Babson MBA Life

Babson CollegeのTwo-Year MBA Programに通う学生達の日記です。

Venture Capital Investment Competition (by KOH)

2007年02月27日 | Entrepreneurship
こんにちは。一年生のKOHです。

先週末にVenture Capital Investment Competition(VCIC)に参加してきました。
このコンペでは学生がベンチャー・キャピタルの視点からベンチャー企業を評価し、その結果を審査員を務める実際のベンチャー・キャピタリストにプレゼンします。一番魅力的な企業に投資したかということだけではなく、デュー・デリジェンス、企業価値の推定方法、契約内容など、あらゆる面で総合的に評価されます。

このVCICは毎年行われており、全国のビジネススクールの代表チームが参加するという大規模なものですが、今回はBabsonの代表チームを選出する校内選抜が行われました。各チーム5人、全部で5チームが参加したのですが、その内容を少し紹介したいと思います。

金曜日夕方5:00 各ベンチャー企業のビジネスプランが届きます。評価する企業は3つあり、それぞれ普段授業で使っているケース、もしくはそれ以上の量があったのですが、時間の都合上1時間で読むことに。2年生に聞くと去年は4企業だったので比較的読む量が少なくて楽だとかなんとか。授業と違い、これらは過去のケースではなく現在実際に資本を必要としている企業なので、その重みが伝わってきます。

6:00-朝1:00 チームメートと様々な角度から企業を分析。マネージメントの経歴、製品、市場、競合相手、将来のキャッシュフローなど、議論する内容は山ほどありますが、時間内にある程度投資する企業に目星をつけられるかが鍵となります。

土曜日午前:学生チームと審査員のベンチャー・キャピタルに対し、各ベンチャー企業のマネージメントがビジネスプランのプレゼンを行います。その後、チームごとに各企業とミーティングを行い、Q&A。疑問点をぶつけ、投資先を絞りこみます。

土曜日午後:投資先企業を決定し、投資額、投資の条件(Term Sheetと呼ばれます)などを議論します。その後、各チームごとに審査員に結果をプレゼンし、1位に輝いたチームがBabson代表として選ばれます。

残念ながら私のチームは代表にはなれませんでしたが、非常に得るものが大きかったイベントでした。実際のベンチャー・キャピタルの思考プロセスを学べるので、ファイナンスに進む人だけでなく、将来起業を考えている人にとっては特に貴重な機会だと思います。

代表チームはこれからRegional, そしてNational Competitionで他校と競争することになりますが、Babsonの代表としてぜひ頑張って欲しいと思います。

Self Branding (By Tom)

2007年02月23日 | School Info.
昨日、在ボストン総領事館の経済担当の方が、ボストン市内からわざわざBabsonのCampusまで、訪ねて来て下さいました。
現在、領事館では、在ボストンの研究者・大学院生の起業を支援するプログラムを構築しようと計画しているようで、その下調べのインタビューが今回のCampus Vistの目的です。
研究者のインタビューは既に数回されているようなのですが、B-Schoolの学生インタビューとしては、今回が初めてだそうです。“起業と言えばBabson”ということで、JAGRASSで知り合った研究員の方経由で、僕に依頼が来ました。多くのB-Schoolがあるボストンにおいて、起業ならばBabsonという認識が定着しており、このような面白い話が舞い込むのは、非常に喜ばしいことだと思います。このインタビューの中で、現在領事館が計画している交流会への参加をご検討頂けることになり、僕にとっても大変実りのあるミーティングになりました。

このように、No1 Entrepreneruship Schoolというユニークなキャラクターの確立とその周知化により、Babsonとその学生は様々なメリットを享受しているのだと思います。

このキャラクターの確立と周知化は、MBAでのサバイバルにも同様に適用可能です。たとえば、僕は、入学当初からAccoutingとFinaceは任せておけ、というようなことを、少々(もしくは大分)大袈裟にClassmateに伝えていました。つまり、Finance Guyというキャラクターを確立し、それを周知化したのです。そのため、Finance系の授業に関してClassmateから相談を受けたり、Tutorの依頼があったり、Study Groupを組む際に意外なところからオファーがあったり、Business Planのチェックを頼まれたりと、いろんな話が舞い込みました。これにより、ClassおよびClassmateに貢献できていると感じることでき、特に英語で苦しんでいた入学直後には、随分精神的に救われました。

このように、キャラクターを明確化と周知化は、大袈裟に言えばブランディングです。ブランディングにより、その属性に応じた情報が流れ込み、また、属性に応じた仲間が集まります。志を共にする仲間を集め、起業するには、自身のブランディングは、必須の事項となるでしょう。

2年程前にBUのMBAを卒業され、現在Family Businessで新事業を立ち上げられている方が、このようなことをおっしゃっていました。
“面白い絵を描いて、それを周りに発信し続ければ、自然といい仲間が集まってくるよ”

Entrepreneur志向という自己ブランディングにより、Entrepreneurialな仲間に囲まれる人生を送りたいです。

Entrepreneur next door (By Tom)

2007年02月20日 | By 07 -On Campus
今日、Strategic Corporate Investment (Financeのクラス)のTeammateである台湾人のVincentから電話があり、2人目の子供が生まれたので、今病院におり、今日のGroup Meetingに行けないという連絡がありました。
無事、元気な男の子が生まれたそうです。1人目が女の子だったので、2人目は男の子が欲しいと言っていた彼の声は、弾んでいました。

さて、Vincentは、いわゆるSerial Entrepreneurです。Babsonの前に、4つの事業を立上げ、そのうち3つは失敗(清算、又は、低Valuationでの他社への売却)だったそうですが、1つはそこそこの価格で売却できたそうです。現在も、台湾―中国のInternet-Travel Companyの役員(立ち上げメンバー)として、授業の合間に電話会議をこなしています。また、最近では、香港の大金持ちA氏の下で、彼の会社のオーストラリア株式市場への上場の手伝いをしたりしています。
さて、このように大忙しのVincentですが、家族サービスもしっかりしているようであり、また、Social Activityの方も活発で、私も度々彼の家に手作り餃子パーティーに招待されました。さらに、授業への準備も手を抜かず、Last Semesterも、あるクラスで彼とチームを組みましたが、Meetingには、必ず十分な準備をしてきていました。
一体、いつ寝ているんだろうと、本当に不思議になります。

とにかく、少しの間も留まることなく、常に動いています。この活発さこそ、Entrepreneurの真骨頂なのかもしれません。

彼のようなReal Entrepreneurは、僕のようなWannabe Entrepreneurにとって、良いロールモデルであり、見習うべきことが多いです。彼のような同級生を持つことができるのも、Babsonの魅力の一つだと思います。

1st Year Student

2007年02月16日 | By 07 -On Campus
先ほど、2年生のHさんと1年生のMさんが、日本語版のBabson Websiteの打ち合わせをしていたのを見かけました。
Module3で、忙しいにもかかわらず、Applicantへの情報提供のために、時間を費やしているMさんには、本当に頭が下がります。


Mさんをはじめ、Babsonの1年生には、現在11名の日本人がいます。1年生全体が160名弱ですので、割合としては、かなり高いです。

今年の1年生も、毎年の例に漏れず、非常に協力的・活動的で、M友のプロモーションや、ApplicantのCVへの対応、Japan Tripの企画・運営、Asian Business Forum(クラブ)への参加、JAGRASSイベントへの参加等、直接学校に関係のないことにも、自発的・積極的に参加・サポートしてくれています。

自分のこと、学校のことだけに集中しがちなMBA生活において、Applicantのため、または、同級生のために、自らの貴重な時間を割くというBabsonのCultureは、本当に素晴らしいな思います。

思えば、上記の事項は、現2年生が始めたことではなく、過去の卒業生から連綿と引き継いできたものです。そして、先輩方が育んだBabsonのSupportiveな雰囲気・文化を、僕たち2年生も知らず知らずの内に、承継していたのでしょう。

現2年生の卒業後も、間違いなく、1年生の皆さんがBabson Spritを引き継いで行ってくれるだろうと、ふと、嬉しくなった木曜の夜でした。


Babson Medal (By Tom)

2007年02月16日 | By 07 -On Campus
少し前の話になるのですが、BabsonMBAの大先輩である村田機械会長の村田純一氏が、Babsonへの貢献を称えられ、史上3人目(日本人初)となるBabson Medalの授与を受けました。授賞式は、福井日銀総裁や稲盛京セラ名誉会長が出席するなど、華やかに執り行われたようです。

関連記事1
関連記事2  

村田氏は、Babsonへ多額の寄付を行っており、MBA学生用の建物であるOlin Hallにも、村田氏の名前を冠した部屋があります。

偉大な大先輩であることに疑問の余地はないのですが、関連記事を読む中で、1点非常に感動したことがありました。
村田氏は、1958年、なんと移民船に乗って、2週間もかけて、ボストンまでやってきたそうです。まだ、海外旅行など、ほとんどなかった時代だと思います。この頃の渡米は、我々の感覚では想像できない程の、ともすれば命がけの、大冒険だったのではないでしょうか。

そんな時代に、米国にわたり、そして日本に戻ってから大成功された、大先輩のエネルギーとハングリー精神に、“ボストンまでの直通便が無い”などと、瑣末な文句を言っていた自分が少し恥ずかしくなりました。

蛇足
レッドソックスの松坂効果で、東京-ボストン間の直通便ができるとかできないとか。。
上記のように書きましたが、やっぱり直通便はできて欲しいですよね。。

JAGRASS New Year Party (By Tom)

2007年02月03日 | By 07 -On Campus
今日は、JAGRASSの新年会でした。Short Notice且つ冷たい雨の中、大勢の方に参加頂きました。
今日は、卒業後のビジネスと関係のある仕事をされている方(潜在的な顧客?)とお会いすることができ、いろいろお話を聞かせて頂きました。東京での職場も非常に近いことが判明し、卒業後もいろいろお付き合いがありそうです。私より、その業界に相当詳しい方なので、今後とも、いろいろ勉強させてもらおうと思います。

ボストンに留学することのメリットの一つに、このような日本の様々な分野におけるトップレベルの方にお会いできることだと思います。ボストンには、数年後には、日本を変えるのではないかと思われるような、物凄い経歴と実力と人間的魅力を持つ人がたくさん来ています。

そんな皆さんの刺激を受けつつ、仲間に入れてもらいつつ、楽しくお付き合いさせて頂けているのは、本当に幸せなことだと思います。

また、JAGRASSのPartyでは、馬鹿話あり、人生論あり、ビジネスアイデアの話ありと、非常に多面的なトピックが飛び交うのも、楽しみの一つです。

Applicantの皆さんも、このようなネットワーキングの機会が豊富だという、ボストンならではの魅力も、学校選びの要素として、考慮してみては如何でしょうか?