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小沢一郎・民主党元代表インタビュー:一問一答

2011年05月30日 | 政治

小沢一郎元代表がウォール・ストリート・ジャーナル紙のインタビュー記事を以下に
紹介します。僕は、このインタビューを読んで小沢さんは総理になる決意を固めたのだと
思いました。
6月2日に自公が菅内閣の不信任案を提出するようです。
いよいよ小沢総理の誕生が現実に近づいてきたと期待を込めて思います。


小沢一郎・民主党元代表インタビュー:一問一答
http://jp.wsj.com/Japan/Politics/node_242207

 小沢一郎・民主党元代表はウォール・ストリート・ジャーナルとのインタビューで、福島原発事故への政府の対応は「遅く、放射能汚染に対する認識がまったくない」と批判するとともに、長年ライバル関係にある菅直人首相について「首相は一日も早く代わったほうがいい」と述べ、対決姿勢を鮮明にした。

 以下はインタビューの一問一答。

 

Q:東日本大震災と福島第1原発事故以降の政府の対応について、全般的にどう評価しているか。

A:もう2カ月以上、70日になる。原子炉がコントロールできない状況に置かれている。

 私は客観的な見方をする学者の先生から、この状況は燃料の熔融や炉が破損して、非常に危険な状況だということを聞いていた。非常に心配していたら、今になって、仕様がなくなってポツポツ認めている。対応が遅く、放射能汚染に対する認識が甘い、というより、まったくないといってもいいくらいの菅内閣の対応だ。

 一般自然災害への対応も、私の県も被災県の1つだが、単なる旧来の取り組みと同じだ。役所の積み上げと、査定に任せきりで、民主党が目指した国民主導・政治主導という政治の在り方とは程遠い実態になっている。私もそうだが、ほとんどの人たちが、不安と不満を募らせているというのが現状だ。やはりその最大の原因は、民主党が掲げてきた、政治家が自ら決断して政策を実行するということが行われていないためだ。決断とは、イコール責任だ。責任を取るのが嫌だとなると、誰も決断しなくなる。


Q:原発事故で事態をここまで悪くしないようにするために、政府がすべきであった決定や政策はどんなものがあったか。

A:こういう状況になると、東京電力の責任に転嫁したって意味がない。東京電力が悪い、あいつが悪い、こいつが悪いということを言っている。どうでもいいことならそれでいいが、原発の放射能汚染の問題は、ここまで来ると、東電に責任を転嫁しても意味がない。政府が先頭に立って、政府が対応の主体とならねばいかんというのが、私の議論だ。東電はもう、現実何もできないだろう。だから、日一日と悲劇に向かっている。


Q:菅首相は統合本部を数日後に設立し、東電に踏み込んだ。あれは十分ではなかったのか。

A:十分も何も、パフォーマンスはどうだっていい。そういうことを気にすべきではない。事態は分かっているのだ。何が起きているかってことは、ほぼ。東電が分かっているのだ。東電が分かっていることは、政府も分かっているのに決まっている。だから、私が言ったように、他人に責任をなすりつける話ではない。政府が主体となって対応策を、どんな対応策かは専門家を集めなければ分からない。それは衆智を集めて、こうだと決まったら政府が責任を取るからやってくれと、そういうのが政治主導だ。それがまったくみられないから、国民はいらいらして不満を募らせ、民主党はだめだとなっている。


Q:小沢氏が指揮を執っていれば、最初の段階でメルトダウンが起きて危ないということは国民に大きな声で言っていたか。

A:言うだろう。隠していたらどうしようもない。それを前提にして、対応策を考えねばならない。当面は福島の人だが、福島だけではない、このままでは。汚染はどんどん広がるだろう。だから、不安・不満がどんどん高まってきている。もうそこには住めないのだから。ちょっと行って帰ってくる分には大丈夫だが。日本の領土はあの分減ってしまった。あれは黙っていたら、どんどん広がる。東京もアウトになる。ウラン燃料が膨大な量あるのだ。チェルノブイリどころではない。あれの何百倍ものウランがあるのだ。みんなノホホンとしているが、大変な事態なのだ。それは、政府が本当のことを言わないから、皆大丈夫だと思っているのだ。私はそう思っている。


Q:なぜ、このタイミングで出てきたのか。

A:隠しようがなくなったからだろう。知らないが。政府に聞いてみるべきだ。


Q:菅首相はアドバイザーを集めて意見を聞いている。聞き方がまずいのか。

A:何を聞いているのだか知らない。集めただけではしようがない。結論を出して何かやらないと。だいたい、原発で食っている連中をいくら集めてもだめだ。皆、原発のマフィアだから。あなた方もテレビを見ていただろう。委員だの何だの学者が出てきて、ずっと今まで、大したことありません、健康には何も被害はありません、とかそんなことばかり言っていた。原子力で食っている人々だから、いくら言ったってだめなんだ。日本人もマスコミもそれが分からないのだ。日本のマスコミはどうしようもない。 


Q:いろいろ聞いてやってみて、だめだったら辞めてもらうということだが、どこまでいったら辞めてもらうのか。どの辺が判断の基準になるのか。

A:どこまでということはない、何もしていないのだから。このまま、ダラダラしていたら、本当に悲劇になってしまう。海も使えなくなる。


Q:原子力エネルギーをどう考えるか。 

A:しょせん、過渡的エネルギーとしてはある程度、大口電力供給のためにも仕方がない。だが、高レベルの廃棄物を処理できないからいずれ、新しいエネルギーを見出さなければいけない。そのように私は言ってきた。まさに今、こういう自然災害のなかで、原発の事故まで起きて、これを食い止めると同時に、長期的なエネルギー政策をしっかりと考える必要がある。


Q:菅政権に対する小沢氏の批判だが、今回、事態の深刻さに対して菅政権が国民に対して正直でなかったことにあるのか、それとも、もし政権が強ければ、事態の対応はもっとうまくいっていたということにあるのか。

A:政権が強い、強くないとの表現も間違いではないが、さきほどから言っているように、何か国民生活に関する問題を処理する時に、われわれは、自民党の官僚機構に任せて、おんぶに抱っこの政治はもはやだめだと言ってきた。政治家が自ら決断し、国民のための政治を実行する。今回の原子力の話だけではない。

 しかし、それは何かというと、それはイコール責任だ。決断したら決断した者の責任が生じることは当たり前だ。責任のない決断はない。そういうことを主張してきたにもかかわらず、民主党の政権が、特に菅政権が、そうでないという実態に気づき、国民の支持を失っている。政策の実行ができないのなら、総理をやっている意味がないでしょう、ということだ。


Q:問責決議案や不信任案を提出する、提出しないとの話が出ているが、国難といわれる時期、そのような政治家の動きを国民はどう受け止めているとみるか。

A:困難な時だけ仲良く、仲良くというのは日本人の発想で、だからだめなのだと考える。日本のマスコミは全部そうだ。太平の時は誰でもいいのだ。うまくいっている時は。困難、危機の時だから、それにふさわしい人を選び、ふさわしい政権を作るのだ。日本人は発想が逆だ。大陸の人は、発想がそうではない。日本人は平和ぼけしているから。まあまあ争わないで、まあまあ仲良くという話になる。仲良くしたって、何も解決できない。当たり障りのない話をしているだけだ。波風立てずに、丸く丸く。これでは、政治家など要らない。役人に任せていればいい。


Q:菅首相を降ろせというなか、強いリーダーはいるのか。

A:何人でもいる。


Q:強いリーダーの代表格というと小沢氏が思い浮かぶ。自分でやろうとの気持ちはあるのか。

A:私はもう老兵だから。老兵は消え去るのみ、とのマッカーサー元帥の言葉はご存知だろうか。消え去ろうと思っていたが、もう一仕事やらねばならないとは思っている。


Q:話題を変える。政治資金規正法違反の話は今、どういう状態で、今後、どういう方針で戦うのか。

A:どういう方針もなにもない。私は何も悪いことをしていない。これは官憲とマスコミによるものだ。旧体制の弾圧だからしようがない。調べてほしいのだが、私は何も不正な金はもらっていない。ただ、報告書の時期がずれていただけだ。こういった例は何百、何千とある。単に報告書を直して再提出するだけで済んでいた話だ、今まではずっと。なぜ、私だけが強制捜査を受けるのか。そこを全然、マスコミは考えない。

 これは民主主義にとって危機だ。政府ないし検察の気に入った者しか政治ができないということになる。ほんとに怖い。あなた方も変な記事を書いたとして逮捕されることになりかねない。そういうことなのだ。絶対にこういうことを許してはいけない。私が薄汚い金をもらっているのなら辞める。

 1年以上強制捜査して何も出てない。だからちょっと報告書の書き方を間違ったといったわけでしょう。現実政治というのは権力だからそうなるんだが。戦前もそう。それを繰り返したんじゃ、だめだ。そんな民主主義は成り立たない。それを心配している。自分はなんてことない。なんの未練もない。政治家をやめれば遊んで暮らせるからそれでいいが。日本の民主主義はこのままだと本当にまた終わりになる。外国が心配しているのはそこだ。日本は本当に民主主義国家かという心配をしている。


Q:震災に話を戻す。復興、復旧にこれからお金がかかっていく。もちろん労力も。一つは第2次予算が出るか出ないかで国会でもめている。第2次予算の緊急性と規模はどのようなものと考えるか。もう一つは、財源は増税にするのか、国債発行にするのか。そのへんはどのようにすべきか。

A:復旧に必要なことは、お金がどれくらいかかったって、やらなくてはならない。あのままでは住めなくなる。再臨界に達するかもしれない。あそこが爆発したら大変だ。爆発させないために放射能を出しっぱなしにしている。爆発するよりたちが悪い、本当のことを言うとだ。ずっと長年にわたって放射能が出るから。だから私は金の話じゃない。日本がつぶれるか、日本人が生き延びるかどうかという話だと言っている。金なんぞ印刷すればいい。その結果、国民が負担することになるが。国家が本当に放射能汚染をここで食い止めるという決意のもとに、徹底して金だろうがなんだろうがつぎ込まなくてはだめだ。国民はそのことをよく理解してほしい。国債でやれば借金だし、いずれ償還分は払わなくてはいけないが。


Q:東電の処理について役所が過去にはいろいろ決めてきた。今回、役所の言うとおりに決めてはいけないと考えるか。

A:東電のことはたいした問題ではない。一私企業がどうなろうが。それが本質ではない。ただ、例えば東電がつぶれるとする。電気の配電やら運営ができなくなる。それから5兆円の社債を出しているから、社債が暴落する。公社債市場が大変になる。それから銀行に何兆円かの借金があるから、それが返せなくなると銀行も大変だ、ということだろう。どうってことはない。要は早く原発の放射能を止めることだ。


Q:民主党が政権をとって間もない2009年10月、インタビューした際、自民党をつぶすことが目的だと言っていた。今回、発言を聞いていると、民主党政権に非常に批判的だが、自民党がむしろリーダーになった方がよいと、日本を救えると見ているのではないか。

A:私はそう見ていないが、国民がそのような状況になってきているということだ。これなら自民党の方がまだいいじゃないかという人が多いでしょう。私が描いていた図とちょっと違うのは、民主党政権がもう少し愚直に政治に取り組んでくれることを期待していた。そうすれば、国民がたとえ個別の政策が少しずつ遅れたとしても、変更したとしても絶対支持してくれると。

 そういう民主党をまず作り上げる。しかし、一方において自民党的、というのは日本的な政党だが、これも必要だと。自民党は事実上つぶれたような状況だが、新しい自民党がまた成長してくれると。そこで2大政党という絵を描いていたのだが。どうにも民主党政権自体がおかしくなって、強烈な支持者であった人たちも、ちょっともう見放した格好になっている。

 例えば、何兆円の企業のオーナーである稲盛さんとか、スズキ自動車の鈴木会長とかは、何兆円の企業でありながら、正面切って民主党を応援してくれていた人たちが、本当に一生懸命やっただけに、頭にきちゃって、こんな民主党ぶっつぶせ、もう一度やり直しだと言うくらい失望している。愚直さに欠けた民主党政権でちょっと違った。違ったときは違ったなりに考えなくなくてはならないので仕方ない。だが私の最初の理想は変わらない。日本に議会制民主主義を定着させたいという理想は全然変わっていない。


Q:いま、国会に不信任決議案が提出された場合、それを支持するか。

A:それはどうするかよく考えているところだ。


Q:菅首相はどのくらい政権に留ると考えているか。

A:彼はいつまでも留まりたい。だから困っている。それが彼の優先順位の第一だから。だからみんな困っている。


Q:先ほど「もう一仕事したいという気持ちを持っている」と言っていたが、どのようなことがしたいか。

A:いま言ったことだ。議会制民主主義を日本に定着させたいという、この理想は全然変わっていない。ところがいま、民主党も国民から見放され、自民党もかつての自民党ではなくなってきている。このままでは日本の政治はぐちゃぐちゃになる。だからそうならないように、老骨にむち打って頑張ろうかということだ。


Q:最近になって、メルトダウンが起きていたとか、原子炉に傷が付いていた、などの情報が次々と出ているが、政府は今まで知らなかったのか。

A:知っていたけれど言わなかったということだろう。だから問題だ。

Q:どういうことか。

A:知らない。政府のことだから。言うと大変になると思ったから言わなかったのだろう。大変になるというのはどういうことかというと、政府の対応が難しくなると言うことだ。だけど、わたしはそんなことで躊躇しているときではないと考えている。


Q:声が上がればご自身が前面に出られて首相になるということも考えられるのか。

A:私は、あまりにぎにぎしい立場というのは好きではない。もう気楽にしていた方がいいから、自分で好みはしないが、「天命に従う」というのはよくないけど、「天命に遊ぶ」という言葉が好きになった。天命の命ずるまま、もういらないと言われれば去るのみだ。


Q:最後に、菅総理はどのぐらい総理の座にとどまるとみているか。

A:一日でも早く代わった方がいいと思う。


日刊ゲンダイ「小沢裁判 結局、誰も覚えていない裏金1億円」 

2011年05月18日 | 政治

小沢裁判 結局、誰も覚えていない裏ガネ1億円
http://gendai.net/articles/view/syakai/130486
2011年5月17日 掲載 日刊ゲンダイ

水谷建設 検察側証人4人の“ご都合”記憶力

 政治家への裏ガネ工作とは、当事者がアッサリと忘れてしまう些細(ささい)なことなのか。陸山会裁判で、すでに水谷建設関係者4人が検察側証人として出廷したが、揃いも揃って検察に呼ばれるまで裏ガネ提供を覚えていなかったと法廷で認めた。驚きではないか。
 16日は、裏ガネの運び役と金庫番だった元役員2人が証言台に立った。
 尾納忍元専務(56)=05年に退社=は検察質問に04年10月に1回目の裏ガネを三重・桑名市の本社から東京支店に運び、金庫に入れたと証言。検事に巻き尺を渡され、現金入りの紙袋の大きさを詳細に語ったが、弁護側に現金の重さを聞かれると、「よく分からんですけど、5、6キロくらい」と記憶はアヤフヤに。弁護側の「何かと比較したのか」との追及には、「すみません。勘で言いました」とタジタジだった。
「尾納元専務は09年6月末から5、6回、検察に呼ばれ、東京支店の社用車の記録を提示されて日付を思い出したと証言。ところが、7月29日に初めて作成した調書には『現金は川村尚元社長に渡した』とあり、今回の『金庫に入れた』という証言と食い違うのです。当日の車の記録には、夜7時半に中国出張を終えた川村元社長を成田空港に迎えに行ったとの記載もある。それを見た上で『元社長に渡した』と供述したのに、なぜ『金庫に入れた』に変わったのか。不自然なのです」(司法ジャーナリスト)
 弁護側が「他の記憶はまばらなのに、なぜ紙袋の大きさだけは詳しく思い出せたのか」と語気を強めると、元専務は言葉を失ってしまった。

 裏ガネを管理していたという中村重幸元常務(60)の証言もムチャクチャだ。裏ガネを渡したとされる05年8月期に水谷功元会長への架空の仮払い処理だけで計10回、3億1000万円の裏ガネを捻出した。しかし、小沢側への2度の裏ガネは「たまたま(裏ガネ用金庫に)あった手持ちの現金で支出した。新たに仮払いで作る必要はなかった」と説明。だから、会社の帳簿に出金を思わせる記述がないと言いたかったようだが、弁護側から仮払いによる裏ガネ一件一件の譲渡先を聞かれると、「裏ガネは帳簿もメモもないので、記憶していない」と連発した。
 それなのになぜ、小沢側の裏ガネだけ覚えているのか――。元常務は「元社長に『(胆沢ダム参入の)了解を得るため、小沢事務所に持っていく』と依頼された」と証言したが、記憶はそれだけだ。その川村元社長は先月27日の公判で「(裏ガネ提供の)記憶は封印していた。忘れていました」と証言。2度目の現場に「同席した」という下請け企業「日本発破技研」の山本潤社長も、法廷で「検事にヒントを与えられて記憶がよみがえった」と語った。結局、4人が4人とも裏ガネを覚えちゃいなかったのだ。5000万円を2度、東京のホテルで大物政治家秘書に渡したことは、大きな出来事のはずなのに、そんなものなのか。
「特に中村元常務は06年に水谷元会長と一緒に脱税で逮捕され、07年に執行猶予(3年)判決を受けた身。判決理由で裁判所も『簿外資産の蓄積なし』と認定したのに、なぜ今回は急に裏ガネのストックが出てくるのか。この点について元常務は『逮捕当時は、たまたま現金が金庫になかったのでしょう』と証言しました」(前出の司法ジャーナリスト)
 あまりに検察に都合がよすぎる金庫と、水谷関係者の記憶である。
 


「救援のために水を運ぶ婦人の像」の寄贈に寄せて

2011年05月16日 | 政治

 

今日は、広尾にある日本赤十字看護大学に「救援のために水を運ぶ

婦人の像」の除幕式に参加してきました。

くの方の見守る中、無事除幕式を終えることができたことを

ご報告いたしますとともに、本プロジェクトにご協力頂きました

皆さんに心より御礼申し上げます。

私は、2007年に日本赤十字社に1体目を寄付したときの初代事務局長で

すが、回の2体目の寄付ができたことを本当に嬉しく思います。

以下に本日の除幕式に寄稿文を載せましたのでご覧ください。

     

 

除幕式の模様の写真・・・

 

 

 

 

「救援のために水を運ぶ婦人の像」の寄贈に寄せて

                  初代事務局長 浅野 真

 

 

初代事務局長として本プロジェクトの起草の段階から日本赤十字社の

本社への1体目の寄付、そして日赤看護大学への2体目の寄付の経緯を

知る者として、少しお話し申し上げたいと思います。
 

私の仕事は、長年、岐阜県出身の彫刻家、岩田実夫妻が温めてきた

構想を具体的に形にすることでした。具体的には、赤十字の発祥の地、

イタリアのカスティリオーネにある赤十字博物館に展示されている

「救援のために水を運ぶ婦人の像」の日本版を制作することの版権の

許諾を頂くことでした。国際赤十字社は、全世界を網羅する世界組織

であり、その組織との交渉は、途方もなく長い道のりでしたが、

カスティリオーネ博物館館長と同館にある像の作家のご遺族から、

我々の熱意に快く賛同をして頂き、日本版の「救援のために水を運ぶ

 婦人の像」を制作することにご快諾を頂きました。

また、過去にこのような事例が無いにも関わらず、日本赤十字社から

丁重なるご対応で募金活動の承諾を頂き、我々は、寄付金の募集活動

を開始しました。

 

この様に全てが初めてでしたが、本当に多くの方の尊い篤志を頂き

 2007719日に日本赤十字本社に1体目を寄贈させて頂きました。

同日の序幕式では、近衛忠輝日本赤十字社社長より金色有功賞という

栄誉ある賞を頂き、「日本赤十字社を代表する作品である」とのお言葉

を頂戴し、岩田実夫妻、及び、実行委員会の皆さんと心から喜びを

分かち合うことが出来たことを昨日のことの様に思い出します。

 

その後、岩田実先生はじめ実行委員の皆さんの思いは更に膨み、

日赤看護大学へ像を寄付する活動は継続され、2011年5月16日に

除幕式を迎えることが出来ました。この尊い思いが結実したことに

対し、心から最大級の敬意を表したいと思います。

 

私は、この像を目の前にしますと「人は何のために生きているのか」

「人間の尊厳とは何か」を常に問いかけられている思いがします。

この語りかけてくる像が多くの方の志によって建立されたことを、

是非、忘れないで頂きたいと思います。

 

 最後に、寄稿をさせて頂く光栄に浴し、心より御礼申し上げます。

 

 

 

 

 


国会に事故調査委員会の設置が必要

2011年05月16日 | 政治
記者会見で東電は、福島原発1号機は地震発生直後の早い段階から
炉心溶融が始まっていたことを認めた。2カ月以上も経ってからである。
これまでに国民の命を危険に貶めるような避難区域の設定や御用学者が
出てきてとんでもないことを言い放った。
事実の隠蔽は犯罪に該当する。国会に事故調査委員会を設置して偽証罪に
問える証人喚問をすべきである。
さもないと大本営発表の検証は誰もできないし菅内閣の暴走を止めることはできない。
 
 

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