭の中に浮かびました。
 やめときなさいよ、と言う私の言葉なぞどこ吹く風で、図柄は天女だ龍だなどと言い出す始末です。一計を案じた私が「内股にバラの花と『次郎いのち』と入れなさいよ」と提案すると、彼女の中でなにかが弾けたような顔をして、二度と入れ墨の話をしなくなりました。 

 


ふたたびタイムスリップ!

2009-03-27 23:44:00 | おでかけ
 本陣を出て、写真を撮り合った後、本陣との共通券を握りしめ、草津宿街道交流館なる場所へ移動する。

 ここではいくつかの体験が出来、東海道や中山道に関する学習ビデオなどがあるのだが、時間の関係でビデオはパス。

 1階では受付のお兄さんに案内していただき、ローラーとスタンプ台とステンシルの枠のようなものを使って、浮世絵摺り体験をする。あっという間に4色摺りの浮世絵?が完成した。無邪気に喜ぶ私たち。

 2階では
「旅の体験コーナー」
にて、しっかり掴まれてしまう。
 帯にキモノ、羽織、新撰組の法被から、手甲脚絆(てっこうきゃはん)、わらじ、振り分け荷物、三度笠? 果てはちょんまげゴムカツラまで揃っているのだ。しかも館内はやはり貸し切り状態なので、よりどりみどりである。☆紗さんの喜ぶまいことか! 

 それらを身につけて設置された駕篭に乗り込み、写真を撮ることに即決定。というか、完全に私は☆紗さんに呑まれるカタチに(笑) うーん、なんだかわからないけど、私の完敗だ・・・と心地よい敗北感を味わう(笑) 

 そんなこんなでお土産の交換会をして、交流館を出た後、お礼とともにお別れをした。私は未練がましいタイプなので、振り返り振り返り、元来た道を駅に向かったが、☆紗さんは、まっすぐ姿勢良く、次なる目的地目指して、かっこよく歩いていかれた。

 彼女の人生をフルに楽しむ姿勢や無邪気な心、なにげない心遣いや、豊かな感受性とそれに続くおう盛な好奇心をごく近くで見て、最近ちょっと体力的に弱腰で怠惰になっている自分を反省した。
 いやー、タイムリーに喝を入れてもらえました。ありがとうございます、☆紗さん。そして、翌日の京都三條到着による東海道踏破、おめでとうございます!

 いただいたお土産「かにが坂飴」。

 昔、カニの怪物が人々を襲っていたが、ある旅の僧がカニを成敗しつつも成仏を促した。するとカニは涙を流しながら喜び、甲羅が割れて厄よけの飴になった、といういわれ付き。

 すごい素朴な手作り感溢れるレアな感じの味。いかにも添加物ゼロ、なおかつ風味絶佳という感じ。窒フ皮に、丁寧にきちんと二個ずつ包まれているのが素晴らしい。