アトリエ 籠れ美

絵画制作、展覧会、美術書、趣味、その他日常の出来事について
平成27(2015)年5月4日より

公募展出品作の題名の長さ

2017-06-30 06:07:18 | 画材、技法、芸術論、美術書全般、美術番組
 絵画であれ、彫刻であれ、公募展に出品するなら、出品作に必ず題名をつけなければならない。

 そこで問題となるのが題名の長さ。公募展には数百点の作品が集まるため題名は短いのが好まれる傾向にあるが、これは単に主催者側があまり長い題名だと会場で作者名と作品名を表示するとき、合っているかどうか確認するのが手間だからである。

 出品要項に字数制限が明記されている場合もあるが、大抵は制限がない。制限がない場合いくら長くても構わないのだが、一般常識的にどれぐらいの長さまでが許されるのか、つまり主催者側の許容範囲、どれぐらいの長さまでなら気持ちよく受け入れてくれるのか、ちょっと気になるところである。

 私は自作の油絵に題名をつけるとき、短くて済むときもあれば、長くなるときもあるが、ここ2、3年の公募展出品作は長くなる傾向にある。そこで気になって中美の委員の方に聞いたことがある。そうしたら20字までなら構わないらしい。

 つまり「公募展出品作の題名は20字までが一般常識」ということになる。

 これは非常に参考になった。もちろん、いちいち主催者側の顔色を窺って題名をつける必要など全くないのだが、文学作品と違い、芸術作品の場合、題名はさほどこだわらなくてもいい場合があり、できれば長くしたいが、短くてもいい、そんなときもある。そういうとき20字までが一般常識ということを知っていれば、それに合わせることができる。

 題名の字数制限については反発する人も多いと思う。私もどちらかと言うとそうだ。シュールレアリスムでは、自作の前に詩人を呼び、その場で詩を詠んでもらい、それをそのまま題名にすることもあったわけで、主催者側が確認するのが手間だからという理由で厳しい制限を求めるというのは本末転倒である。

 出品する側としては合わせられるんだったら、主催者側の意向に沿った方が好ましいわけで、題名は短くするのがよろしい。もしどうしても長くなってしまうのならそれもいいが、できれば20字以内に収めるように努めると。そんなところでしょうか。

桜玉(おうぎょく)

2017-06-29 05:54:48 | グルメ、健康、お気に入り、自慢の一品
桜玉  93円+税  北関酒造株式会社

 安いから買ってみたんだけど、悪酔いしそうな酒です。飲んでて少々頭が痛くなってきた。まあそうひどい味ではないんですが、お薦めはできません。とはいえ日本酒好きは一度は飲んでみましょう。こういう商品もあるということで。

 これも駅前のスーパーで買ってきたんですが、たくさん置いてあったから、結構売れているのかなあ(値段が安いものね)。

 酒類に限りませんが、品揃えはスーパーによってだいぶ違うので、近隣のスーパー巡りも悪くないかなあと。この桜玉を飲んでいて、ふとそんなことを思った次第です。

芸術家に必要な資質

2017-06-28 06:34:21 | 画材、技法、芸術論、美術書全般、美術番組
 私の絵の先生曰く、短気は駄目。つまり、のんびり屋がいいということ。

 確かに短気な芸術家、巨匠というのは聞いたことがない。良い芸術作品を生み出すには長い時間がかかる。それには忍耐が必要だ。だから気が短くてはやっていけない。

 幸い、私はのんびり屋ということになっている。周囲の人からそう見られている。でもねえ、あくまで資質だから、あとはそれを伸ばして、開花させないといけない。それが至難の業なのだけれど。

 蛇足)釣りは短気な方がいい、というのは本当なのかしらん。私は釣りをしないのでよくわからないんですが。

ふなぐち 菊水 一番しぼり

2017-06-27 06:05:24 | グルメ、健康、お気に入り、自慢の一品
ふなぐち 菊水 一番しぼり 235円+税 菊水酒造株式会社

 実は、まだこれ飲んだことなかったんですねえ。それで駅前のスーパーで買ってきて飲んでみました。

 あー、おいしかった。ちょうど日本酒を飲みたかったこともあり、堪能いたしました。で、飲み終わってふとこの缶を見てみると、何やらいろんなことが書いてある。

 なるほど~、このワンカップがアルミ缶なのは、清酒の大敵、紫外線を遮断するためのものなのね。きっと、しぼりたて生原酒をできるだけちゃんと保存したいということなのでしょう。

 「出来たての生原酒を日本で初めて常温流通可能にした元祖生酒」なんだそうです。へえーっ、そうだったの?(何も知らない私)

 でもまあいいや。難しいことはさておき、おいしかったんだから、(飲み)終わり良ければ総て良しということで。

 もうワンカップはこれしか飲みたくない気分なんですが、しかし値段が。しかもこの「ふなぐち 菊水 一番しぼり」って、赤い缶もあって、そっちは税別305円もする。ちょっと気になっているだけど、高くて手が出せない。

 まあいずれその赤いのも買うとして、とにかく気に入りました。謳い文句のコクのあるうまくちを、私のようにまだ未体験の方はぜひ。

第4技法テスト(油絵最終テスト)その22

2017-06-26 15:45:24 | 絵画制作記、スケッチ記、版画制作記
 なかなか今までの描き方の癖というものは抜けないもので、危うくまた従来の仕上がりと変わらない手法を採るところだった。

 今日はF6号2枚とも樹木部分に陰影をつけるだけに留め、厚みづけは先送りした。これにより思い描く仕上がりに近くなってきた。おそらく来週も陰影をつけるだけになるんじゃなかろうか。

 慌てて進める必要はなく、じっくり考えて、もし何も浮かばなければその日は描かずに済ませる、それくらい慎重に制作したいんですが、何せ休みの日しか描けないからどうしても毎週月曜に描く必要がある。それがつらいかな。

 小さな作品2枚ですがまだまだ先は長く、手探りなので大変ですが、何とか仕上げたいと思っています。

お知らせ~第113週のカテゴリー

2017-06-25 06:05:56 | 随筆(日記、旅行)、お知らせ、こぼれ話
 来週の定期投稿(月、水、金)カテゴリーは「絵画制作記」「画材、技法、芸術論」「画材、技法、芸術論」の予定です。

 こぼれ話をいくつか。

 アルバイトが長時間になった記念にと、ウイスキーの「知多」(3800円+税)を買ってきて飲み始めました。その味わいにちょっと驚いているんですが、詳しくここで書くのは控えまして、いずれ「グルメ、健康」のカテゴリーで記事を書きたいと思っています。

 アルバイト先のHさんが見慣れないたばこを吸っていると思っていたら、アイコスというらしい。煙は水蒸気だとのこと。要するに今までのたばこのようにタバコの葉を火で燃やして煙が出るのと違って、こちらはたばこが湿っていて、それを電気の熱で蒸しているので、水蒸気が出るらしい。
 私はたばこを吸わないのでアイコスなる存在を全く知らなかった。ものすごい人気らしく入手困難らしい。大変興味深く、私もアイコスを試してみたくなった。これを機会にたばこを吸い始めてみたりして。

 只今神奈川テレビで毎週日曜午後11時から11時30分まで放送している、私の好きな懐かしのアニメ「装甲騎兵ボトムズ」も残すところあと2話となった。今晩が第51話「修羅」で来週が最終回、第52話「流星」。楽しみにしていただけに終わってしまうのが寂しい。
 いやー、やっぱり面白かった。今回の再放送でいろいろな発見があったのだけれど、それについては「昔のアニメ、実写」のカテゴリーで記事にしたいと思っています。

 右足を痛めたせいで今月は出歩かなかったせいか、思っていたよりも貯金ができているらしい。まだ最終確認していないけれど、いつもの倍の額になるかもしれない。それはそれで結構なんだけど、貯金が趣味でなし、正直あんまり嬉しくない。使うべきところで使えなかったわけで、早く治して出かけるようになりたいです。

M120号制作記その38

2017-06-24 16:57:51 | 絵画制作記、スケッチ記、版画制作記
 昨日の忙しかったアルバイトの疲れが出て午前9時過ぎまで就寝。もう今日は制作をやめようかと思ったが、来週の今日、土曜は久し振りに休日出勤を頼まれているのでそうもいかず、午後より左隻と右隻の細部描写をした。

 もう大体2枚とも完成している感じ。結局右隻の背景もちょっと直し始めたんですが、結局中止。つまり直さなくてもいいんじゃないかと。まだ7月、8月と2ヶ月あるので、できるだけ手を入れるつもりですが、それもだんだん難しくなっていくかなあと。

 パレットに油絵具はほんの少ししか出していないんですが、それでも余るのでもったいない。溶き油も余るのでもったいない(私は毎回制作が終わると余った油絵具と溶き油は拭き取って捨ててしまうので)。

 今日も描いているよりも眺めている時間の方が長かった。実際に描くのはほんの少しで、大半は画面をじっと見てどこを直したらいいかと考えている。

 今日の細部描写はおそらく次回で終わるから、それからどうするかはまた画面を見て考えることになる。

 こうやってどこまでこの2枚の完成度を上げられるかという話になるんだけど、別につらくはなく、むしろ楽しい感じ。ほとんど仕上がっているから、気楽と言えば気楽だからでしょうか。不思議と飽きるということもない。

 見慣れちゃうとどこを直したらいいかわからなくなるので、そこが一番難しいところ。だから描き終わったら、すぐに忘れるようにしています。

 次回は7月3日月曜を予定していますが、ひょっとすると7月8日土曜になるかもしれません。順調に進んでいるだけに気を引き締めて制作していきます。

水彩模写「キリスト降架」

2017-06-24 09:15:08 | 石膏デッサン、模写、自分の絵

「キリスト降架」ルーベンス 
         透明水彩、水彩紙(B3)、制作年月不詳

 一目でわかる通り、人肌の表現ができていません。油彩でもできないものは、水彩でもできない。それをはっきりとこの模写が証明している。

 うおっ、ルーベンスも模写していたのか、と思ったんですが、確かこの複雑な構図をちゃんと画面に収められるのか気にしていたような、そんな記憶がうっすらとある。だから画面に収めれられた時点で満足したのかもしれません。

 しっかしまあ、あまり集中して描いたとも思えず、ひょっとしたらこれ、一日で終わりにしちゃったのかもしれません。それも朝から晩までというのでなく、おそらく数時間しかかけていないんじゃないかという。っていうか、この時期の模写は皆そうなのかもしれません。先週書いた通り、荒行のように連続模写をしていた可能性が高いなあ。

 こうしてさして上手でもない模写を、といっても水彩ですが、公開しているわけですから、こんなのでいいなら、俺だってできる! そうお思いの方も多いはず。だから模写をしてみましょう。やってみて自分で下手だなあと思ったなら、誰にも見せずに取っておけばいいだけです。

 私はこのように堂々と公開してしまっていますので、この同じ「キリスト降架」を水彩模写してみて私の模写と比較してみる手もあります。きっと私より上手にできるはずです。

 蛇足)この模写にも鉛筆下描きの線が見つからない。どうして鉛筆で下描きしなかったのか、当時の私に何かこだわりがあったのだろうか。興味深いけれど、今となってはわからずじまい。記憶が戻れば何かわかるところですが。

芸術家の評価は死後30年かかる

2017-06-23 06:15:38 | 画材、技法、芸術論、美術書全般、美術番組
 一般に芸術家の評価は死後30年かかると言われます。生前高額で取引された作品が死後30年で値段が半減した、なんて話は実際によくあります。これは生前の評価が高すぎたということになります。

 通常はどんなに作品点数が多くても、作者が死んでしまえばもうそれ以上作品が生み出されることはないのですから、その価値は上がっていくはずなのです。それが下がってしまうということは作者なり画商なりが値段を吊り上げていたということになります。またそうした作品を買った人たちは必要以上のお金を出していたわけで、見る目がなかったということになります。

 逆に生前売れていて、死後30年経ってもさらに値段が上がっているなら、その人は本物の芸術家です。また死んだ当時は無名でも、死後評価され、その作品の価値が認められ、高額で取引される人も多いのです(その典型が生前は作品が1点しか売れなかったあのゴッホです)。

 それはわかったと。ではなぜ死後10年でも20年でもなく、いや40年、50年でもなく、30年なのか。それはおそらく、生前に本当にいい作品を制作していて、それを買ってくれる熱心なコレクター、ファンがいる。でも生前、世間ではさほど知られていなかった。こうした場合、その作者が世に知られるのは、作品を所有している人たちが、作品を手放したときです。

 つまり所有者が歳を取り、お金に変えたいと売りに出す、または所有者が死んでその作品を相続した子供が興味がないからと売りに出す。そうして市場に出回ったときに、もともと良質なのだから買い手はつき、さらに値が上がります。こうしたことが起こるのに作者の死後30年が必要なのでしょう。

 ですから有名だろうが無名だろうが、つまり売れっ子だろうが日曜画家だろうが、その人の作品の本当の価値、正当な評価は、死後30年経ってみないとわからない、というわけです。

マンゴー初体験

2017-06-22 05:20:04 | グルメ、健康、お気に入り、自慢の一品
 完熟しきったマンゴーを食べる機会があったのですが、これがなかなかおいしかった。

 色が本来の黄色から橙色、トロと刺身こんにゃくを足して二で割ったような食感、そして独特の臭い。

 実はこれがマンゴー初体験。南国フルーツは食わず嫌いで済ませてきましたが、この分なら大丈夫そう。

 で、満足したから何も問題ないんですが、何せ完熟しきっていたので、果たして普通に食べ頃のマンゴーはどんな味なのかと気になってきた。どうやらそんなに、てろてろな食感でもなければ、独特の臭いもしないらしい。

 そういうわけで、気になってスーパーでマンゴーを買ってきて食べてみました(写真のマンゴーがそれで、税別398円でした)。

 おお、なるほど。確かにあの独特の臭いはしないし、食感も柔らかいものの、若干てろてろ感は少ない。甘みは変わらなかった。

 私は野菜は何でも食べるんですが、果物は昔から好き嫌い、いや食わず嫌いが多い。でもここ2、3年で、柿、桃、ビワ、アメリカンチェリーと、いろいろな果物を食べるようになった。今度はこれにマンゴーが加わった。

 そうそう、マンゴーを食べてみて、ふと思ったんですが、ビワと似ていますね。種が大きくて食べるところが少ないし、甘い割に意外とさっぱりしている。

 こうして手を広げるのはいいんですが、果物は高いから気軽に買えません。とりあえず今度マンゴージュースを飲んでみようと思う。今まで敬遠してきたんですが、きっとおいしく飲めるでしょう。