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岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ツメレンゲ - 市街地に自生?

2021-01-20 09:41:05 | みんなの花図鑑

町中を散歩していたら、路肩のブロックの穴の中から こんな花が顔を出していました。
草丈30cmくらいで、今は いささかくたびれていますが、上から下まで花(あるいは花後)で覆われています。
さっそくスマホの Google Lensアプリで検索すると「ツメレンゲ」と出てきます。

家に戻って パソコンで「ツメレンゲ」を画像検索しますと、あれれれ・・・

完璧な多肉植物ではありませんか!
私が見たのは 草丈30cmくらいの 上から下まで花の植物です。
さては Google Lens 、見誤ったか?!


でも、検索した画像を見ていくと、下のほうに よく似た花の画像があります。

(出典:Wikipedia Commons 金子正彦「ツメレンゲ花」)
この画像は wikipediaの画像で、本文の「ツメレンゲ」を読むと、
「ツメレンゲ(爪蓮華、学名: Orostachys japonica)は、ベンケイソウ科イワレンゲ属に分類される多年生の多肉植物である。」
「乾燥した岩だらけの場所が生息地であり、その岩の隙間に根を下ろして群生する。」
「人工物に好んで根をおろす性質があり、古くは人家の石垣塀や瓦屋根の隙間などから自然に生えていた。また人工的に切り通した崖などにも見られることがあり、その場合、コンクリートの吹き付けの上から生えている場合もある(群馬県南牧村)。」
てなことが書いてありました。ようするに、ブロックの穴から生えていても何の不思議は無いようなのです(^^)/



ふと隣を見ると、家の前の盆栽風の鉢の寄せ植えに この植物が参加してるではありませんか!
先ほどの wikiによると、「10-11月に伸長したロゼットの中央軸が伸び上がって高さ10~30cmの花穂を塔状に立て、多数の花を円錐状に群生させる。」とありますから、今は 花後に近い状態でいささかやつれているのも うなずけます。



写真を撮っていたら、その家から おじいさんが出てきました。
「スミマセン、勝手に写真撮らせてもらってます」
「何の写真を?」
「この花です。これ何という花ですか?」
「・・・」(返事がありません)



ややあって、おじいさん、懐から ケータイを取りだし 黙って私のほうへ突き出されるのです。
何かと思ったら、その盆栽仕立てのツメレンゲを含めた寄せ植えの 最盛期の画像が写っていました(^_-)-☆
でも、ツメレンゲ(または タカノツメ)という名前はご存じなかったようです。

私(寄せ植えを指さして)「これ、こっちのブロックに生えてきたものを 鉢に移植されたんですか?」
ご主人「そう」(と一言。)




「花弁5枚では披針形で白色、葯は赤く、花弁に映える。短日性で、花序の下方から順に咲き上がる。種子は微小で軽く、風によって散布される。」(wiki 「ツメレンゲ」)

「発芽から開花までおよそ三年ほどの月日がかかり、開花した株は結実後には枯死する。ただし株の成長途上にその周囲に幾つもの子株を形成するので、次々開花していっても生息地その他の株がすぐに消えてなくなることはない。」(同上)




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