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sorry.

(無題)

2007年05月03日 19時05分29秒 | 治療
図書館で見つけた、家田荘子の『産めない女に価値はない?』という本を読みました。
これは家田さんが不妊治療について、治療している人本人の話が聞きたいという事と、治療についての正しい知識と報道を…という事で取材したものをまとめた本で、治療を諦めた人の章があったので読んでみたんです。
読んで思ったのは、本が出たのは8年前なのに、世間の見方も、治療している人の意識も、夫や親族、友達など身近な人達の態度も、病院や医師の対応も、まったく何も変わっていないなぁ…って事。不妊って、やっぱり隠さなきゃならないのかなぁと改めて思ったし、子供がいるってだけで、同性である女性が女性を差別する矛盾はなくならないんだろうと思いました。
それに、治療によるリスクについては覚悟しているつもりだけど、不妊治療って不自然な事なんだな~っていう事も再認識してしまいました。
医療技術が開発され、発達するにつれ、まだやれる、まだ続けられるっていう上限がどんどん先に延びて行く=治療期間が延びる=やめられない…という人が増えているというのも凄くわかります。
「次は上手く行くに違いない!」っていう気持ち、凄く、凄くわかります。私だって受精卵がちゃんと育つって事がわからなければ、とっくにやめてたし。「後は着床だけだから。」ってDR.Kが言わなくても、問題はそこだって自分でもわかるんだもん。やめる事は自ら可能性を捨てる事だから、そこのところで誰もが迷うんだって、とっても良くわかります。
この後、治療を続けるかどうかについては、まだ答えが出せていません。子供がいる幸せ、夫婦2人で暮らしていく幸せ。比べてもわからないから。