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誕生日ありがとう

本日、3月20日に誕生日を迎え、39歳になりました。
BBSにびっくりするくらいの
たくさんのメッセージをありがとうございます。
それからメールやお手紙もほんとうにありがとうございます。
こんなにしてもらって静かに感激です。


いよいよ30代最後の一年になりました。
思えば、30代に入った頃と真ん中らへん、
何度も諦めそうになった時もあったけれど、
たくさんのファンのみなさんや、
たくさんのスタッフや仲間の応援のお陰で、
こうして活動を続けて来れました。
ほんとうにありがとうございます。



2001年の夏のことをよく思い出します。



メジャー・レーベルを離れ、少しのブランクの後、
アルバム「フクロウの唄」を自宅録音で完成させて、
自分で作ったインディーズ・レーベルである、
「UP ON THE ROOF RECORDS」からリリースをした時のこと。


「UP ON THE ROOF RECORDS」は自分一人しかいない
小さな小さなレコード会社だったので、
紙袋にサンプル盤と紙資料を詰め込んで、
リリース前に当然自分で、
各地のCDショップを廻って受注のお願いに行った。


その日は大阪に出かけたのだけれど、
でも、予想はしていたとはいえ、
やっぱり全然相手にしてもらえなくて、
それでも二日間かけて、
いくつもいくつもショップを廻ったんだけど、
だんだん疲れて来て、途中で気持ちも切れて来た。


その夏はとても暑かったんだけれど、
両手に荷物を持って午後の大阪の街をひとり歩きながら、
情けないのと、悔しいのとで、
いろいろなことを考えていたらついに涙がこぼれてしまって、
一度こぼれてしまったら、もう止まらなくなった。


こんな受注になんて来なければ良かった、
大阪になんて来なければ良かったと思った。


でもやっぱり音楽はやめられなくて、
また曲を書いて「鴨川」を作った。
自分なりにいいアルバムが作れたような気がして、
単純に嬉しかった。単純に嬉しいことが何よりの支えだった。
音楽を続けて来て良かったなあと思った。


あれから5年が経ち、
いつまでこういう形の音楽活動が続けられるだろうかと、
今でもよく考えるけれど、
日々、出来ることを精一杯やって行きたいと思う。
先のことなんて分かるわけないのだから。


僕は40代で自分の夢を叶えたい。
子供の頃から何十年も見続けた夢を少しづつ形にして行きたい。
だから、この一年を40代への最後の助走に出来るように、
踏み切り板を思い切り蹴れるように、
しっかりと歩いて(走って?)行きたい。
具体的にはもっともっと自分の音楽の
表現のスタイルを突き詰めたいと思っています。
楽しい時間もたくさんつくりたい。


誰もの心の中にあるいろいろな感情と会話が出来る、
そんな音楽を作りたいと思っています。


誕生日の今日は、一日中、机に向かって文章を書いていました。
詳しいことはこれから決めてもらうのですが、
みなさんに読んでもらう為の詩というか、エッセイというか、
散文というか、、、とにかく文章を書きました。
ここ数日、仕事が終わった夜や、移動の電車などで書き続けていました。
紙に印刷して読んでもらえるようにしたいと思っています。
楽しみにしてくださいね。


デビューして10年。いろいろな時期があったけれど、
ライブとCDのリリースは休まずにずっと継続して来れた。

ソロなので、バンドのように頼る相手もいなくて、
一人で辛いなあと思ったこともあったけれど、
苦しくても立ち止まらなかったこと。
これだけは小さくムネハッテいたい。

応援してくれるみなさん、いつもほんとうにありがとう!
たくさんの笑顔に会う為に、また頑張れます。


2006年3月20日  馬場俊英


コメント ( 70 )
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