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アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

シデコブシ - 東海湖岸に咲く

2023-03-21 13:00:02 | みんなの花図鑑

モクレン科でコブシと同じ仲間です。
コブシの花被片は6枚なのですが、シデコブシは12~18個ないしそれ以上あります。





「和名は、花の形がコブシに似ており、また多数の花被片が白く細長く伸びている様が「しで(紙垂、四手; しめ縄や玉串につける紙)」のように見えることに由来する。」(wiki「シデコブシ」より)






太古の昔、「東海湖」と呼ばれる大きな湖が砂礫や花崗岩が堆積し、なくなった後に湿地化しました。
その過程で当時分布していた東海地方の固有種は、湖がなくなり隔離分布することになり、現在では15種類の特徴的な植物を『東海丘陵要素植物群』と呼びます。シデコブシもそのひとつです。

シデコブシの自生域(中日新聞より)





シデコブシの他には、ハナノキ、ヒトツバタゴなどがつとに知られてます。
ハナノキ自生地
(桑名市総合医療センター 理事長の部屋「12月 ハナノキ(花の木)」より転載)





トサミズキが高知の蛇紋岩地帯に自生していたように、縮小したあとの東海湖沿岸またはそこにそそぐ湧水河川の地質は花崗岩地帯で土壌は酸性というのも植物群に影響しているものと思われます。またその地質は瀬戸もの、美濃焼などの材料となる白い粘土を産んでいます。





雄蕊と雌蕊は約30-50個。雌蕊は雄蕊よりも早く機能するため、自家受粉しない自家不和合性である。(wikiより)





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