Grazie mille!

美しさは日々の小さな積み重ねから。

端午の節句

2013-05-05 11:56:01 | 美しい生活

              



         今日は端午の節句。
         そして、二十四節気の「立夏」ですね。
         今年は寒暖の差があり過ぎて、
         例年のように爽やかな春の日差しを存分に味わうことができませんでした。
         でも、五月は3日頃から若葉がお日様に照らされると
         青々とした輝きが眩しく感じられるようになりましたね。
         「ホッ」としています。

         旧暦五月は田植え時期。
         もともとは田植えをする早乙女の穢れを祓い、田の神さまをお迎えするという神事があり
         女性の節句とも言われていたようです。
         そこに中国からの端午節という行事が伝わり、日本独自の精神文化のなかで変化し
         「端午の節句」として五大節句のひとつになり現代まで伝えられています。
         
         花を観賞する菖蒲はアヤメ科。一方、菖蒲湯に入れる菖蒲はサトイモ科の植物です。
         この混同をさけて、菖蒲を「香菖蒲」と呼びます。
         お花よりも香りが強く、この香りが厄祓いになるといって屋根に葺いたり
         お風呂に入れるという風習があるのです。
         お花の葉をお風呂に入れてもあまり香りがしない・・と思われた方もいらっしゃるのでは。


          
              香菖蒲                            菖蒲


          
          奉書で折った五色の兜                         五色の紐と合わせて


                
        三方に粽を供え


         日本の節句には必ず「五色」が関わってきます。
         この五色・・お寺にも飾られていますよね。
         中国から伝えられたものですけれど、今ではこの精神は日本独自のものになっているような・・
         いずれにしても、この「五行説」というのが武士道の根幹を支えてきたものです。
         「木・火・土・金・水」森羅万象の要素ですね。
         これに季節、方位、色、心など配置して物事を解明していく学問なんだそうです。
         五常というのは人として守るべき五つの道徳。
         「仁・礼・信・義・智」そして色が「青(緑)・赤・黄・白・黒(紫)」となります。
         順番が違ってはいけません。青は仁で木を表します。以下、順番通りです。

         今年、我が家は黄色の兜と紐を選びました。
         「信」・・自分の信念を持てるように、そしてお客様から信頼して頂けるように。
         そんな願いを込めました。
         毎年、そんな風にして目標を定めながらしつらえするのは
         家族の絆や仕事仲間との絆を深められるきっかけになるかもしれません。
         そして、何より日本の精神文化を継承するお役目も果たせそうです。

            
             柏もち


         立夏の今日、ガラスの器に柏餅と粽を入れて初夏の爽やかさをしつらえました。
         柏は新芽が出ないと古い葉が落ちないということにあやかり、
         親が子の無事を見届けれるようにとの願いが託されています。
         餅は神様への献上食。厄除けと言われている小豆の餡が入っている柏餅。
         素晴らしい節句のお菓子ですよね。
         今晩、家族で頂きます

         日本の行事は「思いやり」を子々孫々と継承していく、素晴らしい文化です。




         


       
     



       



            


         


     


  
         
         
         
         

花祭り

2013-04-08 13:41:00 | 美しい生活

               


         今日は「花祭り」
         潅仏会とか仏生会、降誕会とも呼ばれるお釈迦様のお誕生を
         お祝いする仏教の行事です。
         中国を経て日本に伝わったのが606年と言われています。
         お寺の境内で「花御堂」と呼ばれるお花で飾られた小堂が設けられ
         そこに右手を挙げた誕生仏が安置されています。
         お参りに来た人たちはその仏さまに、柄杓ですくった甘茶を
         頭上から注ぐのです。
         お釈迦様が産まれたときに、帝釈天や梵天が天から降りてきて
         更に、九匹の龍が天上から降りて清浄な香水を吐き注いで
         産湯を使わせたという伝説から、甘茶を注ぐ習慣になったそうです。
         正式には五香水(五色水)という五種類の香水が用いられるそうです。


         右手は上を指差し、左手は下を指差し
         「天上天下唯我独尊」・・この宇宙に存在する全てのものは、みな平等である。
         お釈迦さまがお生まれになったときに仰った言葉。
         今日はその教えをもう一度、心に刻みたいものですね。


            


                    
         長野市の骨董やさんのウィンドー


         両親が生きていた頃は、花祭りにはお寺に行くという習慣でした。
         お稚児さんの仕度をした子供達を見にいきながら
         お参りをする・・ほんの少し肌寒いけれど春の日差しに
         新しい季節の薫りを感じながら、去り行く櫻を見送る・・という。
         でも父が亡くなった年に「合掌童」が家に来てからは
         お雛様を片付けたあとは「待降祭」の如くしつらえるようになりました。

         日々、「生まれた役割は・・?」などとは考えませんけれど
         こうした行事を毎月用意していく中で、
         不思議ですね・・生かされている意味と向き合うようになります。
         そして、命の継承を思います。
         生きていくために、文化はとても大きな役割のある道しるべなのです。


             



         出始めのたけのこの姿・・岩をも砕き真っ直ぐ伸びてゆく様子に
         お釈迦様の姿を重ね、独活という漢字をもつうどにお釈迦さまの精神を重ね
         大切な言葉の盛り物として、頂く。
         きちんと今年度も自分自身の足元を見つめられるように、
         全て自分の責任のもとで生活していけるように、
         あらゆる物に対して、愛情をかけられるように、
         そんな想いを抱きながら、今年も筍ご飯と独活の酢味噌和えを頂きました。
         今朝早くから仕度をし始めた妹の姿に、母の面影が垣間見られ
         いつものキッチンの様子なのに、何故か神聖で、思わず息を呑みました。
         

         毎月、何かしら行事のある日本の文化。
         季節を愛でる事で、丁寧に生きていく過程を積み重ねられる・・
         そんな幸せを実感致します。


    


      






         
              

円空さま

2013-01-25 18:14:19 | 美しい生活

         


         いつ頃からだったかは定かではありませんが
         私は円空さまの仏像が大好きです。

         多分、アイヌの木彫りに通じるものがあるからだと思います。
         何とも言えない「優しさと強さ」を感じます。
         
         円空さまについては、まだ謎の部分があるようですけれど
         難しいことはさておき、流浪の旅をしながら仏像を彫り
         その仏像からどれほどの貧しい人々が救われたのか・・
         それを考えたとき、はっきりと生きて語る魂みたいなものを
         円空さまの仏像から感じ受けました。

         彫っている円空さまの姿と
         手を合わせている貧しい農民や漁師さん達の姿が
         一体、一体の仏像の姿から見えます。
         時折、子供が仏像の頭を撫ぜていたり
         抱きかかえたりしている姿も。
         そんな風景が、私には見えます。
         これこそが、仏像の姿なのではないだろうか・・。

                      


         今回の展覧会は飛騨高山の千光寺とその周辺で現存している仏像でした。
         国立博物館の小さなホールでしたが
         会場に足を踏み入れた瞬間、木彫りの音が聞こえたように感じました。
         400年前の「想い」が確かな息づかいで包まれていたのです。

         全てに円空さまの姿を感じました。
         その空気感・・大勢の方たちが拝観していらっしゃったはずなのに
         私と円空さまの二人だけの会話の時間。
         三十三観音立像のお顔を一体、一体拝観していたら
         涙がこぼれました。
         近隣の人々が病気になると借り出しては回復を祈ったとか。
         その表情は慈愛そのものです。

         「皆人は 仏になるとねがいつつ まことになれる けさの杉の木」
         こう願いを込めて一彫り、一彫り仏像を彫っていたのですね。

         2006年、梅原猛先生の「歓喜する円空」という本に
         現存する円空仏が細かく掲載されていました。
         北海道生まれの私は函館近辺に現存する円空仏に会いたい・・
         そんな想いから2007年の2月に行って参りました。
         トップの写真が福島町で出逢えた円空仏です。
         とても偶然が重なって、拝見することが出来た貴重な写真です。
         願えば叶う・・それを実感した旅行でした。


                      


         群馬県も水沢観音で拝見できます。富岡市の妙義神社にも現存しているそうです。
         諸国を仏像を寄進しながら巡った円空さま。
         
         「わが母の命に代わる 袈裟なれや 法の形は 万代をへん」
         愛するお母様を七歳のときに目の前で水害で亡くされたそうです。
         きっと、お母様への鎮魂と祈りのための造仏だったのかもしれませんね。

         東京国立博物館で開催中です。
         心が満たされますので、是非お出かけ下さい。


      


         
         
         
         
         
         
                 



         

116年ぶり・・

2012-09-21 15:02:11 | 美しい生活

              


         お彼岸中ですね。
         気学では、「お彼岸にお墓参りで運勢アップ」なんて
         そんなスローガンがあるほど、重要なのです。
         ご先祖様を大切にできなければ
         無論、自分の人生も大切には出来ないよっ!という
         そんな教えから、耳にタコが出来るほど言われます。

         有難い、教えです。

         春と秋の中月に七日間の仏教法会を行うのは
         平安時代からの慣例となっていた行事、
         これがお墓参りなどの死者の供養を年中行事として
         民間に広まっていったのは、江戸時代頃からだとか。
         春分の日も秋分の日もこの日は昼夜が同じで、
         この日を境に昼が長くなったり、夜が長くなったりしていく。
         春は太陽が日に日に勢力を増し、命の芽吹きを楽しみ
         秋は夜が徐々に長くなり、冬の足音を感じながら
         去り行く一年に命の輪廻を想う。
         日本の文化には、常に自然と人との調和に感謝するという
         精神が込められているんですよね。
         目を瞑ると、古の文化行事が蒔絵の如く瞼に浮かびます。

         そう言えば、明日は一日早いお中日。
         22日ですけれど、秋分の日になりますね。
         何でも、116年ぶりにずれたとか。
         つい先日「天地明察」を観てきたばかりなので
         この天体の動きに今更ながらにロマンを感じます。
         私達人間は、宇宙の流れに沿って生活をさせて頂いているんですものね。
         特に日本人は春夏秋冬の季節の行事、人間の節目の行事、
         それら全てはこの宇宙の流れの中で決めて、行ってきたこと・・
         そう考えると、日本人ほど宇宙と親密な関係を作っている人種は
         他には居ないのかもしれません

         秋は祈りと感謝の季節です。
         やっぱりこの季節になると、この歌を口ずさみたくなります・・。

         なにごとのおわしますかは しらねども かたじけなさに 涙こぼるる
                                      西行

         寒さ暑さも彼岸まで・・きっと涼しくなりますね。
              

重陽の節句

2012-09-08 17:02:14 | 美しい生活

             


         九月九日は重陽の節句。
         五節句のひとつですけれど
         どこのご家庭でもこの日にお祝いというのは
         あまりされていないように思います。
         
         九は陰陽思想に於いては、最高の陽の数。
         満ちて極まった数であり、天を表す神聖な数とされていますね。
         その九が重なるこの日を重陽の日として
         お祝いされるようになったのは天武天皇のころからとか。
         平安時代には宮中の行事として酒宴が催されていたようです。

         別名「菊の節句」とも言われて
         「菊尽くし」のお飾りを致します。
         菊は「翁草」「千代見草」ともいって長寿をもたらす
         おめでたい花とされていて、この節句では
         菊酒や菊着綿(きくのきせわた)、菊枕などで菊尽くしの一日を楽しんだようです。
         日本文化は本来、あまり同じ物を重ねてしつらうことは致しませんが
         「重陽の節句」だけはこれでもか・・という程、
         菊のものを重ねてすることが大変喜ばれたようです。


                


                

   
         「枕草子」に
            九月九日は 暁方より雨すこし降りて 菊の露もこちたく
            おほひたる綿なども いたく濡れ うつしの香ももてはやされたる
         という一節がありますね。
         これが着綿といい、重陽の節句の前夜につぼみの菊の花に真綿を被せ
         菊の香りと夜露をしみこませ、宮中の女官達がそれで身体を清めたことを
         綴ったものなんですよね・・。
         この時代、科学的なことなど何も分かっていなかったのに
         菊に解毒作用があることが、直感的に分かっていたんですね・・。
         古の方達は本当に素晴らしい。
         こうして、邪気払いをして宮中の行事を行っていたようです。

         今年の我が家ではスプレー菊を飾ってみました。
         ピンクのグラデーションと白で9束。
         1本に沢山お花がついているとこんなにボリュームが出て可愛い
         そして天に捧げるお花に「信」を意味する黄色の菊を。
         亡くなった両親から受け継いだ自分の命の輝きを信じるという
         そんな想いを込めてみました。

         永遠の若さと命を願った菊の祭り・・
         アンチエイジング・・の意味も兼ねて
         この大切なお節句をお祝いして頂きたいと思います。
         そして、長寿のお祝いですので明日は是非ご両親やご祖父・祖母様に
         菊のブーケを贈ってみてはいかがでしょう
         きっと贈った方もこの上ない幸せを感じるひとときになると思います。
         

             
             昨年のお飾り



         

         


         


         


         





   
         

おっかけ・・大好きな人

2012-08-10 14:49:11 | 美しい生活

              


         妹は毎月、喜八さんのお料理教室へ通っています。
         「キハチグルメサロン」という名前に相応しい
         グルメな奥様達のサロンでもあります。
         勿論、料理教室を主催されている方、
         レストランを経営されている方、そんなプロの方もいらっしゃるれっきとした
         お料理教室です。

         私は最近、妹のお付きでこの料理教室へ参加するようになりました。
         ムッシュにお会いできる・・これが第一の理由です。
         何と言っても、かれこれ30年以上のファンです。
         ラ・マーレ茶屋へも通いました。独立して青山へお店をOPENした時も・・
         どこへでも追いかけてきたのです
         ふと気がついたら、妹のほうがムッシュと近いところに・・
         何だか、妬ける・・そんな想いから通っています

         さて、8月は毎回10種類の前菜にメイン料理のメニュー。
         10種類ですから、とても忙しい講習でした。
         と、言っても、私は食べる人~。
         ムッシュの手順はうっとり見ていますけれど、
         メモはとりません。・・とれません
         早く食べたいなぁ~と、頭の中はそればかりです。
         駄目な姉なのです・・

        

           

           

        

           


         如何ですか?
         赤ワインに合う前菜10種とメインの骨付き子羊のスパイス・ロースト
         そして、旬のフルーツとアイス・クリームの一皿。
         食前酒はベリーニです。
         ムッシュのご提案するお料理は優しさがある。
         「手」がけるものには作る方の人柄が滲み出ますよね。

         私達姉妹が一番尊敬するのは、
         勿論仕事への情熱と弛まぬ好奇心や探究心ですけれど、
         でももっと尊敬するのは、人としてのスタンスです。
         スタッフに対する姿勢がいつも素晴らしい!と感動します。
         そして、お客様に対する感謝の想いがとっても伝わってきて
         心がムッシュの愛情でいっぱいになるのです。
         昔から変わらないスタンスです。

         この日は妹の親友と料理教室の一番弟子を同行致しました。
         帰り間際にムッシュと記念撮影。
         素敵な思い出の一枚になりました。

                    

         私はこの後、ムッシュと二人だけで記念撮影
         あまりに嬉しくて、あまりに夢見心地で・・
         ちょっとお恥ずかしいのでナイショにしておきます。

         来年の春に、銀座のキハチは青山へ移転。
         又、新しいキハチワールドの始まりですね~。
         銀座店は12月30日までの営業ですので、どうぞ皆様お出かけ下さいませ

         


         

         

                 

         




        

         



         
      

今日は七夕

2012-07-07 11:23:35 | 美しい生活

              


             今日は七夕ですね。
             全国的に雨模様・・一部の地域では豪雨の影響で
             大変大きな被害に遭われているようで
             とても、胸が痛みます。
             彦星様と織姫様の逢瀬は叶わないかもしれませんが
             きっとその寂しさの分、
             悲しみや寂しさに苦しんでいらっしゃる方の為に
             お二人で天の川を挟んで、大きな「祈り」を捧げて下さっている・・
             私にはそんなお二人の姿が、目に浮かびます。
             
             昨年の七夕と同じように、
             東北復興のために、日本のために、世界平和のために、
             家族の無病息災のために、願いを込めて一日を過ごしたいと思います。

             
                   


             古来日本では、お盆の前に汚れをを知らない「棚機女(たなばたつめ)」が
             水辺の機屋にこもり、お盆にお帰りになられるご先祖様の
             御霊を包むための布を旧暦の七月七日に織っていた行事に
             中国の伝説と結びつけたのが始まりだとか。
             平安時代に「乞巧奠(きこうでん)」と呼ばれていた行事も
             江戸時代に芸事や手習いの上達を願い、笹竹に吊るすという風習が
             出来たといわれています。
             そして、旧暦七月は秋。
             七夕は秋風で厄を祓い、畑の収穫に感謝する祭りでもありました。

             五色の短冊に込められた日本人の精神。
             これも中国の陰陽五行説に由来するものですけれど
             日本人の最たる精神論として根付いていますよね。
             「青・赤・黄・白・黒(紫)」これは「仁・礼・信・義・智」を
             表しているのはご存知の通りです。
             短冊にはそれぞれの色に対応した願い事を込めるのです。
             願い事を込めずとも、その色の短冊をお供えすることで
             すでにその想いを願っている・・という事でもあります。
             何て、日本文化は奥ゆかしくて凛々しいのでしょうか!
             
             毎年、毎回、私は行事の飾りをしながら同じ感動を味わうのです(笑)
             そして、暫しその前に佇み幸せな風を身体中に沁み込ませます。

             日本文化は「言葉の盛り物」とも言われていますね。
             「なす」には成すという言葉を盛り、物事を成し遂げるという想い。
             短冊に使う赤い糸には「赤心」の想いを込めたりします。
             言葉には「言霊」が宿っているのでそれを大切にしているのです。
             美しい日本語を使うことは、美しい人生を約束されたのと同じですね。


             



             今日は小暑。
             そろそろ、梅雨があける頃ですね。
             日毎に暑さが増していきます。そろそろ、「書中お見舞い」の準備です。
             春夏秋冬・・温暖化になっても、この季節毎の風情は忘れてはなりません

             さて、皆様の七夕はどんな願い事をするのでしょう・・

  
                

             


             



             
             

今日は花祭り

2012-04-08 14:05:09 | 美しい生活


              



         昨日の満月の中、お花見をされた方達も多かったのでは。
         前橋の桜は蕾がぐっと一文字に口を閉じているかのような
         そんな硬い表情です。
         今日はお天気も良いので、少しは蕾も微笑んでくれるかしら・・
         小学校と中学校の入学式には咲いて下さいね。
         お願いします。

         今日は花祭り。
         潅仏会とか仏性会、または降誕会と呼ばれるお釈迦様の誕生を祝う仏教の行事です。
         今日はお寺の境内に「花御堂」と呼ばれる花で飾られた小堂が立てられ
         銅製の誕生仏の像が安置されています。
         右手を上げて「天上天下 唯我独尊」と唱えているお釈迦様の姿をした像に
         甘茶をかけて祝う行事です。

         5年位前に丁度お休みと花祭りが重なったので
         京都へ日帰りでお寺を見て回りました。
         桜も満開で本当に美しい風景の中、幼い子が甘茶をお釈迦様にかけて
         小さな手を合わせている姿は心がほっこり致しました。
         中々ご近所のお寺ではこの花祭りを拝見する機会がありませんけれど
         「室礼」のお稽古を始めてから、季節の花と散華で我が家では誕生祭を祝います。

         大地を割り、ニョキっと芽を出し始めた筍をお釈迦様に見立てて
         この季節のお花に独活と仏豆(空豆)を配しお祝いします。
         独活と仏豆にはお釈迦様に関する文字が入っているので言葉の盆果として飾ります。
         こういう感性が日本文化の魅力だな・・と思います。 
         そして、季節の旬のものを盛る事、季節の生命力を一身に受けた花を愛でる心が
         自然や神仏を敬う心に繋がっていく・・
         実際、京都のお寺を回ってお祖父ちゃんやお祖母ちゃんに手を引かれ
         小さな子供達が同じ格好で手を合わせている姿を見ると、
         日々の文化に対しての姿勢こそが、日本の心が受け継がれていく道だと思いました。

                              


         今日は会津若松からと~っても美味しいお菓子が送られてきたので
         お釈迦様のお誕生日祝いをしようと思います。
         さてさて、珈琲にしようか::紅茶にしようか・・煎茶、ほうじ茶・・
         ん~、抹茶にしようか・・迷うとこだわ~。

         皆様なら何になさいます?
        

そろそろ・・・お花見

2012-04-05 21:21:48 | 美しい生活
                 
              


        いつも、拙い私のブログに遊びに来てくださってありがとうございます。
        3日、4日の日本列島は大変な気象状態でした。
        被害状況が大きな事になってしまった地域もあるようですね。
        心からお見舞い申し上げます。

        前橋の桜はそろそろ開花の準備が整い始めたようです。
        私のお気に入りの桜名所の様子は後ほどご紹介させて頂きますね。

        先日会津若松で見つけた桜の絵付けのペーパーウエイト。
        朱の漆塗りが好きだった母の為に購入してきました。
        桜が満開になる頃、これを文鎮にして写経をすると筆がはかどりそう・・
        潔く逝った両親にはまさにぴったり!の一品。
        直径4.5cm、高さ4.5cmの小さなペーパーウエイトなら旅のお供にも最適ですもんね。
        私が一人旅が好きなのは、遊んでくれるお友達が居ないこともありますけれど
        一人楽しみが出来るから。
        携帯用っていうものに目がないのです。


                         
                         手の平サイズの硯セット



                                    携帯用お香セット(手のひらにすっぽり入ります。)






                                    携帯用お茶道具(野点用)

    
        お香セットは黒檀。
        これはつい最近みつけたものです。とてもモダンなデザインですよね。
        シャープさが黒檀という素材にとても合っていると思いました。
        ちょっとポケットに忍ばせて、「ほっ」としたい瞬間に使えます。

        このお茶道具は二代目です。
        一代目のものは、相当古くなってしまったので休ませることに。
        これはお茶碗が大好きな楽焼なので思わず購入してしまいました。
        姪に見せるとすぐ使いたがるのでまだ内緒。
        いつデビューさせようかなぁ~。楽しみです。
       

        桜が満開の頃、風の穏やかな日に
        香を焚き、小さなお茶道具で抹茶を点て
        ほんの少し花びらの舞う風景の中、
        大切な方へのお手紙を越前和紙に託すとき
        古の方達の優美な時間の過ごし方を愛おしく感じることでしょう。
        現代の私たちにこそ、こんな時間の使い方が必要ではないかしら・・
        そんな風に思います。

        それにしてもこのコンパクトサイズ。
        隅々まで心配りがされていて嬉しくなります。
        竹の筒からは茶筅と茶杓。
        巾着からは表が鯉柄で裏が梅鉢柄の風呂敷に包まれた
        楽焼の茶碗と瓢箪に桜の塗り絵の棗。
        携帯用なのできちんと内蓋がついています。
        直径13cm、高さ10cmの巾着にすっぽりこれだけのものが納まっているのです。
        最近、あまり取り扱っている所が少なくなったように思います・・
        以前は百貨店の器売り場で取り扱っていたのですけれど、
        茶道具専門店までいかないと今は無いかもしれませんね。
        
        桜がチラチラと舞う中、お抹茶を点てて頂いている風景。
        何だか想像するだけで、「ホッ」としますでしょう!?
        お茶のお点前など出来なくても、美味しく頂くことができますので
        お花見のお供に是非どうぞ。

        もしお一人様デビューが寂しいと思われましたら
        是非私にご一報を。
        お道具一式、小脇に抱えて参上致しまする

                        
        

        


















                                                               

            


        
        
        
        

キハチのお料理教室 1月

2012-02-05 14:06:31 | 美しい生活
キハチのお料理教室 1月




              1月18日 キハチグルメサロンのお料理教室へ。

              やっと念願が叶い 初めて参加して来ました。
              約三ヶ月程前から妹にお願いしてリストに加えてもらい
              喜八さんのデモンストレーションを心ウキウキさせながら
              じっくり拝見、そして美味しく頂いてきました。

              <Menu>
               ■熱々、やりいかのココット焼き
               ■タラバガニとアボガドのアメリカンサラダ
               ■キハチ風ミートローフ
               ■マキシム風 ナポレオンパイ

              ムッシュのスタッフに対する包み込むような優しさや
              スタッフの方達が心からムッシュを尊敬しているオーラが
              会場の中に溢れていて、それはそれは癒される空間でした。
              更に講習を受けている方達が心底、喜八さんに惚れている!
              それがビシビシ伝わってくるのです。
              60代、70代の方は喜八さんのお料理を召し上がる為に
              そしてほんの少しの会話を愉しむために 
              30年以上のファン歴を勲章に駆けつけるのです。
              こんなに近くでムッシュの手先を拝見できるなんて
              葉山に通っていたあの頃には想像もつきませんでした。

              ムッシュのお料理が何故美味しいか・・
              手先の丁寧さにその秘密があるように思いました。
              素材に対しても、道具に対しても、「人」に接しているよう。
              ひとつ、ひとつとても丁寧に慈しむ感じが料理の味になっている・・。
              食べて頂くその瞬間の幸せを、お届けしているのだと思いました。
              益々大好きになってしまった私。
              
              仕事は愛情の深さでその価値は決まります。
              どんな小さな仕事でも、それを楽しみにして下さる方の為に
              私も愛情をたっぷり込めて向き合いたい・・
              そんな新年の目標を心に持てた素晴らしい一日となりました。
              そして、妹の真剣な学びの姿勢にほんのちょっとビックリ!
              「好きこそ物の上手なれ」・・って言葉がありますけれど
              不器用な彼女がここまでやってこられたのは
              この仕事に大きな愛情を持っているからなんだなぁ~と
              ここだけの話し・・見直しました。・・ここだけの話しです 
               
         
              
             

      



              

ロートレック展

2011-11-28 18:27:02 | 美しい生活

         


              三菱一号館美術館でロートレック展が開催中
              11月2日のお酉様の帰りがけに立ち寄ってきました。

              小さなお部屋ごとにテーマ別で展開されていて
              とても見ごたえのある展覧会。
              退廃的なパリの雰囲気が伝わってきて、
              しゃがれ声のシャンソンが何処からか聴こえてきそうでした。
    
              ジャポニズムがブームになった19世紀。
              ドガ、ルノアール、マネ、モネ達は「北斎漫画」から浮世絵に魅せられて
              「印象派」誕生のきっかけを作っていったと言われています。
              ロートレックも巨匠ドガから、「浮世絵の技法」による構図法や色彩、
              正確で素早いデッサンの必要を教えられ、印象派とは別に
              独自の新しい絵画様式を創っていきました。


                      
                  1980年1月4日~22日 新宿伊勢丹で開催された「ロートレックと歌麿展」の本とチケット


                                


              31年前に初めてロートレックの作品を鑑賞しました。
              本の間に、何とチケットがはさんであってちょっと驚きましたけれど
              多分、とても印象的だったので後生大事に挿んでおいたのでしょうね。

              母の影響で浮世絵が好きだった私は、浮世絵見たさに出かけたのですけれど
              これほどロートレックが・・というよりも
              19世紀に「ジャポニズム」という流行が欧米に謳歌していたことに
              とても感激したのでした。

              ロートレックはパリの場末の娼婦を描く際に
              歌麿の吉原を描いた浮世絵「青桜十二時」からインスピレーションを得たとか。
              うふふ、そうよね。分かるような気がします。
              歌麿の描く遊郭の女性には、「凜」とした美しさがありますものね。
              自分の力で生き抜いている・・そんな自立した強さの美しさ。
              ロートレックもあの女性達に「生き抜く力強い美しさ」を感じていたのでしょうね。
              きっと、歌麿の絵の放つ色香を感じ取って「そうだ!!」と絵筆を走らせたのかも・・。

              久しぶりの再会。
              十分過ぎるほどの年月を重ねてから鑑賞したロートレック展。
              静かに佇む作品の一点、一点から
              ロートレックの確かな息遣いと想いが感じ取れました。

              12月25日までの開催です。
              デートコースでもいいのではないでしょうか?ロケーションも抜群ですよ
              是非、ご来場なさって下さいね。


                     
                      お月様に見送られて・・ロマンティックな風景でしょう。



              
              


                                                               


              
   


              

[KIHACHI]のサロンコンサート 「秋の味覚と音楽の夕べ」

2011-11-24 17:29:59 | 美しい生活
[KIHACHI]のサロンコンサート 「秋の味覚と音楽の夕べ」



              妹はKIHACHI銀座本店で月1回、ムッシュの料理教室へ通っています。
              熊谷喜八「グルメサロン」という会です。

              1ヶ月前にサロンコンサートがあるという事で妹に誘われ
              丁度店休日でしたので、ふたつ返事で即答し
              まるで子供の遠足の如く、毎日毎日、指折り数えて待っておりました。
              11月23日 17:00より至福の時間を過ごして参りました。

              私達姉妹にとって喜八さんは30年来の憧れの方。
              葉山の「ラ・マーレ・ド茶屋」からのファンです。
              人間として大変尊敬している方なのです。
              20代前半の頃、夏の間殆ど毎週といって良いくらい葉山の「茶屋」へ。
              お食事を頂くには、ちょっとまだ敷居の高さを感じていましたので
              夕暮れ時にかかる程よい時間に、海辺に似合うお洒落をして出かけたものです。
              上流階級の大人のお客様の中に混じって、テラスで頂く珈琲の美味しかったこと。
              夕日に染まるヨットを見ながら、いつか自分のヨットを持てるようになれたら・・
              そんなとてつもない夢を抱きながら、ぎこちない仕草で精一杯背伸びをしていた時代。
              いつか、ムッシュとお話しが出来てお食事が出来るようになったら・・
              そんな風に思っておりました。

              妹が料理教室を開催するようになってから通い始めた「グルメサロン」
              大好きなムッシュのデモンストレーションを拝見し
              時折、同じテーブルでおしゃべりなんかしたりして・・・
              彼女は彼女なりの夢を実現させたようで、毎回毎回、嬉しそうに帰宅する姿をみると
              「食」に不器用ながらも真摯に向き合ってきたご褒美だな・・と私も嬉しく感じています。

              さて、このコラボレーションディナーは本当に素晴らしかった。
              ムッシュと親交の深いアーティスト3名と、作曲家の渡辺俊幸さんをゲストに迎え
              超一流の音楽家の醸し出す音、超一流の喜八料理の味と美しさ。
              人間の五感を全て満足させて頂ける素晴らしいひとときでした。
              ヴァイオリニストの水野佐知香さん、クラリネットの武田忠善さんは一流のアーティスト。
              さすがに、鳥肌がたつような素晴らしい演奏。そして愉しいおしゃべり。
              それはそれは、本当に贅沢な会でした。
              水野さんの「ツィゴイネルワイゼン」は感動して涙がこぼれそうになりました。
              ひとつ、ひとつのテーブルを挨拶しながら丁寧にご挨拶して下さったムッシュ。
              うふふ、私の夢もこれで叶いました。感激!

              <MENU>
               食前酒・シャンパン
               フレッシュ・フォワグラのポワレ 小さなタルトタタンと共に
               真鯛の昆布〆カルパッチョ ますの卵添え
               ずわい蟹入りフラン クリームソース
               オマール海老のパイ包み焼き しその香り
               特選牛ロース肉の網焼 香味ソース
               新栗のミルフィーユ風デザート 
               珈琲 紅茶

              勿論、ワインはフリードリンクで振舞われました。

              五感が満足するって、生きている幸せを実感することなんだと・・
              つくづく深く感じ入りました
              妹に感謝


               
              

東北の工芸品

2011-10-10 20:28:23 | 美しい生活
東北の工芸品



              10月5日、雨の東京。
              久しぶりに浅草寺へ参拝。
              お堂に入り観音様の前で観音経と般若心経を唱え
              愛染明王様に手を合わせ、不動明王様に御真言を唱え
              しばし、お堂の「気」を心ゆくまで堪能して
              お香、お数珠、おみくじを頂いて参りました。
              浅草寺のおみくじは、今必要な言葉を必ず頂けます。
              「凶」というおみくじに関しては、絶対と言っていいほど
              抜群のタイミングで頂けますから、本当に有難いのです。
              この日は「大吉」
              私の心を見透かしているような言葉の数々で
              有難くて涙がこぼれそうになりました。

              その後、東日本大震災の御供養の為に薬師寺別院にて写経。
              恵比寿のメーカーで仕事を済ませ
              南青山で開催されていた「東北の手仕事展」へと向かいました。

              読売新聞の「生き残った硯で復興支援」の記事に感動して
              この展示会へ行って参りました。
              宮城県石巻市雄勝地区の伝統工芸品、「雄勝硯」。
              600年もの歴史がある素晴らしい職人技の硯です。
              その硯も津波で壊滅的な被害を受け、4万個流されたとか。
              でも流された硯を地域の方達が拾い上げて下さったそうです。
              生き残った硯は約4千個。
              その生き残った硯にもう一度「命」を吹きかけて、販売させて欲しいと
              職人さん達にお願いした方が、この展示会を開催した田中陽子さんでした。
              売上金はすべて、雄勝硯生産販売共同組合に送られます。

              田中さんは青森県十和田市で東北に伝わる手仕事を紹介。
              今回もこの硯を販売しながら、東北の工芸品200点ほどを展示即売。
              素晴らしい作品が小さな会場に溢れ出していました。
              硯は修復したものを100個用意してきたそうですが完売してしまい
              予約販売になるという事でしたので、迷わず予約。
              40人いらした職人さんも4人しか残っていないそうなので
              かなり時間が掛かるという事でしたが、そんなことは構いません。
              「待つ」楽しみの格別なことったら・・ねっ!

              写真はその日購入してきた桜皮細工の小箱、ホームスパンのマフラー・羊
              南部鉄器の一輪挿し、後は自宅で使用している東北工芸品の一部をご紹介しました。
              母の実家は東北工芸品が大変多く、自然と母もそのようなものを集めていたようです。
              「手作り」には「命」の繋がりを深く感じますよね。
              両手に持ったその瞬間、確かに息づく命の鼓動を感じます。
              まだ「手」にしたことの無い方は、是非一度両手でそのぬくもりを感じて下さい。

              「感動」は重なることがあります。
              この会場に入った瞬間、私を出迎えてくれた田中陽子さん。
              あまりの懐かしさに一瞬、私の心臓の音だけが・・。
              微笑んだ仕草、声のトーン、洋服の着方、顔の造作、
              他界した私の大切な友人にうりふたつ・・だったのです。
              年齢も同じ、名前もようこさん(字は違います。)
              こんな事ってあるんですね。
              それを言葉にしてしまうと、泣いてしまいそうで・・
              しっかり、工芸品のお話しだけをして失礼させて頂きました。

              階段を降り、靴を履いた瞬間、不覚にも大粒の涙が・・
              これから、地下鉄、新幹線に乗るというのに~なんていう思いも束の間、
              大雨の南青山の人ごみの中を、泣きながら歩きました・・傘で顔を隠しながら。

              「ご縁」は輪廻と似ているな・・と思いました。
              いいえ、似ているのではなくて「輪廻」そのものなのでしょうね。
              そんな温かな学びを頂いた素晴らしい出逢いでした。

              明日は震災から7ヶ月。
              心から、祈りたいと思います。 
                            

中秋の名月

2011-09-11 19:11:00 | 美しい生活
             
              


              今日は、震災から半年。
              ニューヨークの同時多発テロの事件から10年目。
              AVANTIが現在の場所でOPENして丸14年の記念日です。

              白露が過ぎ
              空が高くなり 虫の音も一段と大きく感じ
              いつもなら 心がときめく秋の始まりなのに・・
              心なしか 寂しく想います。

              毎年訪れる秋の風景が
              今年は 何だか 哀しく感じるのは私だけでしょうか・・

              実りの秋と言います。
              稲穂が黄金色に輝き 収穫を今か今かと待つ風景は
              日本の素晴らしい源。
              でも、今年は苦しんでいる農家さんがいる・・と思うと
              心が痛みます。

              でも
              何の被害にも遭わなかった私が 心を痛めていても    
              なんにも元気は送れません。
              せめて 明日の十五夜さんに沢山のお供えをして祈ります。

              新月に願いをかけて
              満月には叶う・・満月は全てが満ち溢れた感謝の日
              私はそう思っています。
              それにしても 素敵な月の名前がありますよね。
              待宵月、十六夜月、立待月、居待月、臥待月、更待月・・ 
              日本語は本当に素晴らしい。

              優美な月見の習慣は日本人の感性そのものですね。

              萩、桔梗、葛、撫子、藤袴、女郎花、尾花
              秋の七草と里芋、葡萄、柿、梨などをすすきと一緒に供えましょう。
              そして 生きている私の命に感謝したい。
              今年も お月見が出来る幸せ 人を想える幸せ 心から感謝できる幸せを
              手を合わせて 味わうことも 日本の復興の一滴になることを信じて

              「なにごとの おわしますかは しらねども
                     かたじけなさに なみだこぼるる」西行法師
              秋は感謝と祈りの季節と言います。   
              常に感じる見えない力・・森羅万象に八百万の神々を思う日本人の宗教観
              これに感謝を表すには このお月見は絶好のチャンスかもしれませんね。
                
           

              

嗜み

2011-07-22 19:00:17 | 美しい生活
嗜み



             何でもすぐ欲しい物が手に入る時代になり
             季節に関係なく、いつでも何処でも五感を満足させることが可能になりました。
             こうしてインターネットでの様々なサービスも満載です。
             連絡も何時でも何処でもすぐに出来て、40年前までは考えられなかった事が
             現実、可能になっています。
             私は「超」がつくほどのアナログ人間。
             このブログもそれはもう「必死」なんですよ。

             仕事柄、世界的な流行を無視は出来ない・・という使命感がそうさせています
             その使命感には「約束事」があるのです。

             「女性」として、「大人」としての嗜みを大切にする・・。
             メールばかり使わない。直筆の手紙を書く。
             直筆の温かさは心の贈り物。そして「待つ」という事で心のゆとりを育みます。
             インターネットばかりでお買い物をしない。
             「見る」「触る」ということで本物を見極めることが出来ます。
             ネット予約も良いけれど、電話で予約をする。
             「言葉」の美しさは、会話から育まれるものだと私は思っています。
             ゆったりとした時間を慈しむことで、女性の所作は美しくなる・・と
             私は信じているのです。

             日本は季節に繊細な感性を寄り添う楽しみを、衣・食・住に込めてきました。
             それは、自分の楽しみでもありますが自分以外の方への思いやりの表現でも
             あったのです。
             季節毎の装い、食、住の室礼など全てが「おもてなし」の心から。
             「粋」な民族なんです

             今日のフォトチャンネルには、何百年と製法の変わらない手作りのものをご紹介。
             フルスピード時代だからこそ、「丁寧な生活」を大切にしたいと思います。