夏への扉、再びーー日々の泡

甲南大学文学部教授、日本中世文学専攻、田中貴子です。ブログ再開しました。

そういえば「猫田」という選手がいた

2009年08月16日 | Weblog
 あまりに散らかっている(しかも山田風太郎の本なぞがあったりする)ここは、私の書庫NO.2であります。ちなみに書庫NO.1とNO.3には完全仕事用の本とデスクが置いてあり、NO.2には専門外の本や論文に使ったり、読み物として楽しんだ本が押し込んであります。したがって、床に積んであるわけ。

 そこに侵入してお昼寝をするのがきなこの日課なのですが、今回、ふと「鳥」のおもちゃ(ぶりたさんとおそろい)を持って入ったのが運の尽き。まるで『曾我物語』の「富士の巻き狩り」みたいに鳥を追うではありませんか。
 おかげで積んであった本は総崩れ、きなこはおかまいなく飛ぶ、飛ぶ。

 その姿を見ていて思い出したのは、私が小学生のころ、日本男子バレーボールがミュンヘンオリンピックをめざすというアニメがあったこと(ちなみに私はオリンピックも集団スポーツも嫌いですが、そのときはなぜか見ていた)。実在の選手をアニメ化しているのですが、バレーボールなどまったく興味ない私が唯一惹かれたのは、「セッター猫田、跳びました」というアナウンスでした。
 そう、猫田勝敏さんという伝説のセッターが活躍していたのです。もちろん、その名前だけに興味を持った私ですが、長い大学教員生活で珍しい名前の学生にはかなり遭遇したものの、いまだに「猫田さん」には出会ったことがありません。
 この猫田選手、背はあまり高くないのに跳躍力はすごく、跳んだあとに足がまるで猫のようにくいーんと曲がっているのが気になりました。きっと猫並のバネをもった足だったんでしょうね。
 
 きなこが足下かまわず跳躍するたびに、

 「セッターきなこ、跳びました」

と口に出してしまう私でした。

 跳べきなこ。走れきなこ。

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