Grazie mille!

美しさは日々の小さな積み重ねから。

いよいよ開催!

2012-07-31 16:52:01 | AVANTI通信

                  


             いよいよ「東北の手仕事」展が開催されました。
             昨日、展示会場のディスプレイを受け持っていらっしゃる川上さんが
             11時頃から作業を始められて18時30分に終了。
             とても沢山の商品をものの見事に展示されました。
             何しろ小さな物が沢山あるので大変な作業なのです。
             でも・・
             青山のギャラリーのように展示されているので
             本当に嬉しくなりました。

                                      エントランス風景

             へぇ~こんな風に演出されると、私のところも
             ちょっとしたギャラリーみたい・・


                                              津波で流されて復活した「雄勝硯」

              


                   


              

            裂き織りのブックカバーのようなものから
            それこそ、人間国宝級の着物や帯の反物まで
            普段なら敷居が高くて見られない・・なんていう物まで
            勢揃いしています。
            
            私は今回は欲しい気持ちをグッと我慢。
            まずは、お客様優先という事で最終日まで待つ事に致しました。
            でも・・叫んでしまおう~
            福島のガラス作家さんの器が欲しい~!
            色合いがまるで「ガレ」のようなのです。素敵・・・

            明日は店主の田中陽子さんのお話し会。
            感動した気持ちを、又ブログでご紹介しますね。

            それよりも、お近くの方お出かけ下さい。
            お会いできますのを、心より楽しみにしております

            会場:群馬県前橋市千代田町3-6-15 AVANTI 4階 
            日程:7月31日~8月5日  10:30~18:30
            
             




            


              


      





      




      




       


        


             





東北の手仕事展

2012-07-29 12:18:15 | AVANTI通信
                 


         オリンピックが開催されましたね。
         昨夜も姪と、女子のサッカー、柔道を見ました。
         本当に、ここまでくるのには
         どれほどの道のりを、自分と向き合って努力してきたのか・・
         そう思っただけで・・涙がこぼれそうになります。
         「また泣いてる~」と姪に言われるのが嫌で
         立ち上がろうしたら、何と姪も涙ぐんでいて・・
         こりゃ、年のせいではないのだな・・と安心致しました。
        
         自分の信じた道をひたすら歩む姿というものには
         神々しさを感じます。
         職業に関わらず、ひたむきに打ち込む姿には
         感動と共に大きなエネルギーを頂き、いつしか勇気も頂ける。
         素晴らしい功績を遺しながら、魂にまで働きかけることができるなんて
         本当に素晴らしいこと・・
         伝統工芸品の職人さん達もまさにそんな方々です。

         「東北の手仕事」は煌びやかな工芸品ではありません。
         生活のなかで必要とされて、その地域の方達が自然の恩恵に感謝しつつ
         作り、守ってきたものです。
         寡黙な人間性を感じる強さと、厳しい冬の気候風土で培われた温かさを感じます。
         まさに、東北人の気質そのままです。
         でも、そんな東北の手仕事は
         少しづつ、作家さんも減っていらっしゃるとか。
         貴重なものが失われていく・・哀しいですね。

         物が溢れている時代。
         溢れているということは、そこに丹念に「心」を込めるという作業はあるの?
         そんなことを考えてしまいます。
         「想い」を伝える、「夢」を与える、「愛」を育むという工程がないものには
         不思議と大切にするという感覚も生まれないものですよね。
         これがないと生活が出来ない・・というものではありません。
         でもこれがあると、生活に「夢」が持てて心が豊かになり
         大切にするという感情が身につくようになる・・
         そして更に、その物たちは親から子へ、そして孫へと続く「命」のバトン。
         それが、日本の各地で生まれ伝えられている工芸品なのだと思います。

         青森県の風土で生まれ育った「ゆずりは」オーナーの田中さんなればこそ
         その想いがストレートに伝わります。

         全国を巡回していらっしゃいますが、群馬県では初の展示即売です。
         光栄にも、私共の会社を会場にして頂きました。
         是非、下記日程にて開催されますのでお立ち寄り下さいませ。
       

         日程:7月31日(火)~8月5日(日) 10:30~18:30
         会場:群馬県前橋市千代田町3-6-15 AVANTI 4階
            Tel027-233-1656


         1階のShopには私がおりますので、ご来場の際には是非お立ち寄り下さい。
         お会いできますのを、楽しみにしております。

         

         

私のお父さん

2012-07-28 12:11:09 | 日記

             



         毎日暑い日が続いていますけれど
         皆様はお元気でいらっしゃいますか?

         今日の題名・・何だかプッチーニの曲名みたいになってしまい・・。
         7月30日が父の命日で、その日が近づいてくると
         父がウロウロし始めます(笑)
         耳元で、「おい、あれはどうした。ちゃんとやれ。」とか
         「まったく、どうしようもねぇなぁ~」とか
         常にブツブツと小言のようなものが
         声ではなく、波動のように伝わってくるのです。

         昭和6年生まれの父は終戦を14歳で迎えました。
         東京の下町っ子でしたから、東京大空襲を経験しましたので
         「何事も諦めない」ということでは、天下一品(笑)
         その自分の心構えを押し付ける教育魂も天下一品(苦笑)
         本当にスパルタで躾されました。

         成田山新勝寺での護摩供養は曾祖父の代からで
         「不動心」と書いてある扇子は新勝寺で頂いたものです。
         何かことがある度に、この扇を出しては
         「肝を据えてよく考えろ。決めたことはしっかり最後までやる。」
         などと、申しておりました。

         何とか人様に迷惑をかけず、今日まで生きてこられましたのは
         そんな父のお陰だと・・この年齢になりますと実感しております。
         ・・隣で、「そうだろう」と憎らしいかな父が笑っております。
         でも、本当に「厳しさ」とは愛情なくしては出来ない事だと思います。

         姪の父親代わりになってから、改めて両親の愛情を考えるようになりました。
         叱るということの辛さ。厳しく言葉をかけてからの自己嫌悪。
         それでも、姪のため・・。
         そう思った時に、決まって両親の顔が浮かぶようになりました。
         逝っちゃってからじゃ・・遅いですけれども・・。

               


         日本の物が大好きな私は
         父愛用の形見の印傳の巾着をお守りとして使っています。
         瓢箪は厄除けとして、トンボは何事にも怯まず前進する・・という
         そんな決心を時折自分に言い聞かせるために。
         耳元で「お前は俺にそっくりだな」・・と呟く声。
         いやいや・・お父さん、それは困ります。
         私は、去るものは追わず・・何かがあれば一目散に逃げまする・・
         まだまだこの精神は掃えません

         いつか、私も「不動心」を自分のものに出来る日がくるように
         どうか、気を長くして見守って下さい。

         今年もあの日がやってきますね、お父さん。
 

         

        
         

         

今日は七夕

2012-07-07 11:23:35 | 美しい生活

              


             今日は七夕ですね。
             全国的に雨模様・・一部の地域では豪雨の影響で
             大変大きな被害に遭われているようで
             とても、胸が痛みます。
             彦星様と織姫様の逢瀬は叶わないかもしれませんが
             きっとその寂しさの分、
             悲しみや寂しさに苦しんでいらっしゃる方の為に
             お二人で天の川を挟んで、大きな「祈り」を捧げて下さっている・・
             私にはそんなお二人の姿が、目に浮かびます。
             
             昨年の七夕と同じように、
             東北復興のために、日本のために、世界平和のために、
             家族の無病息災のために、願いを込めて一日を過ごしたいと思います。

             
                   


             古来日本では、お盆の前に汚れをを知らない「棚機女(たなばたつめ)」が
             水辺の機屋にこもり、お盆にお帰りになられるご先祖様の
             御霊を包むための布を旧暦の七月七日に織っていた行事に
             中国の伝説と結びつけたのが始まりだとか。
             平安時代に「乞巧奠(きこうでん)」と呼ばれていた行事も
             江戸時代に芸事や手習いの上達を願い、笹竹に吊るすという風習が
             出来たといわれています。
             そして、旧暦七月は秋。
             七夕は秋風で厄を祓い、畑の収穫に感謝する祭りでもありました。

             五色の短冊に込められた日本人の精神。
             これも中国の陰陽五行説に由来するものですけれど
             日本人の最たる精神論として根付いていますよね。
             「青・赤・黄・白・黒(紫)」これは「仁・礼・信・義・智」を
             表しているのはご存知の通りです。
             短冊にはそれぞれの色に対応した願い事を込めるのです。
             願い事を込めずとも、その色の短冊をお供えすることで
             すでにその想いを願っている・・という事でもあります。
             何て、日本文化は奥ゆかしくて凛々しいのでしょうか!
             
             毎年、毎回、私は行事の飾りをしながら同じ感動を味わうのです(笑)
             そして、暫しその前に佇み幸せな風を身体中に沁み込ませます。

             日本文化は「言葉の盛り物」とも言われていますね。
             「なす」には成すという言葉を盛り、物事を成し遂げるという想い。
             短冊に使う赤い糸には「赤心」の想いを込めたりします。
             言葉には「言霊」が宿っているのでそれを大切にしているのです。
             美しい日本語を使うことは、美しい人生を約束されたのと同じですね。


             



             今日は小暑。
             そろそろ、梅雨があける頃ですね。
             日毎に暑さが増していきます。そろそろ、「書中お見舞い」の準備です。
             春夏秋冬・・温暖化になっても、この季節毎の風情は忘れてはなりません

             さて、皆様の七夕はどんな願い事をするのでしょう・・