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これが多文化共生の一番難しいところ

2007-07-31 | 国際的なこと
聖なる牛、英で処分の是非巡り騒動
2007年7月28日 SANKEI WEB

 【ロンドン=木村正人】英国ウェールズ南部カーマーゼンシャーにあるヒンズー教団体に「聖なる牛」として崇拝されていた6歳の去勢牛「シャンボ」が、このほど結核感染を理由にウェールズ議会政府の役人や警察官により強制隔離された。近く殺処分される。
 この牛はヒンズー教団体が崇拝の対象として世話していた約50頭のうちの1頭で、4月に牛型結核菌を保有していることが検査で判明。「周囲の動物や人に感染する恐れがあり処分する」という議会政府の通告に、僧侶たちは「シャンボは食用ではない。殺処分はヒンズー教の教義に反する」と訴え、牛をヒンズー寺院にかくまった。ネット上で嘆願署名を始め、英国全土だけでなくスイスやニュージーランドにも抗議の輪が広がった。
 今月16日、地元の高等法院が「人への感染リスクは少なく、牛を隔離すれば感染は防げる」と議会政府の決定を取り消したが、ロンドンの控訴院が23日に殺処分を認める逆転判決を言い渡した。26日には牛を守ろうと100人以上が畜舎を取り囲む中、役人は令状を執行、門をこじ開けシャンボをトレーラーに乗せ連れ去った。
 僧侶側は牛をインドに移すことも提案したが、「例外は認められない」として却下された。
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伝統宗教も法も、共に文化を背景にしている。

神聖なものは犯すべからず。

主権者たる市民の安全を何よりも優先すべし。


どちらも相手の立場を根本的には理解できない。

安易な多文化共生が無用な摩擦を産むのはここだ。


最終決定は現地の法に委ねる。

なぜなら文化に優劣はないから。

この法治主義の原則を崩すことはできない。


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