以下の絵本を贈ります。
平和の絵本「嵐と湖」
http://www.j15.org/Picturebook-Mind/index.html
嵐の中だからこそ、じっと目を開ける意味がある。
私はこれを読んで、目頭が熱くなり、そして癒されました。
本年も色々なことがあるかもしれませんが、ことしもなにとぞよろしくお願いします。
で、たまには肩の力を抜いたエントリーをあげてみようということで、最近気になったマンガを一冊紹介。
いがらしみきおの「かむろば村」です。
http://www.s-book.com/plsql/com2_detail?isbn=9784091818102
これはビッグコミックに連載中のマンガです。
簡単に言えば、お金アレルギーで銀行員を辞めた(ヘタレな)青年が、農村に引越しして全くお金を使わずに暮らそうとする物語。
文字で書くと単なる脱サラストーリーのように見えるけど、内容は相当に異色で湿度が高い不思議な展開が続く。それでいて、なぜか自然に納得してしまう話の数々。
例えば、青年が銀行を辞めた(辞めさせられた)理由を語る中に以下のようなセリフがある
まるでお金が酸素のようで、
それを止められて窒息死する人を
ジッと見ているみたいな感じでした
それからですね、オカネ怖くなったのは
このセリフ自体に強い説得力があると思う。
しかし、この作者がさらにすごいところは、この青年の話しを聞いた村人の態度を『ぜんぜん同情して』いないように描いているところだ(こちら)。
そしてそれにつづく女性の肉感的なお尻の描写。
うーん、自然主義経済の始まりを感じる(笑)
(このあたりは上手く言葉に出来ない部分なので、興味がある人は実際にマンガを読んでください)
シュールギャクをやっていた頃から、いがらしみきおは「常に時代を先取りしすぎる」マンガ家だ。彼のセンスは確かに「神がかっている」。
http://www.ztv.ne.jp/keiko/comic_lab/sakusha/a/i/igarashi_mikio.html
近年エロスを失ったアカデミズムに代わり、次世代を担う哲学というのは、まず感度の高い芸術家がキャッチし、サブカルチャーとして表現されている、と思う。
「かむろば村」も、おそらく宮崎駿の「千と千尋」同様、深い隠喩に富んだ名作になるだろう。
http://miruyomu.cocolog-nifty.com/blog/2004/09/post.html
そして両方ともそこに示された隠喩は、近い未来に相応の形で現実化するような気がする。
平和の絵本「嵐と湖」
http://www.j15.org/Picturebook-Mind/index.html
嵐の中だからこそ、じっと目を開ける意味がある。
私はこれを読んで、目頭が熱くなり、そして癒されました。
本年も色々なことがあるかもしれませんが、ことしもなにとぞよろしくお願いします。
で、たまには肩の力を抜いたエントリーをあげてみようということで、最近気になったマンガを一冊紹介。
いがらしみきおの「かむろば村」です。
http://www.s-book.com/plsql/com2_detail?isbn=9784091818102
これはビッグコミックに連載中のマンガです。
簡単に言えば、お金アレルギーで銀行員を辞めた(ヘタレな)青年が、農村に引越しして全くお金を使わずに暮らそうとする物語。
文字で書くと単なる脱サラストーリーのように見えるけど、内容は相当に異色で湿度が高い不思議な展開が続く。それでいて、なぜか自然に納得してしまう話の数々。
例えば、青年が銀行を辞めた(辞めさせられた)理由を語る中に以下のようなセリフがある
まるでお金が酸素のようで、
それを止められて窒息死する人を
ジッと見ているみたいな感じでした
それからですね、オカネ怖くなったのは
このセリフ自体に強い説得力があると思う。
しかし、この作者がさらにすごいところは、この青年の話しを聞いた村人の態度を『ぜんぜん同情して』いないように描いているところだ(こちら)。
そしてそれにつづく女性の肉感的なお尻の描写。
うーん、自然主義経済の始まりを感じる(笑)
(このあたりは上手く言葉に出来ない部分なので、興味がある人は実際にマンガを読んでください)
シュールギャクをやっていた頃から、いがらしみきおは「常に時代を先取りしすぎる」マンガ家だ。彼のセンスは確かに「神がかっている」。
http://www.ztv.ne.jp/keiko/comic_lab/sakusha/a/i/igarashi_mikio.html
近年エロスを失ったアカデミズムに代わり、次世代を担う哲学というのは、まず感度の高い芸術家がキャッチし、サブカルチャーとして表現されている、と思う。
「かむろば村」も、おそらく宮崎駿の「千と千尋」同様、深い隠喩に富んだ名作になるだろう。
http://miruyomu.cocolog-nifty.com/blog/2004/09/post.html
そして両方ともそこに示された隠喩は、近い未来に相応の形で現実化するような気がする。