ツバメの巣にヘビが！

夫　「ヘビがいる！」




私　「たいへん！」　事務所から玄関に走ってく




会社の玄関には男子高校生と夫が上を見上げてた

夫　「なんか長いものない？」


私　「傘がある」


夫　「長さが足りない」


私　「じゃ　はしご」


夫　「はしごに乗ってか・・」

　　いえいえ、はしごを振りまわせばヘビが逃げると思ったけど

　夫は奥に道具を探しに入る


私は近くに有った、シェルビング（スチールの棒/重い）を高校生に渡して　「コレで」


高校生　「これで　取るっすか？」

ちょっとおたおたしてたけど、ツバメが危機に、勇敢にもヘビに立ち向かっていった


私　　「がんばれ！」
　　

高校生　「かえってコワいっすよ　こっちに向かってくる」


私　　「がんばって！」　　私は口だけだから気が楽　　エヘヘ


夫もはしごを掛けて頑張る


ついにヘビは地面に落ち　逃げて行った　1メートルはあったなぁ・・こわッ


夫がはしごに登って巣の中の様子を見てる

私達は見上げて、赤ちゃんの無事を祈る

浮かない顔つきだ・・・「見えてるけど、動かないよ」






高校生Ｂが加わる

「ヘビどこに行ったんですか？」


私　「あっちに逃げてったわ」


「そうですか・・・そっちの方がコワいです」　ヘビが下に降りて来た方がコワいと言う


私　「そうね　それもコワいし　赤ちゃんも心配だし」


ツバメの両親は最初からずっと、声を立てながら近くを旋回している

間隔の短くて、高い声で　休まず鳴いてる



暫く様子を見てたけど、両親は巣の近くまでは行くけれど・・

立ち泳ぎみたくして、中を覗くけど

巣には止まることが出来無い

緊急事態に、ナニか恐れを感じてるのだろう　　かわいそうに・・・




高校生の男子生徒二人は遠く離れて見ている







夫は１０冊入りのノートの包みを差し出し「あの子達にあげて来て」と言う



「うん」


渡しに行った

「夫がどうぞ、使って下さいって」

「あ、いいんですか？」

「はい」

「うれしいな　大事に使わせていただきます」


とても良い子達でした


日本の未来は明るい







バニラーネの　写真展より




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