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岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ヒイラギ、ヒイラギモクセイ - モクセイ科2

2022-10-24 06:00:09 | みんなの花図鑑
ヒイラギ

前回のキンモクセイやギンモクセイが中国原産なのに対して、ヒイラギは日本の福島県以西から台湾までが分布域です。
ヒイラギの開花はキンモクセイより遅く、このヒイラギは 一昨年の11月下旬に撮ったものです。




といっても、株によっては このように開花しています。




典型的なヒイラギ葉です。
ヒイラギの名はこのトゲに触れると「ひりひり痛む」ことの古語「ひひらく(疼く)」に由来しています。
モクセイ科の中ではもっとも棘が荒く大きいですね。




一昨年の花。



今年の花。
ヒイラギはこれまで出てきたモクセイ科同様、雌雄異株です。
この株は雄株で、雄花は2本のおしべが目立ち、長い花糸が突出し、葯が目立ち、めしべは頭が出る程度。




ふたたび一昨年の花。
この株は前のと違って おしべも大きいけれど、めしべもしっかり伸びています。ひょっとすると雌株の両性花かもしれません。






ヒイラギモクセイ

そして最後に ヒイラギモクセイ。
ヒイラギモクセイは 昨日のギンモクセイと 直前のヒイラギを掛け合わせ手出来たものと考えられています。
花期はキンモクセイよりやや遅いので、これは11月上旬安城デンパークで撮ったものです。




これは 今年のヒイラギモクセイで、まだ蕾の状態です。
もっとも Wikipedia には「花期は10月。」とありますが。




葉は ギンモクセイとヒイラギの中間的な(少し鋭い棘がある)状態です。




もっとも、上のように、ひとつの株で鋸歯が目立つはとそうでもない葉があります。




ギンモクセイもヒイラギも雌雄異株なので、その子のヒイラギモクセイも雌雄異株です。




「雄花は2本のおしべが目立ち、長い花糸が突出し、葯が目立ち、めしべは頭が出る程度。」(植物雑学事典「ヒイラギモクセイ」)








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