Babson MBA Life

Babson CollegeのTwo-Year MBA Programに通う学生達の日記です。

Work-Life Balance (By Tom)

2007年01月30日 | By 07 -On Campus
久しぶりに図書館で、勉強をしました。ふと、卒業した先輩に言われた言葉を思い出しました。
“MBAの2年間、椅子に座ってばかりは、つまらない。外へ出ないと。。”
おっしゃるとおりです。他校のMBA生や研究者との交流を通じて、ネットワークや専門外の見識を得ることは、学校の授業やビジネスプランのリサーチに匹敵するぐらい重要だと思います。とはいえ、机上の知識やリサーチも蔑ろにはできません。結局は、如何にバランスを取るかです。

このバランスと共に、よく話題になるのが、いわゆる、Work-Life Balance。Work(仕事関連、上述の勉強、リサーチ、ネットワーキング)と、Life(趣味や家族と過ごす時間)のバランスを如何にとるか。これは、MBA学生にとっては永遠のテーマだと思います。2年間を、Workにほとんど費やしたい学生もいれば、せっかくのアメリカでの2年間を遊びや家族との時間に費やしたい学生もいる。そもそも、学校の授業を完璧にこなすにも時間が取れないのに、Club活動、学外ネットワーキング、家族サービス等を如何に両立させていくのか、本当に難しいところです。

このバランスは、人それぞれで、正しい答えなど無いと思います。
ただ、個人的には、似たようなBalance感覚の仲間に囲まれていたいと思います。
僕自身、趣味や家族サービスを相当蔑ろにして、Work部分に専念しているので、Life部分に重点を置いている学生とは、最終的に、様々な場面でGapを感じることがあります。
例えば、Study Group等でも、目標とするQualityや費やす時間に関して、Team Mate間で温度差が有り、その原因を突き詰めると、このBalance感覚の差に行き着くことが多いです。

繰り返しますが、どちらのBalance感覚が正しいという問題ではなく、本人の状況、価値観や、目標によって、異なって然るべきだと思います。
僕の観点からは、Lifeに重点を置いている学生は、勉強・成長機会を逃してもったいないと思えますが、一方、相手側から見ると、僕は人生楽しまずに(または、家族を苦しめて)何をやっているんだという風に映っているかもしれません。

ただ、授業にSpeakerとして登場するEntrepreneurの話を聞いていると、Private Lifeを犠牲にしている人が多いのも事実。趣味が仕事というのはもちろん、離婚している人も多いし、少なくとも、家族崩壊の危機を経験しているケースが大半です。
Entrepreneurとして成功するためには、あらゆるものを犠牲にして、事業に専念しないといけないという、実に生々しい実例です。

もちろん、Work-Life Balanceを取りながら成功したEntrepreneurもたくさんいると思います。ただ、普通の人間が、少ない物的・人的資源の中で、厳しい競争を勝ち抜くためには、どこか異常に突出した部分が必要なんでしょう。それが、事業にかける執念であり、情熱であり、その結果としての事業への時間の異常な傾注ぶりなのでしょう。

家族をも犠牲にし兼ねない、彼らの生き方が一般的に正しいものかどうかは判断し兼ねます。僕が言えることは、自分のビジネスについて語っている時の彼らの目は素晴らしく輝き、口調はどこまでも熱かったです。彼らは皆とてつもなく魅力的な人々に、僕の目には映りました。

人生の全時間を費やしてもいいと思える事業・会社を作り、仕事をしている時間が一番楽しく、働いても働いても磨耗せず成長できる、そんな人生を送りたい、それが僕の今の偽らざる思いです。

完全に放置状態の奥さんには、相当な迷惑をかけていますが、僕の思いを理解してくれていると信じて、今日も、Work-Life Unbalanceな一日を終え、帰途に着きました。


P.S.
Managing Growing Businessという授業では、Start-upの直面する様々な問題点(Cash,People)を扱いますが、FounderのPrivate Issuesについても詳細に描かれているCaseが結構多いです。このWork-Life Balanceという問題は、感傷のレベルを超えて、起業に関連して、考慮するべき重要な一つの要素だと、僕は解釈しています。

Sensibility (By Tom)

2007年01月27日 | By 07 -Off Campus
帰国中、予備校のApplicant向けセミナーに、パネリストの一員として参加して来ました。受験一般の心構えやアドバイス等について、ざっくばらんに話し合う座談会のようなものでした。僕以外のパネリストには、Top Business Schoolの卒業生と現役生の方がいらっしゃいました。

パネリストの皆さんとはMLやM友のイベントを通じての顔見知りで、いろいろ情報交換でき、また、卒業後の生活等についてもお話を聞くことができ、大変興味深い時間を過ごせました。

その座談会の中で、パネリストの数名から若干気になる発言がありました。
“MBAで学んだものはあまりない。アメリカ人がたいしたことがないと分かったことぐらいだ”という趣旨の発言でした。もちろん、パネリストの皆さんは、謙遜又はリップサービス的に、このような発言をされていたのだとは思います。ただ、MBAの受験準備を開始して以降、同様の趣旨の発言を、時折、耳にしてきました。

僕自身、MBAで1年半学び、考え方も人生も大きく変革されました。ですので、この種の発言には全く同意できません。一方で、それに対する反論を上手く言葉にすることができずにいました。

そんな中で、岩瀬大輔さんという去年のHBSの卒業生が書いた“ハーバードMBA留学記”という本の中に、僕の心境を見事に表現してくれている箇所を発見しました。

内容としては、“HBSの卒業生の中に、HBSで学んだものはあまりないという趣旨の発言をする卒業生がいるが、全世界からトップクラスの学生と教授が集まり、最先端の教材に基づいた真剣な議論が毎日繰り返されているという、素晴らしい環境において、何も学ぶことがなかったというのは、感受性があまりに乏しいのではないか”、というものです。

結局は、MBAで何を学ぶことができるかは、学生自身の感受性、意欲、真剣さに依存するのでしょう。

ふと自らを翻って、僕もこのような感受性の欠落した硬直的な態度をとっている場面があることに気づきました。時々、つまらないと感じる授業やケースに出くわしたりします。きっと、原因は、授業やケースではなく、自分の感受性・学習能力の欠如なのだと思います。

あらゆることから何かを学ぼうという、貪欲で、真摯な姿勢を、心がけていきたいです。


P.S.
文中の“ハーバードMBA留学記”はApplicantも在校生も、必ず読むべき良書だと思います。著者の岩瀬さんは、とてつもなく洗練された経歴の持ち主ですが、本書からは、彼がHBSでの2年間、非常に真摯に学び続けようとしたことが伝わってきます。Applicantは、MBAでの生活をイメージするために、在校生は、残りの時間について再考するために、最適の本です。

New and Last Semester (By Tom)

2007年01月26日 | By 07 -On Campus
2年生の新学期が始まりました。1ヶ月ぶりにClass Mateに会い、それぞれのWinter Breakを報告し合いました。家でゆっくりしていた者、旅行ですっかり日焼けした者、そして、自分のCareerについて重要な決断をした者、過ごし方はいろいろあったようですが、共通していたのは、We miss Babson. We miss class matesという強い愛校心と仲間意識。多くの学生と同じ感情を共有するというのは、とても気持ちいいものです。

僕自身、自分の卒業後の進路も確定し、Family Businessへの関与の仕方も決まり、いろいろ悩みもしましたが、大きな進展があったWinter Breakでした。

そして、今僕が直面しているのは、あと、たった4ヶ月で、卒業という現実。

Babsonからもっと知識と魂を吸収したい。
Bostonで出会った皆さんと、一生の思い出を作り、生涯続く関係を築きたい。
卒業後の仕事の準備も進めたい。
本もたくさん読みたい。
やりたいこと、やるべきことは、山ほどあります。

しかし、残されたのは4ヶ月。
表現は悪いですが、ある日突然余命宣告を受けた癌患者の気持ちです。
去年にこういうことをしておくべきだった、という無益な後悔が頭をよぎります。

一方、残された期間が短い分、やる気はみなぎっています。
今まで以上のスピードで、最後まで、走り抜きたいと思います。

「勉強が出来る」の危うさ

2007年01月14日 | School Info.
MODIIIも一週目が終わり、新しいクラスにも馴染んできた。
授業と平行して自分のビジネスアイデアと比較し、学んでいくプロセスが、科目を期待以上に面白くさせる。いわゆる、日本人にありがちなのだが、私は、これまでの学生生活、成績で困ったことがない。これは、一見「良いこと」のように聞こえるのだけど、実際、「勉強が出来る人」は、自分の夢や目標を見失う可能性も多いと感じる。

「勉強が出来る」は、社会の教えたルールに沿って考えることが上手ということ。「勉強が出来る」は学校の先生の考えをコピーできたということ。「勉強が出来る」は、人間によって作られた社会の中で、疑問を感じずに幸せに生きていけるということ。

「幸せ」は、与えられるものではなく自分で築くもの、という人がいる。でも、何が幸せなのか。「幸せ」のフレームワークも社会で教えられたものなのかもしれない。


私のこのMODの目標は、「勉強の出来る人」にならないこと、自分のビジネスアイデアについて多くの人からフィードバックをもらい、アイデアを実現に近づけること。


いよいよMOD3。。

2007年01月02日 | By 08 -Off Campus
いよいよ2007年も始まり、1月8日からはMOD3がスタートします。
このMOD3は、評判では一番つらいモジュールらしく、前期でひぃーひぃーいっていた僕は、今から戦線恐々としてます。MOD3からは、全く経験のない、オペレーションが科目として入ってきます。精神安定剤のごとく「GOAL」を読んで(結構、面白かった)いつくるともしれない、大壁を待ち構えている今日この頃です。

昨年を振り返ってみると、正直、「大変だった。。」の一言に尽きると思います。
が、振り返って何を学んだのかと考えてみると、あまり実感として沸いてこないのが正直なところです。マーケティング、データアナリシス、会計、戦略、経済学など一通りは学んだのですが、まだ、実際に自分の中で、血肉として、消化しきれていない感じです。まあ、正直なところ時間がなくて、そこまで深く勉強できていなかっただけですが。。しいていうならタイムマネジメントの重要さを学んだという感じです。ビジネスでもなんでもそうですが、常に完全はありえません。限られた時間とリソースの中で、最適な解を出せるように努力する姿勢を鍛えられたような気がします。

また、英語力がない僕は、グループディスカッションなどの、コミュニケーション力の大事さを、いまさらながらに痛感した4ヶ月でした。また、これからもいろいろと悩まされることになるでしょうが、こればかりは愚直にがんばるしかないですね。。。

という感じで、支離滅裂な文章になってしまいました。誰かの言葉で聞いたことがありますが、人間が成長するためには、自分のレベルの2、3上を経験するのが一番だそうです(つらいなあ・・・)。逆にそういう環境にいないと、中々成長も難しいそうです。そう思いながら自分に鞭打って、後期もがんばろうと思う、今日この頃です。。。