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かかりつけのお坊さん 奮闘編

転勤も定年もリストラもない、失うものは何もない最強な坊主が日頃の“感謝”を言葉にこめて、日常を綴ります。

人と違うことを恐れるな

2012-09-24 21:29:34 | 日記
 彼は、ホームレスではありません。 

 近頃はトイレにこもって昼ごはんを食べる大学生が
いると聞いて驚きましたが、他人とご飯を食べるのが嫌なら、
公園のベンチに座って一人で堂々と食べればいいのです。
それで警察に突き出されるわけでも罰金を取られるわけでも
ないし、「僕は人と飯食うの、嫌いなんだ」といえば
それで済むことなのにね。
「友だちが少ないのは駄目な人間」と思われるのを
恥じているんだとしたら、二重の意味でなさけない人です。

 人はみな生まれながらにして違うし、それぞれ望みも違って
いて当然なのに、条件反射のような一律横並びの光景を見るたび
に、希望まで他人と同じかな、とちょっと気の毒になります。

       (曽野綾子 「人間の基本」)

私は、以前、保護司をやっていました。

およそ10年前、父の介護が必要となったため、辞めました。

法務大臣から委嘱されますが、ほぼ無報酬でボランティアに

近いものです。


私の知人に、保護司をやっているAさんがいます。

いま観察中の中3の生徒のことを話していました。

この夏休みに、塾へ行き始めたらしいのです。

「先生、俺も中3じゃけ、高校受験があるけえ」

「ほう、塾は休まず行っとるんか」

そして、2学期になって、

9月早々、学内で学力テストがあったらしい。

その結果をAさんに報告に来たのだが。


「先生。5教科の合計点が、はじめて100点を超えたんで~」

なんとも、嬉しそうに話してくれたそうな。

「英語なんか、9点も取れたんじゃけ」

「ほう。今までは何点じゃったんや」


「うん。ずっと0点!」


だいぶ前になるが、爆発的に売れた養老孟司さんの

「バカの壁」の記事を思い出す。

東大の教授であった養老孟司先生は、まだ共通一次試験が

あった頃だろう。二次試験は面接であった。

東大医学部での面接試験でのこと。

それは、大小二つの、人間の頭蓋骨を受験生に見せて、

その“違い”を述べさせるというものだった。

その受験生は、ちょっと考えて、手を挙げた。

「はい。」

・・・・・・・・・・・・・


「こっちの方が、大きいです」



幼稚園の園児並みの観察力だ(笑



東大の合格発表の日、多くのマスコミがつめかけていた。

1人の合格した生徒にインタビューを試みる。

「君は、将来、何を目指しますか」

「はい。優秀な官僚になって、日本を変えてみせます」


あの、医学部を受験した生徒は、合格したかどうかは不明だが、

今、医療現場でメスを握っているとしたら。

ちょっと、ぞっとする。


「こっちが大人の頭蓋骨で、こっちは子どものものでしょう」

ぐらいは言えよ!

   いつもと違う自分が、書いてます。



広島ブログ いつも、ありがとうございます
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