Babson MBA Life

Babson CollegeのTwo-Year MBA Programに通う学生達の日記です。

Mtomo 学校PR その2(By Tom, Class of 2007)

2005年10月05日 | School Info.
Babson MBA 1年生のTomです。

今日は、キャンパス中が、濃い霧に包まれています。
霧は、こちらに来てから初めてです。
これが、冬の予兆でなければ、いいのですが。。

ともかく、今、ボストン近郊は、暑過ぎず、寒過ぎず、最高の季節です。


それでは、以下に、Mtomoの学校PRの第2回目を添付しますので、是非ご参照下さい。




■Babson プロモーション■(その2)  Entrepreneurship No.1 の所以


ボストンは、秋も深まり、紅葉が綺麗な季節になってきました。
来週月曜日、10月10日はColumbus Dayで、各種イベントがお隣のニューハンプシャーで開催されるようですので、紅葉狩りも兼ねて、参加する予定です。

さて、こんにちわ、バブソンの1年生のTomです。
今回は、Babsonが何故Entrepreneurship No1の座を守り続けることができるのか、
その理由を、ハードとソフトの両面から考察したいと思います。

●ハード
Babsonは、Entrepreneurshipを支える設備・プログラムが非常に充実しています。
①Hatchery
ビジネスプランを実際に事業化するためのインキュベーション・プログラムです。このプラグラムに応募し、認定されたビジネスプランには、事務所スペース、コピー機、電話等の設備が、Babsonより無料で提供されます。毎年、10前後のビジネスプランが、このプログラムの対象として認定されています。
②Arthur M. Blank Center
Entrepreneurship専用の建物です。Babsonで行われるすべてのEntrepreneurship関係の活動の中心となっています。
③Seed Capital Fund
卒業したての起業家に投資するというファンドで、学生の起業を強力にバックアップしています。
④Contest
ベンチャーキャピタリストを招いての、ビジネスプラン発表コンテストなども開催されます。


●ソフト
ハード面のみならず、Babson Collegeのカルチャー自体がNo.1Entrepreneurship schoolの地位を支えています。
①Culture
一年生最初のオリエンテーションにおいて、
「人生で成功する確率は、学校・家で勉強すればするほど小さくなる」、
授業・宿題以上に、外に出てネットワークを広げることの大切さを教えられます。
②Mind-set
”Happiness is the positive cash flow!!”と、教授と一緒にクラス全員で絶叫し、お金を追うのではなく、自分の夢を成功させることが大切で、お金はあとからついてくるものだというMind-setが養成されます。
③Passion
時に教授は教卓の上にのぼり、”Do you get the passion?” “Yeah Baby!!” などと、学生とともに大声で叫んだりします。教授自身が楽しんでいるような側面もあるかもしれません。
しかし、こうしたパフォーマンスを通して、学生は、ビジネスに取り組む上での”Passion”の重要性を常に、そして、自然に意識するようになります。
④Case
クラスで使うBabsonのケースはEntrepreneurを扱ったものも多く、非常に身近にこうしたEntrepreneurたちを感じることができます。ケースの主人公であるEntrepreneurが、実際に授業中に登場し、学生と議論するというエキサイティングな授業もありました。
⑤Textbook
テキストも徹底して、Entrepreneurshipを醸成する意図で選択されています。
Business Lawのテキストが、”Business Law for Entrepreneurs”だったり、Entrepreneurshipの授業で使用する、Babsonの教授によって執筆された”Portable MBA in Entrepreneurship”というテキストは、主語がすべて、Entrepreneurだったり、という徹底ぶりです。


このように、ハードとソフトのあらゆる側面で、学校全体がEntrepreneurshipを志向しています。これが、BabsonがEntrepreneurship教育で、No.1の評価を受け続けている所以だと思います。

以上、今回は、Entrepreneurship No.1 の所以について、お話させて頂きました。
次回は、Entrepreneurship No.1を支える教授陣について、お話したいと思います。

Mtomo学校PR・その1 (By Hiro, Class of 2006)

2005年10月05日 | School Info.
先日からMBA友の会(通称Mトモ/Mtomo)のメーリングリスト上にて、学校紹介が行われており、バブソンも学校紹介に参加しております。

そこで、こちらでも、Mtomoのメーリングリストに投稿した学校紹介を添付し、Mtomo会員でない方にもご覧いただけるようにしてみました。
(一部個人情報などを修正しております)

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■Babson プロモーション■(その1) 
Babson Collegeの精神:アントレプレナーシップ
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バブソン大学(Babson College 2-Year MBA プログラム)に
通っている2年生のHiroと申します。

バブソンのあるボストン地区は、ご存知の通り、Red Soxの本拠地でもあり、
今年もRed Soxのプレー・オフ進出が決まり、盛り上がっております!

本日のプレーオフ開幕戦シカゴ・ホワイトソックスとの紅白靴下対決がどうなるか、非常に楽しみです。
ホワイトソックス軍は、ア・リーグで唯一勝率6割を超えたチームで手強いですが、
ぜひSOXには頑張ってもらいたいです!

さて、Babson Collegeも、今年は、新たに6人の新入生を加えて、
Babsonの日本人在校生一同さらにさらに盛り上がっております!!

それでは、その勢いのままに、本日から人気投票の締め切りまで、
在校生一同でバブソン大学の紹介をしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

まずは、Babson Collegeの精神:『アントレプレナーシップ』から紹介していきましょう。


■1■アントレプレナーシップ- 「Innovation is our Tradition!」

昨年、僕は、このMtomo学校PRの中で
『バブソンは、アントレプレナーシップを"起業家精神"だけではなく、
"企業家精神"として、「それまでにない視点でBusinessを改革する精神」と捉えています。』
と書きました。

そして、一年が経過し、この『視点』というのがミソだと気づきました。
つまり、それまでにない「モノ」で改革を進めるものではなく、
それまでにない「視点」で改革を進めるのです。

改革を進めるには、必ずしも新しいモノを発明・開発するのではないということです。
Babsonで教えるアントレプレナーシップというのは、いわば、技術Orientedではなく、Opportunity Orientedだと僕は考えています。

バブソンの有名教授であるDr. Bygraveも、その著書「Portable MBA in Entrepreneurship(邦訳:MBA起業家育成)」では、
『起業家とは、起業のチャンスを捉え、そのチャンスを実現しうる組織を作り出す人である』と言っております。

つまり、マーケットの中からOpportunityを見つけ出し、それを如何にビジネスに展開するかがポイントになるのです。
このことをInnovationだと位置づけ、「Innovation is our Tradition.」と考えております。


■2■学校の沿革- 「自分を信じる」

さて、Babson Collegeの精神を最初にお伝えいたしましたが、次にその沿革を簡単に記しておきます。

Babson Collegeは、1919年にRoger Babsonによって設立されました。
Roger Babsonは、当時Babson's Statistical Organization, Inc,.というビジネスや投資に関連する情報を発信する会社を興し経営しておりました。
その会社において、経済学やファイナンスといった通信講座も開催していたのですが、非常に好評だったそうです。
そうした背景から、Roger Babsonは、ビジネスに特化した学校が必要だと痛感し、
Babson Instituteを設立したのが、現在のBabson Collegeに至っております。

そして、その後、Babson Collegeは、その教育のFocusを起業家・企業家精神の育成に絞ってきました。

その結果、U.S. News & World Report誌、Wall Street Journal誌では、Entrepreneurship教育において
トップクラスの評価を得るようになりました。

ちなみに、設立者Roger Babsonは、1929年に、株の大暴落を予兆した記事発信したことで有名ですが
その際に、他の著名新聞から批判をうけました。
しかし、彼は、自分の説は正しいと主張し、結果的には、Roger Babsonが正しかったことが証明されました。

Babson Collegeの学生には、彼の「自分を信じる」という精神が、今も脈々と引き継がれているように感じております。


■3■Entrepreneurial mind- 「実業重視」

昨年、アドミッションのサポートをしている際に、時々アプリカントの方から、
“Entrepreneurship”と“General Management”は、同じじゃないの?と質問を受けました。
確かに、「経営」という点では、どちらも同じかもしれません。

しかし、一番異なるのは、Entrepreneurshipにおいては、リソースに制限を受けていることが多いということです。
つまり、非常に制約された経営資源の中から、いかに最大の結果を見出すかを見つけることになります。

Babson Collegeのプログラムでは、こうした制約の中で、プロジェクトを如何に進めるかという勉強を学ぶ機会が色々と準備されています。
その際たるものは、1年目のきついプログラム構成、そしてBCAP(Babson Consulting Alliance Program)でしょう。

<1年目のきついプログラムで養われるTime Management能力>
1年目の授業は、月曜日から金曜日、ほぼ毎日8:00からスタートし、午後まで授業がつまっております。
学生はこのタイトなスケジュールをこなしながら、課外活動を進めることになります。
その中で、自然と時間的制約を如何に自分の基準でマネジメントしていくかを学んでいきます。

この厳しいワークロードをこなしたとある2年生が、サマーインターンが終わった際に、
「他の学校の人が、『厳しい・大変』と言ってたけど、一年生の頃に比べたら、大したことない気がした」と言っていたのが印象的でした。

<BCAPで養われるTeam Building Skill>
また、BCAPは、1年生全員が取り組むコンサルティングプロジェクトですが、
そのメンバーは、自分たちで選ぶことはできません。
なぜなら、実際のBusinessの場面でも、常に好きなメンバーで仕事ができるわけではなく、
また、メンバー同士の衝突があろうとも、それを乗り越えて目的を達成するスキルが必要だからです。

また、このプロジェクトを通じて、一年生で学ぶビジネスのフレームワークを、
実際の場面で如何に使いこなしていくのかを身に付けていくことになります。

こうして、在校生は、実業に必要なEntrepreneurial mindを自然と身に付けていくことになります。

その結果、2004年度のBusinessweekのMBA総合ランキングでは26位にランクインし、
唯一Top30に新たに加わった学校としてBabson Collegeが紹介されています。
そして、その理由として、「Babsonの起業家精神を備えた卒業生達は、大企業のリクルーターからでさえ高い評価を獲得した」
からだと伝えています。


ちなみに、その他の主なランキングは

U.S. News & World Report: アントレプレナーシップ部門で12年連続1位 (2005年)
Wall Street Journal: アントレプレナーシップ部門2位、リージョナルランキング28位 (2005年)
The Princeton Review: 女性のためのMBA プログラム1位 (2004年)

となっており、Babson CollegeのMBAプラグラムは、高い評価を受けていることが分かります。


以上、学校紹介に先立って、今回は、その学校に脈々と流れるその精神をお伝え致しました。

それでは、本日は、最後までありがとうございました。

Go REDSOX!!


Hiro