バンコクから愛を込めないで (ボクシング奈落編)

ボクシングから離れていたあたしは復活するのか(゜Д゜)!?

(タイのボクシング) ワンヘン・焼き鳥屋さん(まて)が判定防衛!しかしその力はというと??

2009年12月25日 07時22分31秒 | タイのボクシング
(写真は防衛に成功したワンヘン)



今回はコメンテーターの一人ボクシングファン様とペッインディー興行を見に行ってきたバンコク愚連隊です。一応バンコク市内なのでバス移動。お目当ては


  ワンヘン・ガイヤーンハーダオジム(五つ星の焼き鳥屋さん、の意)


のWBCインターナショナルストロー級タイトルマッチだったんですが…


以下、試合内容です。

[[ 12月24日 ]] ペッツンディー主催「CPフレッシュマートムエタイマラソン」
場所:バンコク北郊バンケーン区タイ国軍第11駐屯所?内特設会場
タイではTV7チャンネルでタイ時間14:00~17:00放送(日本時間:16:00~19:00)

今回の試合場は陸軍の施設内に設置されています。



<軍の施設内に設置されたリング>


でも今回はこの行事のため一般人の入場もOK。入場時もまったくのノーチェックでした。(いいのか?)もっとも入り口にいる軍人さんは銃を当然のようにマガジン装着のまま携行。(タイでは普通の光景といえばそれまでですが)

そしてこれが噂の(?)「ガイヤーン・ハーダオ」(=五つ星の焼き鳥の意、タイでは大手に育った小店舗販売形式のフランチャイズチェーン)のブース。中で鶏が丸ごと回って焼かれています。これをお客さんの要望で「1羽」や「半羽」に切って打ったり、加工されたロール上のものも焼いて販売してます。





このチェーン会社(CPグループ)がワンヘンのスポンサーについているわけです。


▼メインイベント:WBCインターナショナルストロー級(105ポンド)防衛戦
王者:ワンヘン・ガイヤーンハーダオジム(Wanheng Menayothin)(タイ) VS ジェイソン・ロトニー(Jayson Rotoni)(フィリピン)


最近もうおなじみの派手な入場光景…ワンヘンも男らしい顔つきしてます。



<世界戦ではないせいか旗持ちはつかず選手のみでリングへ>


対峙する両者。最近フィリピンからの選手招請がブームですねえ…半年前まではインドネシア人がほとんどだったんですが…



<右がワンヘン、左がジェイソン>


1Rはタイ人ボクサーの定石で様子見だったワンヘンも2Rからは積極的に前にでてパンチを振るいます。





サウスポーのジェイソンは、どうもわざと後ろに下がって攻めてきた相手の隙をみて連打で反撃。特に飛び込みながら大きな右フックをふるってそのすぐ後に繰り出す左ストレートは最初ワンヘンもやりにくそうにしていました。



<この左ストレート。しかし後半はワンヘンに完全に見切られて空振りが多くなりました>


ワンヘンのファイトスタイルは、うーん、これまた最近のタイ人ボクサーの常でジャブはちょろちょろですぐにストレートかフックを振るう感じ。そして接近戦ではフック、アッパーを叩き込んでいきますが攻めが単調。よかったのがこの飛び込んでのボディーストレートなんですが、飛び込んで打つ分攻撃は「単発」で終了。いい連打のラッシュがほとんどない…



<これがタイ人独特のボディーストレート>


2Rからのワンヘンの攻勢を受けていたジェイソンは5Rにはすでに疲れを見せてクリンチが多くなります。しかし要所要所で反撃してくるのでワンヘンが倒せない。(ぐらつかせることも出来ませんでした。)



<要所でカウンター気味や飛び込みパンチで反撃するジェイソン(右)ただし後半は疲れからか飛び込みパンチは少なくなりました>


実際5Rの疲れを見せたときが最大の倒しどころと見えたんですが頭をくっつけてのフックやボディーでは破壊力にかけますね。前日KOREAN TARO様と「タイ人は1,2から3,4,5、と連打に続けるボクシングが出来ていない。→トレーナーの指導がよくないのでは?」という話をしたんですが、ワンヘンのこの試合もここ数回あたしが感じてきたタイ人の「明らかに優勢なのに倒せない」ボクシングと同じものでした。


結局、ジェイソンは12R持ちこたえ、判定は116-112、117-111、117-112のUDでワンヘンの判定勝ち。



<防衛に成功したワンヘン>


もうちょっと積極的ボクシング、つなぐボクシングを期待したんですが出来てませんねえ…あれじゃ世界は厳しいか?ワンヘン自身、多少打たれてもいるまずに打っていくのはいいんですが不用意な被弾も多いように感じました。
今でもどちらかというとムエタイの方に軸足を置いている感じがあるので、ペッインディーの「2本足」路線は(頻繁に試合できるムエタイの試合によるボクサーの収入など考えると)わからなくはないんですが、「世界」を狙わせるならば「国際式一本」で集中的にトレーニングさせるべきでしょうね。ちなみにワンヘンのガードはムエタイ選手的に「ハの字型」で高めのディフェンスでした。(だから余計強いジャブが打てないんじゃないかと思うんですが…)


ペッインディーはこのワンヘンの力量を見極めてから(既報のように)オーレドン(オーレイドン)を転級させ、ワンヘンにWBCストロー級王者を獲らせたい、という意向のようですが、あれでは厳しいのでは…というのが率直な感想でした。昨日のワンヘンと比較すればオーレドンの(若いけど)老獪な体捌きはさすが、と思わせるものがありますね。

以上、試合のレポートでした。


<余談>
今回のタイトルマッチはペッインディーの興行の恒例のように「ムエタイマラソン」と組になってたんですが、前半のムエタイ・マラソンでリング脇まで進出してきて熱狂を見せていた観客が「次は国際式ボクシングのタイトルマッチです」とアナウンスがあった途端に


  潮が引くようにいなくなった!?(マジ)


ムエタイマラソンの時にリング脇まで人が多くて「写真が撮りにくいじゃん」と思ってたら杞憂に終わりました、っていうかまさに「手のひら返し」???
現場から帰るときにボクシングファン様が


  「あれがタイの国際式ボクシングの人気の現状をあらわしてますね」


とおっしゃってましたがホントそうなんでしょうねえ…
まあオーレドンの世界戦やポンサックレックの世界戦では見られなかった現象だったんですが…


  地域タイトル戦の集客力の限界か…(汗)



えっと、今日のおまけは試合会場で見かけた美人子ちゃんです。(CPのコンパニオンですけど)





ではまた



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