「十力の金剛石」パネル

「誰だ、今歌ったものは、ここへ出ろ。」
するとおどろいたことは、王子たちの青い大きな帽子に飾ってあった二羽の青びかりの蜂雀が、ブルルッブルッと飛んで、二人の前に降りました。そして声をそろえて云いました。
「はい。何かご用でございますか。」　（宮沢賢治『十力の金剛石』）

　

「十力の金剛石」パネルが完成。大きさは30×30cmです。人物とはちすずめだけ絵付けしています。先日種山が原へ行き、リンドウもウメバチソウも本物を見ることができて感激でした。しかし細かい花はステンドグラスで表現するのが難しく、随分頭を悩ませました



このパネルが完成したのとほぼ同時期、家の前で見た虹「十力の金剛石」初めて読んだ時は正直全然ピンと来なかったのですが、実際に賢治さんの愛した風景を訪ねるようになって、今ではすっかり好きな賢治作品の一つになりました。これからしばらく、「十力の金剛石」にまつわる作品を作っていこうと思っています。