昨年の「わたしのマーガレット展」に展示された「オル窓 第1部」のページが、急に見たくなり開いてみた。
「オル窓」は「ベルばら」に比べて非業の死を遂げる人が多すぎて、なかなか手軽に読めない。けれど華麗な絵を眺めるのは大好き。とくに第1部・第2部は、細部に至るまで手を抜かずに描かれている美しい絵の数々にため息が出る。昨年、しばし絵の前から動けなかったのがこのページ。
「愛する人にはもう会えないだろう」と嘆き悲しむユリウスの前に、全身ずぶぬれ状態で現れたクラウス。子どものように泣くユリウス。固く抱き合う二人。ユリウスの泣き顔が、何て愛おしいのだろう。
これより前のページにある、クラウスを追うため必死で馬を走らせるが、願いがかなわず、無理に走らせた馬に詫びる場面も好き。
人物も背景も馬も、「美しい」としか言いようがない。池田先生が描く少女漫画期の集大成の画風と言ってもいいだろうか?先生は次第により綿密な人物描写に重きを置くようになり、絵もリアルさが出てくるようになる。「オル窓」は、ストーリーは重苦しくてつらいけれど、絵の華やかさは「ベルばら」後半か、あるいはそれ以上かもしれない。
読んでくださり、ありがとうございます。
りら様、取り上げて下さり感無量・・・。
私は1部~4部全て*好き*です!
池田先生は人生の不条理を徹底的に描きたかったようですね。
でも、私の中では、ユリウスもアレクセイも*さよなら*していないと、創造しています。
個々それぞれ、感じ方は違っていいのではと、思います。
クラウスがすごく素敵に描かれてて
、ほんとにティーンなの?と思われる程キスも上手。
長編なだけあって、3部はロシア人ごリアルに描いてあったり、シベリア流刑中の同志たちもリアルに描いてありますよね。不思議と抵抗なかったけど、マーガレット読者には早いですね。今、手元にないけど、見たくなりました。
鈴蘭の精さまは1部~4部、すべてお好きなのですね。4部は、素直に「良い」と言えなくて---。でも捉え方は人それぞれ。またぽつぽつと読み返していきたいです。
大人になった今、読み返すと、とても素敵な言葉がたくさん散りばめられています。池田先生の作品は、奥深いですね。
登場人物の一人にその娘をダブらせている漫画の最終話を昨夜読みました。 悲しい結末・・・
絵の中のお話なのに、どうしてこんなに*涙*が溢れるのだろう?
もう、学生でもないのに、人生で色んな事を体験してきたのに。日常生活での涙とは異に思います。
。☆゜オル窓の胸の痛くなる場面で流した*涙*と同じ。☆゜
自分の意識とは関係なく瞳から溢れる幾筋もの*涙* 。☆゜不思議な涙です。。☆゜
さて鈴蘭の精さまがお読みになったのは「コラージュ」でしょうか?例えば“革命”という題材1つ取っても、「ベルばら」ではとても輝かしく、理想社会実現のため、オスカルは命をかけますが、「オル窓」で描かれる“革命”は、悲惨で不条理な面もあり、読んでいて切なくなります。そこが少女漫画と、大人にも読んでもらう漫画との違いかもしれませんが---。
鈴蘭の精さま、まだ悲しいお気持ちのままでしょうか
最近の漫画です。
私がユリウスの娘とダブらせているのは、ヴァイオリンニストの少女、リアルで読んでいた物語が最終話を迎えたのです。
ユーベルを感じる男の子も登場します。
♪悲しい気持ちはしばらく引きずりそう♪です。
池田先生の作品もそうですが、悲しい物語を読んだあとは、しばらくつらい気持ちを引きずってしまいますね。けれど時がゆっくり癒してくれるでしょう。そういう作品に出会えたのは、ある意味とても幸せなことだとも思います。
鈴蘭の精さま、まだまだ寒い日が続きます。お体を大切にしてくださいね。