オンラインショッピングで本を買い父が船便で送ってくれ先月やっと届いた本達(25冊)。
その中で一番に読みたかった本が宮部みゆきの「昨日がなければ明日もない」
彼女の本は大好きでほぼ全部読んでいる。
この本はシリーズ物で今回第5弾目。
1日で一気に読んでしまった。読後感が悪かった・・・悲しかった。
本の帯に「杉村三郎vs”ちょっと困った”女たち」とあったが、
読んでみると”ちょっと困った”どころではない女たちだった!
ネタばれになるのでこれから読みたい人はこの先を読まないでください。
そして汚い言葉も沢山使っています。
1つ目は胸糞悪い奴ら(”困った女”ではない)が登場し、”困った女”はベタ惚れした男の言いなりなバカ女であった。
胸糞悪い奴らは論外だけれど、このてのバカ女はよくいる。
私にもいた。こういう人達って必ず彼や旦那の愚痴を言ってくる。
そんで別れなよとか彼や旦那の悪口を言うと必ず「でもね・・・」と、始まりいかに素敵か言ってくる。
バカかと思う。”のろけ”たいだけなんだなと後になって気づき話を聞くのが馬鹿らしくなった。
愚痴が始まりそうになると「その話は聞きたくない」と先に言う事にしたら自然と離れて行ったよ。
物語のバカ女もそんな感じ。仲の良い友人が居たけれど疎遠になっていたね。
その友人の気持ちがすごく分かった。
物語では復讐を果たし加害者になった本当の被害者。少し遅かった。もう少し早ければ加害者にならずに済んだかも?
いや、でもそれでは胸糞悪い奴らの悪事が暴かれないかも?などと考えてしまった。
バカ女は自殺未遂をしたけれど同情するに値せず、最後の最後まで自分本位なバカ女だった。
2つ目は気の毒な花嫁たち。3つの物語の中ではこれが一番読後感はマシだった。
姉の婚約者を寝取ってしまい妊娠したくそ妹。結婚式当日、婚約者が式場に現れず待ちぼうけの姉。
妹と婚約者が駆け落ちしたと知る。
姉妹の両親もくそ親で「生まれてくる子供には罪はない」と妹の味方。
どいつもこいつもバカばっか。
その後妹は寝取った人と長続きはせず別れまた別の普通のサラリーマンと再婚。
その姉は家族と絶縁、10年後に金持ちと再婚、出産するがそれを知った妹が両親の介護を理由に金の無心。
姉は断固拒否するも旦那さんが陰で援助していたとか。
時がたち妹が昔のことは水に流しましょうと・・・はぁ?読んでいて自分の事のようにムカついた。
その縁を切った妹の娘(姉の元婚約者のとの子供)がちょっとした金持ちと結婚式を挙げる。
しかしその娘がドタキャンされる。因果応報。
妹の娘は可哀そうだなと思ったけれど、最後まで読むと・・・なるほど。
同じホテルで時間差で結婚式を挙げる花嫁も登場しその話も絡んできて面白かった。
最後の3つめ、これ一番読後感悪かったな・・・。
共感することが多かったよ。こういうバカ女いるよ。
話を聞かない、話を自分の都合のいいように理解して被害妄想の激しい常識がないくそ程のプライドが高い人。
同じ日本人で同じ日本語が通じないんだもの・・・。
自分の借金を人のせいにする。それを可哀そうだと庇護する親。バカな子ほど可愛いという。
私にもそういう奴がいたので縁を切りましたよ。私は海外に逃げれて良かったと思っている。
もし日本に居たら私も・・・なんて考えてしまった。
これを読んで何年か前に地位のある親が問題のある引きこもりの我が子を殺害した事件を思い出した。
悲しい事件だったな・・・。
この作品で新たな登場人物が唐突に出てきた。
1つ目に初めて出てきて3つ目で再登場。
もしかしたら今後シリーズにかかわってくるのかしら?と思った。
それぞれの物語の後味は悪かったけれどやはり宮部みゆきの作品は面白いな。