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アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

アカメガシワ - 樹に咲く花50

2025-07-27 07:00:00 | みんなの花図鑑
(2022-07-20 の投稿より)
<樹に咲く花>第50回は トウダイグサ科のアカメガシワです。
アカメガシワは雌雄異株(しゆういしゅ)です。


雄花

まず、雄株に咲く雄花から。




花といっても花弁はありません。おしべだけです。




たくさんの雄しべが球状になって ぼんぼり のようです。




何というハエでしょうか? ツマグロキンバエ? 口先が長いです。




ちょっとピンボケですが、真正面から。















雌花

次は雌株に咲く雌花です。花弁はありません。雌しべだけです。
始めのころは子房はまだ未成熟なので3つに分かれたクリーム色の柱頭が目立ちます。




しばらくすると子房がどんどん膨らんできます。
柱頭の色には個体差があって、もっと赤くなるものがあります。




子房からは棘状の突起がたくさん生えています。
子房の表面の白い点は腺点と呼ばれています。



参考(去年撮った 雌花)






















.

 

ヤブガラシ - 虫のレストラン

2025-07-26 07:00:00 | みんなの花図鑑

いきなり番いのハナムグリが前面に出てきて、主題のヤブガラシが霞んでますが・・・




はい! ヤブガラシはブドウ科のつる性植物で、
学名は Cayratia japonica




種小名が japonica ですが、広く熱帯アジア~東アジアにかけて分布するつる性植物です。




開花したときは 花弁4枚、おしべも4個。




オレンジ色の花盤の上にあふれるほどの蜜を出します。




やがて 花弁が落ち、おしべも1個、2個と・・・




落ちるころ、花盤の色はピンクに変わります。




受粉して花盤がピンクになった後もこのように蜜があふれている花もあります。





~~~~ コラム ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
人の目というのはいい加減なもので、平行線が補助線を入れるだけで交差しそうなほど方向を変えたり、同じ長さの線分2つの片方に <> を こう片方に ><をつけると同じ長さに見えなくなるなどよく心理学のクラスでやりましたが・・・

つぎの画像の2人は 同じツートンカラーのドレスを着ているというのです。
((注)左の明るい方形と 右の暗い方形の中だけの比較です



どう目をしばたいても、
 左は黒と青
 右は 金と白色
にしか見えませんが ・・・

試しに、左のドレスからある部分を切り取って そのまま右の同じ位置に移動してみると・・・



あ~ら、不思議! 色が変わる。
ということは 右と左は同じツートンカラー?!?!






(初出: 2022-07-18 )
 

モナルダ(ベルガモット)‐ おしべとめしべ

2025-07-25 07:00:00 | みんなの花図鑑

この花には、いろいろな名前が付いています。
Monarda は属名で、北アメリカに約20種が分布するシソ科Monarda属(モナルダ属、ヤグルマハッカ属) の一年草、または多年草という分類になります。
ベルガモットの別名はベルガモットオレンジに香りが似ていることに由来しています

頭状花は小さな唇形花の集合体で、唇形花は放射状に並んで咲いています




観賞用として主に栽培されるのは、大きく2種類に大別され・・・
タイマツバナの和名を持つモナルダ・ディディマ種(Monarda didymae)
 アパラチア山脈を中心にアメリカ東部からカナダ東部に分布
ヤグルマハッカの和名を持つモナルダ・フィスツローサ種(M. fistulosa)
 北アメリカに広く分布しています

唇形花は 「外側から順に咲いてゆく」ということですが、上のような花を見ると 中心部は咲き終わったように見えて仕方ありません  (笑)(アラブの男性にこういう頭の人が多いのをよく見ているので (失礼mm)




長い唇形花の花筒から それよりもずっと長い おしべとめしべが突き出しています。
「雄しべは2個で長く突き出します。」(EverGreen植物図鑑「タイマツバナ」)




おしべとめしべに関しては こういう記述もあります
「炎状の花びらは唇弁型で上唇に接して雄しべ、雌しべは花冠より長く飛び出し複雑な形態を。」(玉川上水の野草と樹木の花「タイマツバナ」)





別のところで撮った モナルダ(ベルガモット)です。
上の真っ赤なモナルダとの違いは 2本の雄しべは花粉を入れた葯を花筒から前に突き出していますが、「雌しべは花冠より長く飛び出し」てはいないことです。





ところが、同じ日同じ場所で撮ったこの花になると、こんどは 雄しべよりも めしべのほうが長く突き出しています。




この花では、おしべは萎れて小さく丸まり、めしべだけが伸びています。





結局、役目を終えたおしべは この花のように、花冠と一緒に脱落し、めしべ(と萼)だけが残るのでしょうか?
 





 

アンゲロニア - 天使の阿鼻叫喚?

2025-07-24 07:00:00 | みんなの花図鑑

アンゲロニアというのは 属名の Angeloniaのことで、ギリシャ語・ラテン語のAngelos 起源の名前で、花のかたちが「エンジェル(天使)」のようだからというのですが・・・




私は最初、「アンゲロニア」という名前を聞いたとき、地獄で断末魔に叫んでいる餓鬼のような姿を思い浮かべました (´∀`)

参考 餓鬼道







おまけに その口の中は いぼいぼだらけだし・・・
歯は2本しか残ってないし・・・




ちなみに 西洋の一神教の「天使」は現代日本人が使う「エンジェル」とは程遠い存在のようです。
世界大百科事典 第2版の【天使 angel】の解説によると
「人間よりも上位の存在として創造された純粋に精神的な実体をいう。〈使者〉を意味するギリシア語angelosに由来する。その起源は旧約および新約聖書にしばしば登場する〈主(神)の使い〉であり…」
とあります。




「アブラハムがその子イサクをいけにえとして献げようとしたときに主の使いが介入し(《創世記》22:11~18)…」(同上)
なぜ我が子をいけにえに? 神との契約???
私の頭の中は一神教ではないから
根本的に 分からないですねぇ (´・ω・)





それより(名前より)実態(実体)を観察しましょう( ^)o(^ )
以下、去年の8月、撮影したものです。
雄しべは4本のようです。



下についているのが めしべのようです。


(初出: 2021-07-18)





 

シダレエンジュ - マメ科の樹

2025-07-23 07:00:00 | みんなの花図鑑
(初出:2022-07-23)

安城町にて

安城デンパークへ向かう途中、小学校の横を通るのですが、その道を挟んで反対側の生垣の木にこんな花が咲いてました。
おぉ~っ、なんだろ~と思って車を止めようとしたのですが、あいにく道は狭く駐車スペースがありません。




安城デンパークにて

ままよっと、安城デンパークに行って大温室前のロマンチック・ガーデンを歩いていたら、
さっき安城町で見たのと同じ木があるではありませんか (´∀`)




マメ科の木です。




マメ科だというのはすぐ分かるのですが・・・
こんな暑い時期に咲くマメ科って何だったけな~?
そうだ、エンジュ だ!




豊田安城自転車道横のさるお宅で初めて出会ったエンジュ。
愛知県緑化センターのロックガーデンに上がっていく階段の途中にも背の高いエンジュがありました。
ただ、それらとはちがい、Google Lens で検索すると 「シダレエンジュ」と言ってきます。
たしかに、枝が上から枝垂れています。




ハチが来て盛んに花を舐めてます。




セイヨウニンジンボクやサルスベリに来ていたクマバチと比べるとちょっと小型のハチですね。




エンジュは マメ科クララ属の落葉高木で、シダレエンジュの学名は Sophora japonica var. pendula




英名は Weeping Japanese pagoda tree。
中国の北部が原産で、中国では「りゅうのつめえんじゅ(龍爪槐)」と呼ばれて縁起のよい樹木とされているそうです。







ふたたび安城町にて

安城デンパークの帰り見ていこうとしましたが、やはり車を止めるところがなく断念。
翌日、自転車で現場へ (´∀`)




行ってみて判ったのですが、この生垣の木もやはり シダレエンジュ でした。
「中国では庭木として珍重され、古来より出世の樹木として中庭や玄関の両脇等に植える風習があり、縁起のよい木とされている。」(木の情報発信基地>世界の樹木「750.シダレエンジュ」)




画像検索すると、葉が落ちたときのシダレエンジュの見事な枝垂れ姿を写した写真が見られます。
「シダレエンジュは中国原産のエンジュの変種であり、そのままでは立ち上がりにくいので、直立するエンジュの適当な高さに接木して庭木に仕立てるとのこと。高接によって、期待される通りの姿に仕立てることができる。」(植物雑学事典「シダレエンジュ Styphnolobium japonicum var. pendulum」)




さて、ひさしぶりなのでマメ科の蝶形花のおさらい



上に大きな旗弁(虫を呼ぶためのフラッグの役目をするので)




シベを包んでいるのが 舟弁(竜骨弁ともいいます)
その両側にあって虫の留まる足場の役目をするのが翼弁
この3種類で構成されています !(^^)!




虫が止まると舟弁がわずかに開いてシベが顔を出し受粉するのだそうです。









あとは 仲間のおさらい

ひとつ目は ハリエンジュ(ニセアカシア)
ハリエンジュ属
シダレエンジュはクララ属なのだが、ハリエンジュは別の ハリエンジュ属!


もうひとつは 属名のもとになった「クララ
クララ属





 

木の実クイズ(下)

2025-07-22 07:00:00 | みんなの花図鑑
木の実クイズ12問のうち、後半の6問です
答えは最後にまとめて確認します

Q.7

北海道から九州までの日本各地、朝鮮・台湾・中国・ヒマラヤにも分布する落葉高木です。


葉脈の筋がはっきりしているのがこの科の特徴です。


秋に黒く熟します。
ヒント:3文字です





Q.8

冬でも緑の葉を見せてくれます。葉の下に 青い実が出来ています。


葉柄は赤紫色なのも、大きな特徴。
(これだけは、5月6日@堀内公園(安城市))



ヒント:春に 新しい葉が出てくると、古い葉がそれに譲るように落葉するところから、この木の名前が付きました。





Q.9

昔は お正月の羽根つきの玉、この果実の種子で作っていました。


葉は対生で整然としています。


↑ ヒントです(^_-)-☆




Q.10

於大公園では ↑こんな写真しか取れなかったので、
5月31日、愛知県緑化センターでとった同じ木の樹形を下に挙げておきます。

葉は一見して ウルシ科の葉のように見えます。でも ウルシ科ではありません。ニガキ科です。


その果実です。眼玉みたいですね。






Q.11

これは簡単?!
この木の仲間は 葉のかたちで見分ける方法もありますが、
このように翼果がなっているときは 翼が水平に出ているか、「ハ」の字になっているかで見分けるのが簡単です。


ヒント:名前は「イ」で始まります (^^♪





Q.12

最後の質問ですが、これも、いい写真が撮れませんでした。
一応果実です。



いっしょに付いていた 花 です。

写真がまずいので、大ヒントを !
漢字で 「令法」と書きます (^^♪
昔は飢饉のときの救荒植物として利用されたのです。
「令法」という名は、救荒植物として育て蓄えることを法で決められたからといわれてます。

では、では ( ^)o(^ )




★★★
それでは後半の6問の答え合わせです。

A.7

北海道から九州までの日本各地、朝鮮・台湾・中国・ヒマラヤにも分布する落葉高木。


答えは ミズキ科の ミズキ でした。


ミズキの名前は、樹液が多く、春先に枝を切ると、水のような樹液がでることからといわれてます。
仲間に、クマノミズキ、ハナミズキがあります。





A.8

ヒントに書いたように、「春に 新しい葉が出てくると、古い葉がそれに譲るように落葉するところから」
答えは ユズリハ でした。


ユズリハ は 雌雄異株。雌株の雌花は非常に可愛いです。
が、注意してみないと気づかないほど小さいです。


ついでに、雄株の雄花です。
雄花は、花弁も萼片もなく、雄しべだけですが、バナナの 房のような感じで、たくさんつきます。葯が赤紫色をしているので、雌花序より雄花序の方が目立ちます。





A.9

昔は お正月の羽根つきの玉、この果実の種子で作っていました、というこの木は?
答えは でした(^^)/
ムクロジは「無患子」と書きます。<こどもが患らうことのないように>という意味で、寺社の境内に植えられることが多い木です。



これは 昨年撮ったムクロジの実です。


種子は 親分子分になってます (´∀`)






A.10

これは 今回、於大公園(東浦町)で撮った画像です。
私は これを ニワウルシ(シンジュ(神樹))
のつもりでクイズにしましたが・・・


以前、矢作川河川敷で撮った ニワウルシ(以下)と比べてみると、果実がかなり違ってます。

ニワウルシの花


ニワウルシの果実


果実拡大 (以上3枚、2018年6月1日@矢作川河川敷)

というわけで、質問の木が ニワウルシでない可能性も出てきました。
何か思い当たる木があれば、恐れ入りますが、お知らせください m(_ _)m







A.11

カエデ科のこの木は イロハモミジ または イロハカエデ です。
なぜ イロハモミジと分かるかというと・・・



翼果の翼が竹トンボの羽根のように水平に伸びています。

見分けのポイントは、翼果。ヤマモミジとオオモミジは、翼果はブーメラン形かU字状となり、実は葉の下からぶら下がるように付く。オオモミジはヤマモミジよりも翼果が大きく、またU字状を呈するものが多いという傾向がある。一方、イロハモミジの実は一番小さく、翼果は竹とんぼのように、水平に開く。
(森と水の郷あきた「樹木シリーズ22 ヤマモミジ、イロハモミジ、オオモミジ」)






A.12

ちょっとウワミズザクラを思わせる房咲きの白い花、
この木は リョウブ です。
ヒントにも書いたように、漢字で 「令法」と書きます (^^♪
昔は飢饉のときの救荒植物として利用されたのです。
「令法」という名は、救荒植物として育て蓄えることを法で決められたからといわれてます。


この花が 果実になると、こんな風で、とても地味になります。



でも、拡大して見ると、それなりに面白い( ^)o(^ )


以上になりますが、脳トレになりましたでしょうか ( ^)o(^ )


木の実クイズ(上)

2025-07-21 07:00:00 | みんなの花図鑑
木の実を見て 樹の名前を思い出す脳トレをやりましょう(^^♪
問題は12問あります。
すべて 於大公園(東浦町)で見た木の実です^^

それでは 最初の6問を一挙掲載です。(答えは この記事の最後にまとめて掲載します)

Q.1

これは簡単 ( ^)o(^ )


秋になったら食べられます (^^♪




Q.2

薬草薬木園にて見上げて撮ったものです。


縄文時代から貴重なデンプン源として主食の代用にされていました。




Q.3

鈴生り。


今は昔、この実を食べた人がいました。「えぐい!」


こんな花みたいなものが咲いていますが、花ではなく、虫こぶです。





Q.4

Q.3 の木の仲間です。


こちらの木のほうが背が高いです。





Q.5

まだ完熟してませんが、黒味を帯びてくれば 渋みも苦みもなく美味しいそうです。


ただ食べるには小さすぎます。鳥さん好みかも。




Q.6 画像は4枚あります

木星の衛星をちっちゃくしたような面白い模様の実をつけています。


この木に とてもよく似た木があり、区別するには 葉の並びを見ます。
よく似た木は対生ですが、この木は 互生です。





湿地を好みます。根が息をするために呼吸根を出しています。



★★★
木の実クイズ(上) の 解答篇 です。

A.1

正解は クリ でした。
ちなみに、上の画像は クリの花で、ぷんぷんにおいを出してよく目立つのが 雄花の花穂です。



そして、雄花がひとしきり活動し終わるころ、新しい枝に 雄花とその付け根に雌花が咲きます。(5月28日)










A.2

正解は 縄文時代から食べられていたと言われている、ムクロジ科の・・・


トチノキ でした。
クリと似ていて、煮たり焼いたりすれば美味しく食べられそうですが、残念ながら、アクが強すぎてそのままでは食べられません。
栃の実は 手間暇をかけてあく抜きを行い、もち米と一緒についてできる「とち餅」が今では有名です。


参考までに、以下は安城デンパークにある ベニバナトチノキ の実です。



実のほうは ふつうのトチノキとなんら変わらないように見えますね





A.3

正解は エゴノキ科の エゴノキ でした。
名前は この実を食べると「エグかった!」からというのが通説。
学名が何と Styrax japonica
命名者は シーボルト。
学名どおり、日本全国(北海道~九州・沖縄まで)の雑木林に分布しますが、実は 朝鮮半島、中国にも分布してます。



なお、エゴノキにできる虫こぶは、 エゴノネコアシとエゴノキハヒラタマルフシの2種類あるそうです。




A.4

エゴノキによく似た果実をつけるこの木は・・・



エゴノキ科の ハクウンボク
ハクウンボクも 分布は 北海道・本州・四国・九州、朝鮮・中国。
学名は Styrax obassia。シーボルトによる命名。
なお、種小名の obassia は 日本語の 「オオバジシャ」から とったものです。
(邪推ですが )シーボルトは エゴノキの学名に japonica を使ったので、適当な名前がなく困っていたところ、この木を チシャノキ(エゴノキのこと)の葉より大きいという意味で「オオバジシャ」と呼ばれているのを聞き、種小名に借用したとか (´∀`)
樹高は6~15m




A.5

前半の6問のうちでは 一番の難問だったでしょうか(´∀`)
答えは バラ科の ウワミズザクラ でした ☆☆☆
花を見ると 白いブラシのような、リョウブの花のような… とてもサクラの仲間とは思えませんが・・・。



「黒く熟した実は、結構美味しい。果実酒は、梅酒のように健康ドリンクとして昔から利用されている。」(森と水の郷あきた「樹木シリーズ⑫ ウワミズザクラ 」)
今回気が付いたんですけど、於大公園(東浦町)には ウワミズザクラは 2本ありました。



一昨年の 6月21日に撮った まだ青い果実です。
名前の由来ですけど、「古代、シカの肩甲骨の裏に溝を彫り、この樹皮で焼き、溝の周辺に生じる割れ目を見て吉凶を占ったという。この裏溝が転じて「上溝桜(ウワミゾザクラ)」と書き、それが転訛してウワミズザクラと呼ぶようになった。」(同上)
へ~~、ホントかしらん?ですよね
なので、よく「ウワズミザクラ」と覚えている方がいらっしゃいますが、〇 ではないけれど、△くらいあげたいです(^^)/

〔よこ道〕占いというと Wishbone Ash というロックグループを思い出します。面白い名前なので当時調べたのですが・・・
ウィッシュボーンというのは水源を探すときなどに使うY字型の骨のことだったんです。
その後、調査会社に就職して、同僚が、カイロの街の水道管調査に実際に wishbone を使ったと聞いて、カルチャーショックを受けたことがありました。



A.6

答えは スギ科の ラクウショウ(落羽松)でした。
於大公園(東浦町)には よく似たメタセコイアと一緒に植わっています。
こうやって 並べて樹形を比較すれば、一目瞭然。
先がとがってスマートなほうが メタセコイア、右の やや雑然としたほうが ラクウショウです。


葉を見ても区別できます。
metasequoiaは対生、ラクウショウは 互生。やっぱり metasequoiaのほうが整然としてます。


表皮の模様も独特です。


北米原産で、湿地や沼地に生育するので別名「ヌマスギ」とも呼ばれます。
タケノコのように出ているのは 「呼吸根」と呼ばれる根です。


どうでしたか?
ウワミズザクラがちょっと難しかったですかね ( ^)o(^ )



明日は のこりの 6問を掲載します (^_-)-☆

ハニーサックル、エキナセア - 毎年変わらず

2025-07-20 07:00:00 | みんなの花図鑑
この季節、於大公園(東浦町) を訪れると出合えるおなじみの花です
(初出:2021-07-14 )

ハニーサックル

ハニーサックルは スイカズラ科のつる性植物で、 ロニセラ・ツキヌキ忍冬・金銀花・ニオイニンドウなどの別名または仲間があります。



学名: Lonicera periclymenum



ただ、一枚目の画像を スマホの Google Lensアプリで検索させると
 ニオイニンドウ/ハニーサックル
と言ってきます。



ツキヌキニンドウ(ハニーサックル)は 北米原産。
ニオイニンドウは 西アジア、地中海沿岸原産。匂い強い。
スイカズラ(忍冬)は日本原産。





エキナセア

黒い蝶が飛んできたので、コンデジで撮りました。



あとで、スマホの Google Lens で検索したら クロアゲハ を候補に挙げてきましたが・・・



エキナセアは 前回ちょっと調べましたが、エキナセアの頭花はドライフラワーにもなるのですけれど、その理由は・・・



筒状花と一緒に伸びているハリネズミ(苞)が 丈夫で長持ちするから、ということでした ( ^)o(^ )

エキナセア - ハリネズミの正体





 

サルビア - 安城市のシンボル

2025-07-19 07:00:00 | みんなの花図鑑
安城デンパークにはサルビアの仲間がいっぱい!
安城市のシンボル・フラーワーは サルビア なので (^^♪
以下、デンパークで見た「今花が咲いている」サルビアの仲間です。
(初出:2021-07-14)


サルビア・ファリナセア Salvia farinacea








サルビア・グァラニチカ(サルビア・ガラニチカ)Salvia guaranitica









サルビア・ミクロフィラ Salvia microphilla 'Kirsche Red'






サルビア・リパラ Salvia rypara





サルビア ’サーモンダンス’ 'Salmon Dance'





サルビア ’サニーセンセーション’ 'Sunny Sensation'





サルビア ’チェリーセンセーション’ 'Cherry Sensation'





サルビア ’ファイアーセンセーション’ 'Fire Sensation'






サルビア・インボルクラータ Salvia involucrata









サルビア アフリカーナ・ルテア Salvia africana-lutea






サルビア・ウルギノーサ Salvia uliginosa








 

ムクゲとフヨウ - どこが違う?

2025-07-18 07:00:00 | みんなの花図鑑
ムクゲとフヨウはアオイ科の花で、とてもよく似ています。
違いはどこにあるのでしょうか?
(初出: 2021-07-12)

開花時期が違う

ムクゲは6月後半から開花が始まります。



それに対してフヨウは7月後半、主に8月から開花します。

でも、梅雨のころ咲いていたら、ムクゲのほうだろうと推測できますが、7月後半になったら、どちらも咲いているので、この区別法は使えません。




葉がちがう

ムクゲの葉の大きさは小さめで、形は鋸歯で切れ込みが入っています。


一方、フヨウは大きな葉で手のひらのような形をしています。

葉は花がないときでもついているので、葉による区別が一番わかりやすいかもしれません。




雌しべの向きで区別

めしべは 分かりますよね。アオイ科のシベは 雌雄一体となっていて、雄しべの花糸は合着して筒を作っています。めしべは その雄しべ筒の中を貫通して突き抜けたところで柱頭を展開します。
これは ムクゲのシベです。



こちらは フヨウのシベです。

2つ較べてみれば、違いが分かりますよね?
雄しべ筒からまっすぐ前に出て お饅頭みたいな柱頭を5つ出しているのがムクゲのほうで、
5つに裂けた(バラけた)柱頭を上向きにカーブしてつけているのが フヨウのほうです。



雄しべの花糸の出方で区別する

先っぽに花粉をつけたおしべは 筒からほぼ鉛直に全方位に出ています。これがムクゲ。


たいして、フヨウの雄しべは みなカーブして上を向いています。めしべと同じ態勢です。






雌しべと雄しべ筒の境界線の有無で区別

説明のため、これまでと順番を逆にして、フヨウのほうから説明します。
フヨウのほうは 雄しべ筒の終端と 中の雌しべの柱頭の区別が明瞭です。
このフヨウでは 雄しべ筒の終端がピンク色に染まっていて、その雄しべのいわば莢(さや)の中から めしべが出て来ているのが視認できます。


いっぽう、ムクゲのほうは 雄しべ筒と めしべの花柱が同じ色をしていて しかも雌しべの柱頭が大きいので、めしべとおしべの境界が不明瞭です。