Ｆ１日本ＧＰでキャリア初表彰台を獲得したカムイ・コバヤシ
だが カムイが来季ザウバー残留にするか？と問われれば
その可能性は高くない
理由は２点
まずひとつ 来季ザウバーは昨年メキシコ出身のペレス加入時に
契約したメキシコのスポンサーが支援継続を決定した絡みで
ペレスと同じメキシコ人ドライバーエスティバン・グティリスの
起用が決定的であること
もうひとつは残るシートをフェラーリからお呼びのかからなかった
現フォースインディア ニコ・フルケンベルグをはじめ
ハイメ・アルグエルスアリ
シャルル・ピックといった多くのドライバーが狙っていることだ
問題は彼らがそれぞれ母国企業の支援を受け
チームに多額の資金を持ち込めるのに対し
カムイを支援しようという日本企業は現在のところ無い点
このまま行けば間違いなく
カムイは来季のザウバーのシートを彼らに奪われるだろう
とはいえ
仮に日本企業からの支援が得られなかったとしても
まだカムイに残留のチャンスが無いわけではない
第１５戦終了時点のコンストラクターズチャンピオンシップにおいて
ザウバーの順位は６位（１１６ポイント）
５位のメルセデスＡＭＧ（１３６ポイント）に２０ポイントまで接近している
（ちなみに２０１１年のザウバーの順位は７位）
残り５戦 カムイの活躍でザウバーがメルセデスＡＭＧを上回るポイントを獲得し
（現状より上の）コンストラクターズ５位を獲得することだ
昨年より２つ順位が上がればチーム側に支払われる金いわゆる分配金で大幅な増収となり
彼らが持ち込む以上の金をチームにもたらすことになる
そうなればザウバーも大仕事を成し遂げたカムイの価値を認め
彼の残留を決断せざるを得ないのだ
今シーズンは残り５戦
ドライバーズチャンピオンの行方も気になるが
カムイのＦ１生き残りを賭けた戦いもクライマックスを迎えようとしている