Vers la lumière 光ある方へ・・・

AtelierGrace発、ステンドグラスと教会のブログ。

ベビーオルガン、ビロード貼り替え

2018-03-30 22:44:56 | 日記
イースターの前に一念発起、ベビーオルガンをちょこっとだけ解体!一昨年私が楽器屋さんから修理済みの状態で購入したものです。普段は牧師室に置いて祈祷会で使っているほか、うちの車にもどうにか載るので葬儀の際ご自宅や火葬場に持って行ったりもしています。



↑鍵盤の上部に貼ってある黒いビロードが虫食いなのか、劣化なのかわからないけども日増しにボロボロになっていくので、ずっと貼り替えたいと思っていました。先月やり方を教えて頂き、新しいビロードも入手していたのですが、その後なかなか取りかかれず…

素人仕事ではありますが、備忘録として作業の記録を残します

↓まず、背中をオープン。ネジで止まっているタイプなので、ビリ音一つ直すのもちょっと大変手のひらに収まるような、短いドライバーがあると便利です内側にはこーんな古い保証書が貼ってあります。昭和12年製ですので。



↓ここから先の解体は初めてでドキドキでしたが、蓋が取れた!



↓鍵盤を押さえている板(何と言うのかわからん)を外して裏返したところ。なるほど、こういうふうに貼ってあるわけだ。



↓ビロードを二つ折りにしてアイロンをかける。厚紙で定規のようなものを作って布に挟んでアイロンをかけると真っ直ぐにさらに、布の内側にノリを塗ってアイロン。



↓膠(にかわ)がなければ接着は何とコレでOKだそうです



古いビロードは木から剥がして、新しいビロードを先ほどと同じようにノリで貼り、後は元通りに組み立てるだけ…布の方にノリをつけた方がうまくくっつくような気がした。



終了!同時に前から気になっていたビリ音も直して(リードのゴミを取る)すっきり

しかし久々に弾いたせいか、ベビーちゃん、すねてる…?最近忙しくて祈祷会もお休みが多かったしこれからは思う存分弾くからね~



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マグダラのマリア・外枠補強

2018-03-30 22:20:01 | パネル
昨年作ったマグダラのマリア、あまりに縦長で倒れたり曲がったりしないか心配なので周囲を補強しました。最初真鍮を使おうとしたのですがうまくいかず、周囲だけ全ハンダすることにしました。全ハンダは意外と時間もかかるしハンダも大量に使います。これで確かに強度は増すのですが、逆に修復の際に外すのが困難にもなるので一長一短

 

『信徒の友』2018年4月号の特集は「イースター 最初の証言者マグダラのマリア」で、中ほどのカラーページには様々なマグダラのマリアを描いた絵画が紹介されていました。私も改めてこのパネルを模写する際に参考にしたルイ・グロデッキ著、黒江光彦訳『ロマネスクのステンドグラス』を見返してみたところ、このパネルのオリジナルはオーストリア・クラーゲンフルトの司教区美術館に所蔵されているそうです。一方の手で香油壺を、もう片方の手で香炉を下げる姿から、これはキリストの墓に赴くマグダラのマリアであると書かれていました。彼女がこのような姿で墓に赴き、復活のキリストに出会ったと思うと、改めて感慨深いものがあります。ちょうどこの時期にふさわしいパネルでしたね

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