(写真はシリモンコンとナリス・シンワンチャー氏)
昨日ナリス・シンワンチャー氏の興業は反政府デモの関係で当初予定のラチャブリからサムットサコン県にあるナリス氏の関連しているマハチャイ・ヴィラに変更して行われました。メインのWBCアジア・ウェルター級コンチネンタル王座戦では元世界王者のシリモンコン・シンワンチャーが豪快にKO勝ち。そのダウンの瞬間を捉えていたのは誰だ!?
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(愚連隊の一言)サムットサコンの町中も古びてていてよさげ♪
「地獄のロード四連戦」(一昨日増えた)の2日目はシリモンコン・シンワンチャーのWBCアジア・コンチネンタルタイトルマッチ。はてさてどんな結果に?
[[ 2013年12月12日 ]] ナリス・マハチャイ興業
場所:タイ中部サムッサコン県マハチャイ・ヴィラ特設会場
いつもは13コインズで行われるナリス・シンワンチャー氏の興業も今回はTV(3チャンネル)がついての地方興行へ。
<アップ中のシリモンコン>
▼第1試合:ノンタイトル、6回戦、契約重量154ポンド
ゴンチャゴン・ポー・パオイン(タイ) VS レオ・トーマス(アメリカ)
アメリカ人といったってアメリカから連れてきている訳ではなくてパタヤのジムで練習しているアメリカ人。もともとのプロボクサーじゃありません。
ゴンチャゴンは左右のフックでボディを打ちまくるいかにも「旧式タイ人スタイル」なんだけどレオは思い切りやられまくり。3Rにボコボコニ打たれているときにレフェリーかセコンドは止めるべきだった。危ない。
<終始攻めていたゴンチャゴン(左)>
しかし試合をつづけた揚句、4Rレオが手をリングについたのにレフェリーはダウンを取らずにそのまま続行。結果、(実質2度目の)ダウンはうつぶせダウン…(可哀そうに、ってか危ないよ…)
ゴンチャゴンが4R1分40秒KO勝ち
▼第2試合:WBCアジア・ウェルター級コンチネンタル王座タイトルマッチ
コンチネンタル王者シリモンコン・シンワンチャー(タイ) VS ジオヴァニ・ロタ(フィリピン)
挑戦者のロタは2階級下のGABライト級11位で戦績は7勝5敗。元世界王者に格下といえば格下なんですがシリモンコンがウェルター級で復帰して以降当たってきた相手としてはかなりましな相手です。その証拠に1Rしょっぱな両者の左右が相打ちというすごいスタート。
<いきなりの打ち合い>
その後もロタのパンチはシリモンコンの体に当たる度に大きい、重い音をたてて観客もどよめくんですが、これで
「本気のパンチを入れると容赦なく本気で返してくるんですよね…」
と実際にKOされた知人のキックボクサーのピーター・ピクニックが嘆くほどの性格のシリモンコン。案の定メインだというのに「見」もせずに思い切り反撃!
ラウンド中盤に右のパンチをロタの胸にいれて最初のダウンを奪います。そのシーンを誰かさんのカメラ(って、あたしのな…)がバッチリ捉えていました。
これ考えてみるとすごいねえ…ジャブから右ストレートに入ったロタの右ストレートがまだ途中までしか来ていないのに、ジャブに対して体が立った状態だったシリモンコンの頭は素早くパンチの下へ。そして「同時に」パンチが相手の胸に突き刺さってる!?Σ( ̄□ ̄;)
まさにリアル「ハートブレイクショット(BY伊達英二)」!?
倒れた時に、
「ああ、何が起こったのか見れなかったああああ!」
と思ったのも当然。その瞬間にシャッターが下りてたんだからね。
しかし我ながら見事なタイミング(まぐれ)だ…
このダウンはギリギリで立ち上がったロタだったんですが、
シリモンコンが逃がすわけがない…
一気にコーナーに追い詰めてこれまた凹殴りで2度目のダウンを奪います。これでロタの気力が折れて立ち上がらず。
<とどめの右フック>
シリモンコンが1R1分24秒KO勝ち
いやあ、あのパンチのスピード、体さばきをみたら
まだ世界で戦えるなあ…
とマジに感心しますよ。もう36歳なのにね。最初のダウンを奪ったパンチの時の避け勘と同時にパンチを出す反応。いやあすごいものを見せられました。(マジ)
▼第3試合:ノンタイトル、6回戦、契約重量130ポンド
トーン・スッルアンポープン(タイ) VS スーシーロン(中国)
今回ターニン・コミュニケーション傘下から個別参加のトーン。対するスーシーロンはあたしの13コインズでのジムメイトにもなるんだけど、序盤のスーの攻勢が結構入ってて
これはいけるか!?
と思ったのもつかの間、案外パンチが効いていない?ホワイ??タフネス???相手のトーンが反撃に入るとそのパンチでスーは鼻血大出血。しかし戦意旺盛のスーがパンチを繰り出すんだけど、パンチを出す時に空くガードをついてパンチを入れられて劣勢に。
<攻めるトーン(左)>
結局、2Rにスーの鼻血が止まらないのでドクターチェックが入った上で試合ストップ。トーンのTKO勝ちが宣せられました。(あれって本当は負傷引き分けになるんじゃないのかなあ??)
▼第4試合:ノンタイトル、6回戦、契約重量140ポンド
パンゴン・モー・プワナー(タイ) VS ジェンユーチエ(中国)
これまたジムメイトでもあるジェンはタフネスが売りのボクサーなんだけど、それがパンゴンの攻勢を受けてあまりにも脆くダウンした上で連打を受けてのレフェリーストップ負け!?
<ガンガン攻めてたパンゴン(左)だったことはそうなんだけどね…>
「相手のパンチはそんなに強くなかったんだけど…」と本人も狐につままれたような感じ。おそらくいいタイミングで頭にパンチをもらったんだろうけど…それにしても彼のタフネスを知る人間には「ポカーン…」となってしまうような試合結果でした。
早いラウンドでのKO決着が多かったものの、あのシリモンコンの凄さを見せつけられるような試合を見たらそれで満腹になるような興業でした。
シリモンコン凄すぎ…
ちなみに今回観戦に来ていたこの人↓
「今はまだ休んでいる状態。バンボンのゴーキェットのジムで教えてますよ。」とは元WBCライトフライ級王者かつ元WBAフライ級暫定王者のコンパヤック。「いつ復帰するとかはまだ考えてない。」そうで今後どうするのかな?
ではまた
皆さん、クリックお願いね♪♪
昨日ナリス・シンワンチャー氏の興業は反政府デモの関係で当初予定のラチャブリからサムットサコン県にあるナリス氏の関連しているマハチャイ・ヴィラに変更して行われました。メインのWBCアジア・ウェルター級コンチネンタル王座戦では元世界王者のシリモンコン・シンワンチャーが豪快にKO勝ち。そのダウンの瞬間を捉えていたのは誰だ!?
タイへの旅のホテルの予約はこちらからどうぞ♪
(愚連隊の一言)サムットサコンの町中も古びてていてよさげ♪
「地獄のロード四連戦」(一昨日増えた)の2日目はシリモンコン・シンワンチャーのWBCアジア・コンチネンタルタイトルマッチ。はてさてどんな結果に?
[[ 2013年12月12日 ]] ナリス・マハチャイ興業
場所:タイ中部サムッサコン県マハチャイ・ヴィラ特設会場
いつもは13コインズで行われるナリス・シンワンチャー氏の興業も今回はTV(3チャンネル)がついての地方興行へ。
<アップ中のシリモンコン>
▼第1試合:ノンタイトル、6回戦、契約重量154ポンド
ゴンチャゴン・ポー・パオイン(タイ) VS レオ・トーマス(アメリカ)
アメリカ人といったってアメリカから連れてきている訳ではなくてパタヤのジムで練習しているアメリカ人。もともとのプロボクサーじゃありません。
ゴンチャゴンは左右のフックでボディを打ちまくるいかにも「旧式タイ人スタイル」なんだけどレオは思い切りやられまくり。3Rにボコボコニ打たれているときにレフェリーかセコンドは止めるべきだった。危ない。
<終始攻めていたゴンチャゴン(左)>
しかし試合をつづけた揚句、4Rレオが手をリングについたのにレフェリーはダウンを取らずにそのまま続行。結果、(実質2度目の)ダウンはうつぶせダウン…(可哀そうに、ってか危ないよ…)
ゴンチャゴンが4R1分40秒KO勝ち
▼第2試合:WBCアジア・ウェルター級コンチネンタル王座タイトルマッチ
コンチネンタル王者シリモンコン・シンワンチャー(タイ) VS ジオヴァニ・ロタ(フィリピン)
挑戦者のロタは2階級下のGABライト級11位で戦績は7勝5敗。元世界王者に格下といえば格下なんですがシリモンコンがウェルター級で復帰して以降当たってきた相手としてはかなりましな相手です。その証拠に1Rしょっぱな両者の左右が相打ちというすごいスタート。
<いきなりの打ち合い>
その後もロタのパンチはシリモンコンの体に当たる度に大きい、重い音をたてて観客もどよめくんですが、これで
「本気のパンチを入れると容赦なく本気で返してくるんですよね…」
と実際にKOされた知人のキックボクサーのピーター・ピクニックが嘆くほどの性格のシリモンコン。案の定メインだというのに「見」もせずに思い切り反撃!
ラウンド中盤に右のパンチをロタの胸にいれて最初のダウンを奪います。そのシーンを誰かさんのカメラ(って、あたしのな…)がバッチリ捉えていました。
これ考えてみるとすごいねえ…ジャブから右ストレートに入ったロタの右ストレートがまだ途中までしか来ていないのに、ジャブに対して体が立った状態だったシリモンコンの頭は素早くパンチの下へ。そして「同時に」パンチが相手の胸に突き刺さってる!?Σ( ̄□ ̄;)
まさにリアル「ハートブレイクショット(BY伊達英二)」!?
倒れた時に、
「ああ、何が起こったのか見れなかったああああ!」
と思ったのも当然。その瞬間にシャッターが下りてたんだからね。
しかし我ながら見事なタイミング(まぐれ)だ…
このダウンはギリギリで立ち上がったロタだったんですが、
シリモンコンが逃がすわけがない…
一気にコーナーに追い詰めてこれまた凹殴りで2度目のダウンを奪います。これでロタの気力が折れて立ち上がらず。
<とどめの右フック>
シリモンコンが1R1分24秒KO勝ち
いやあ、あのパンチのスピード、体さばきをみたら
まだ世界で戦えるなあ…
とマジに感心しますよ。もう36歳なのにね。最初のダウンを奪ったパンチの時の避け勘と同時にパンチを出す反応。いやあすごいものを見せられました。(マジ)
▼第3試合:ノンタイトル、6回戦、契約重量130ポンド
トーン・スッルアンポープン(タイ) VS スーシーロン(中国)
今回ターニン・コミュニケーション傘下から個別参加のトーン。対するスーシーロンはあたしの13コインズでのジムメイトにもなるんだけど、序盤のスーの攻勢が結構入ってて
これはいけるか!?
と思ったのもつかの間、案外パンチが効いていない?ホワイ??タフネス???相手のトーンが反撃に入るとそのパンチでスーは鼻血大出血。しかし戦意旺盛のスーがパンチを繰り出すんだけど、パンチを出す時に空くガードをついてパンチを入れられて劣勢に。
<攻めるトーン(左)>
結局、2Rにスーの鼻血が止まらないのでドクターチェックが入った上で試合ストップ。トーンのTKO勝ちが宣せられました。(あれって本当は負傷引き分けになるんじゃないのかなあ??)
▼第4試合:ノンタイトル、6回戦、契約重量140ポンド
パンゴン・モー・プワナー(タイ) VS ジェンユーチエ(中国)
これまたジムメイトでもあるジェンはタフネスが売りのボクサーなんだけど、それがパンゴンの攻勢を受けてあまりにも脆くダウンした上で連打を受けてのレフェリーストップ負け!?
<ガンガン攻めてたパンゴン(左)だったことはそうなんだけどね…>
「相手のパンチはそんなに強くなかったんだけど…」と本人も狐につままれたような感じ。おそらくいいタイミングで頭にパンチをもらったんだろうけど…それにしても彼のタフネスを知る人間には「ポカーン…」となってしまうような試合結果でした。
早いラウンドでのKO決着が多かったものの、あのシリモンコンの凄さを見せつけられるような試合を見たらそれで満腹になるような興業でした。
シリモンコン凄すぎ…
ちなみに今回観戦に来ていたこの人↓
「今はまだ休んでいる状態。バンボンのゴーキェットのジムで教えてますよ。」とは元WBCライトフライ級王者かつ元WBAフライ級暫定王者のコンパヤック。「いつ復帰するとかはまだ考えてない。」そうで今後どうするのかな?
ではまた
皆さん、クリックお願いね♪♪
亀海、またはあきべぇ選手など、アジア圏内で、ナチュラルなウェルター級の実力者と対戦できる位置まで、いけるのか?
老いても、当て勘やカウンターは錆びないので、
楽しみなんですがね。
シリモンコンは麻薬関連の犯罪の前歴でよほどうまく働きかけないと日本入国は難しいですね。(出来なくはないようなんですがかなり面倒なよう)
そろそろ本物のウェルター級選手と戦って欲しいですわ。
しかし当て勘はともかく反射神経も維持してるから凄いですね。動体視力と反射神経は年齢を重ねると落ちますよね。あの写真は自分で何度も見直しちゃいましたわ。