たまたまテレビを見ていると、CMでオアシスの「Don't look back in anger」が流れていて、この曲をよく聴いていた頃のことを思い出しました。
気がつけば既に18年前、ということはもう懐メロか。。
昔よく聴いていた曲を街中やラジオで耳にすると、当時の記憶が一気によみがえりますね。
音楽好きの人なら、この感覚が良く分かると思います。
例えば私の場合、古いところでは沢田研二やピンクレディーの曲を聴くと、教室で振りまでつけて歌っていた小学生低学年の頃を思い出して赤面します。
RCを聴くとトランジスタラジオやサマーツアーの真似をして歌っていた中学生の頃を思い出して赤面し、80年代メタルを聴くとギターばかり弾いていた高校時代の頃を思い出して赤面します、って赤面ばかり。
全く青春時代とは恥ずかしい、ということではなくて、記憶って不思議ですね、というのが今回のテーマ。
私は勉強や大事な事はすぐ忘れてしまうくせに、どうでもいい些細な出来事は良く覚えているようで、友人や同僚に驚かれることが多々あります。
あの時誰が何をした自分がこんな事を言ったなど、必要以上に記憶しているあたり、実は結構ねちっこい性格なのかもしれません。
これらの記憶の多くは別の出来事やイメージと関連づけられて頭の引き出しに入っており、何かのきっかけで芋づる式にズルズルと記憶の底から引っ張り出されるわけですが、その主たる触媒が「音楽」と「匂い」、つまり聴覚と嗅覚が大きな刺激になっている気がします。
小さい頃からの趣味である音楽で記憶が呼び戻されるのは当然にしても、「匂い」の力も結構すごいものです。
一例を挙げると、街中ですれちがった女性の香りを感じた途端に、なぜか「大学時代後期」といった漠然としたイメージ、或いはその頃に聴いていた曲のメロディが頭に浮かんで、「なんだ?この感覚はなんだ?」と考えているうちに頭の中がカチンと繋がり、「あ、これは◯◯さんと同じ匂いだ!」と大学時代後期に出会った友人を思い出したりするのです。
不思議なのは、ここで思い出している「◯◯さん」が、必ずしも頻繁に会っていた親しい友人とは限らない、ということです。
多かれ少なかれ誰もがこういった経験はあるでしょうが、どうやら自分の場合はそれが顕著のようで、よく家族や友人から気味悪がられています。
確かに人の匂いを覚えているなんて、ちょっと動物か変◯ぽくて気持ち悪いですよね。。
記憶のからくり、人間の脳とは全く不思議なものです。
しかしこんな特技(?)があっても、なにしろ覚えているのが「どうでもいい事」ばかりだから、何か役に立つとか得をするなんてことはなく、どちらかというと前述のように赤面したり後悔することが多いです。
映画や漫画のタイムマシンものは、大抵「歴史は変えてはいけない」若しくは「歴史は変わらない」というセオリーがあって(←バックトゥザフューチャーはこれを破ったのが画期的だと思った)、タイムトラベラーは往々にして目の前で起こる出来事をただ傍観するだけという無力感に陥りますが、それとちょっとだけ似ている気がします。
結局、思い出しただけでは何にもならないということ。
むしろ「俺は前向きに生きていないのか?」「ノスタルジー野郎ってこと?」なんて自問したりして嫌な気分になるので、「そんなこと全部忘れてしもた、かっかっか」なんて人を見ると本気で羨ましくなってしまいます。
まったく、細かいことなんぞ忘れて生きていきたいものです。
そういえばドラえもんではタイムマシンのほかに、心だけが過去の世界の自分の体に戻ることができる「タマシイムマシン」というのがあり、のび太は赤ちゃんの頃の自分に戻って、当時存命だった祖母や若い頃のママに甘えたりしていました。
タイムマシンは面倒くさそうだけど、こっちの道具ならちょっと欲しいかな。
例えば、恥ずかしくて女の子をデートに誘うこともできなかった若い頃の自分に、恥知らずな40過ぎのおっさんの自分が乗り移るわけです。
うーん、これじゃやっぱり変◯か。。
でもね、音楽で呼び戻される記憶は、ほんの少しの時間、自分を過去の世界に戻してくれます。
それも時として悪くはないですよ。
こういうことが言いたかったのです。要するに。
気がつけば既に18年前、ということはもう懐メロか。。
昔よく聴いていた曲を街中やラジオで耳にすると、当時の記憶が一気によみがえりますね。
音楽好きの人なら、この感覚が良く分かると思います。
例えば私の場合、古いところでは沢田研二やピンクレディーの曲を聴くと、教室で振りまでつけて歌っていた小学生低学年の頃を思い出して赤面します。
RCを聴くとトランジスタラジオやサマーツアーの真似をして歌っていた中学生の頃を思い出して赤面し、80年代メタルを聴くとギターばかり弾いていた高校時代の頃を思い出して赤面します、って赤面ばかり。
全く青春時代とは恥ずかしい、ということではなくて、記憶って不思議ですね、というのが今回のテーマ。
私は勉強や大事な事はすぐ忘れてしまうくせに、どうでもいい些細な出来事は良く覚えているようで、友人や同僚に驚かれることが多々あります。
あの時誰が何をした自分がこんな事を言ったなど、必要以上に記憶しているあたり、実は結構ねちっこい性格なのかもしれません。
これらの記憶の多くは別の出来事やイメージと関連づけられて頭の引き出しに入っており、何かのきっかけで芋づる式にズルズルと記憶の底から引っ張り出されるわけですが、その主たる触媒が「音楽」と「匂い」、つまり聴覚と嗅覚が大きな刺激になっている気がします。
小さい頃からの趣味である音楽で記憶が呼び戻されるのは当然にしても、「匂い」の力も結構すごいものです。
一例を挙げると、街中ですれちがった女性の香りを感じた途端に、なぜか「大学時代後期」といった漠然としたイメージ、或いはその頃に聴いていた曲のメロディが頭に浮かんで、「なんだ?この感覚はなんだ?」と考えているうちに頭の中がカチンと繋がり、「あ、これは◯◯さんと同じ匂いだ!」と大学時代後期に出会った友人を思い出したりするのです。
不思議なのは、ここで思い出している「◯◯さん」が、必ずしも頻繁に会っていた親しい友人とは限らない、ということです。
多かれ少なかれ誰もがこういった経験はあるでしょうが、どうやら自分の場合はそれが顕著のようで、よく家族や友人から気味悪がられています。
確かに人の匂いを覚えているなんて、ちょっと動物か変◯ぽくて気持ち悪いですよね。。
記憶のからくり、人間の脳とは全く不思議なものです。
しかしこんな特技(?)があっても、なにしろ覚えているのが「どうでもいい事」ばかりだから、何か役に立つとか得をするなんてことはなく、どちらかというと前述のように赤面したり後悔することが多いです。
映画や漫画のタイムマシンものは、大抵「歴史は変えてはいけない」若しくは「歴史は変わらない」というセオリーがあって(←バックトゥザフューチャーはこれを破ったのが画期的だと思った)、タイムトラベラーは往々にして目の前で起こる出来事をただ傍観するだけという無力感に陥りますが、それとちょっとだけ似ている気がします。
結局、思い出しただけでは何にもならないということ。
むしろ「俺は前向きに生きていないのか?」「ノスタルジー野郎ってこと?」なんて自問したりして嫌な気分になるので、「そんなこと全部忘れてしもた、かっかっか」なんて人を見ると本気で羨ましくなってしまいます。
まったく、細かいことなんぞ忘れて生きていきたいものです。
そういえばドラえもんではタイムマシンのほかに、心だけが過去の世界の自分の体に戻ることができる「タマシイムマシン」というのがあり、のび太は赤ちゃんの頃の自分に戻って、当時存命だった祖母や若い頃のママに甘えたりしていました。
タイムマシンは面倒くさそうだけど、こっちの道具ならちょっと欲しいかな。
例えば、恥ずかしくて女の子をデートに誘うこともできなかった若い頃の自分に、恥知らずな40過ぎのおっさんの自分が乗り移るわけです。
うーん、これじゃやっぱり変◯か。。
でもね、音楽で呼び戻される記憶は、ほんの少しの時間、自分を過去の世界に戻してくれます。
それも時として悪くはないですよ。
こういうことが言いたかったのです。要するに。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます