浅野まことのチェンジ岐阜!!チェンジ日本!

岐阜をチェンジ!日本をチェンジ!

もう年かな

2010年04月14日 | 日記
日曜日の夕方に東京を出て夜中に岐阜に到着。
火曜日の夜9時に岐阜を出て夜中の3時に東京に到着。
これを車でやってのけた。
昔は、全く平気でしたが、今、頭がボーッとしながら
ブログを書いております。
もう年ですね。

司馬遼太郎にみる地域復興の秘訣

2010年04月13日 | 日記
■司馬遼太郎にみる地域復興の秘訣

 書斎にあった司馬遼太郎さんの講演集を眺めていたところ
 1986年に司馬さんが奄美大島で講演したときの講演録
 「奄美大島と日本の文化」で参考になることが書いてありました
 のでご紹介したいと思います。

 司馬さんは講演の冒頭から「薩摩藩は奄美を差別していた。
 その理由は奄美でお米が取れなかったからだ」と始めます。
 しかし薩摩藩は奄美の「さとうきび栽培」に目をつけ、その
 「さとうきび」からの収入が薩摩藩を日本一裕福にし、討幕運動の
 資金源になった。
 また、西郷隆盛は奄美に島流しになったが何もすることがない
 のでここ(奄美)で読書をした。
 それが彼を大政治家にしたのだと奄美の果たした役割を指摘しました。
 ここが司馬さん一流の聴衆をぐいと引き付ける上手いところです。

 それから司馬さんは、国家観についてステートとネーションという
 言葉を使って説明していきます。ステートとはアメリカの様に法律
 重視の人工的な国家を指し、
 一方、ネーションとは昔からある国のことを言います。
 日本はネーションの集合体であったがそこにステートという法律国家を
 作ったのが明治時代だと指摘しています。
 ネーションとは非合理なものを含み「雑多なもの」も「よき伝統」も
 含む地方の文化を意味します。
 このステートとネーションのバランスが崩れ、ネーションの持つ
 「雑多なもの」がステートを食ってしまったために戦争に突入して
 いったのだという示唆に富む指摘もありました。
 ここから司馬さんの文化論がステートとネーションの違いを文明と文化の
 違いに置き換えて展開していきます。
 「文明とは合理的なものであり、文化とは非合理なもの」で、言葉で
 たとえると共通語と方言に似ていて「文化は非合理であればあるほど迫力
 をもち」、「ステレオタイプの文化は必ず滅びる」、「文化が滅びない
 ためには存在理由が必要」で、「人間は自分だけがあるいは少数が持って
 いるものを持ちたがるものだ」と述べます。
 そこで司馬さんは益子焼で有名な栃木県の益子がどうやって再生を
 果たしたのかを例に挙げます。
 「浜田庄司さん(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BF%B1%E7%94%B0%E5%BA%84%E5%8F%B8)
 という陶芸家が益子に移り住み一生懸命やったからこそそうなった」
 と紹介しました。
 
 私の調べたところでは、益子焼は、陶器市が開催され賑わって
 いて、焼き物を売る店が道路の両側に立ち並び、大通りが新しく
 生まれ変わり広い歩道には街路樹、歩道には陶器製の点字ブロックが
 埋め込まれるなど見違えるように変わったそうです。
 また、益子焼に携わっている人たちは、後継者の心配はないと
 いっているそうで、その理由に、栃木県が益子町に作った「窯業指導所」
 が地元の後継者を育てるために1年のコースがあり、そこで焼き物の
 基礎技術が学べるようになっていて、卒業後、益子焼の窯元で修業して
 やがて一人前の陶芸家として独立できるようになっているそうです。

 司馬さんは奄美の聴衆に奄美文化の構築のために次のように結んでいます。
 「誰かいい人を呼び、そのひとを中心にしてやる。大勢で寄ってたかって
 議論をしてもだめなものなのです。こいつはできると思う人を、とにかく
 見つけておだてることです。
 おだてて何事かをさせていく。益子に浜田さんがいらっしゃったことの意味
 をお考え下さい」

 司馬さんの講演には説得力がありました。

信用創造とは何か?

2010年04月08日 | 日記
信用創造とは何か?という大きな課題について書いてみました。
考えてみると面白いですよ。


お金は、商品貨幣(米、麦)→金属貨幣→鋳造貨幣となっていき
発行権は国王のものとなっていきました。
紙幣は金細工師が金を預かる変わりに預かり証を発行したことから
生まれ、当初は金を取引毎に使用していたが次第に預かり証だけの
取引となっていった。これが紙幣の始まりです。
金細工師がそれぞれに預かり証を発行していたが、これは流通上不便だとして
銀行券を発行することになり中央銀行が誕生しました。
中央銀行の誕生は銀行家による国家のコントロールであったのです。

例えば100万円をAさんが中央銀行に預ける。預金準備率を1%と仮定して
金融機関は1万円を中央銀行に預ける。中央銀行は、残りの99万円を
B銀行に貸すときに99万円の1%である9900円を中央銀行に預けさせる。

100万円の元手でどれだけのお金が出回るのかを
計算してみる。

A銀行から中央銀行への預金準備      中央銀行からA銀行への貸出  
1万円                      99万円  

B銀行から中央銀行への預金準備      A銀行からB銀行への貸出
99万円X1%                  99万円X99%  

C銀行から中央銀行への預金準備      B銀行からC銀行への貸出
99万円X99%X1%              99万円X99%X99% 
・                         ・   
・                         ・
・                         ・
--------------------------------------------------------------------
上記を足すと
   中央銀行に残ったお金        銀行間の貸出総額
合計 約100万円                約9900万円

100万円の元手で9900万円のお金を流通させるのが信用創造。
しかしこれで気付く築くのは中央銀行のお金は減らないということ。
中央銀行の仕事は無限の借金グループを作ることであり、フォード自動車の創始者
であるヘンリーフォードは消滅不能な債務の創造であると言い、バブルを起こして
破裂させると銀行は安く株を買い占め資本を独占することができると指摘しておりました。
上記にあるAさんは誰でしょうか?考えてみましょう。



命だけは平等だ(その2)

2010年04月06日 | 日記
命だけは平等だ(その2)

癌や腫瘍の治療には、外科的治療法(外科で切除すること)、化学的療法(抗がん剤)、放射線療法の3つが主な治療法で、これに最近、免疫療法というのが加わってきました。
そこで、現在、注目されている放射線療法の一つである、粒子線治療について知識を
整理してみようと思います。(以下では癌と腫瘍は、面倒なので「癌」と統一して書きます。)

粒子線治療って何?

これまで癌治療には、主にエックス線、ガンマ線、電子線などが使われて来たことは
ご存じの方も多いはずです。
最近、エックス線やガンマ線などとは異なる性質を持つ粒子線治療が脚光を浴びています。
粒子線には、「重粒子線」や「陽子線」がありますが、一般の放射線治療との違いについて
簡単に説明します。
エックス線、ガンマ線を一方向から照射すると、体表面から数センチの深さで最大の線量になり、その後は深さとともに線量が減少していきます。
これに対して、陽子線や重粒子線は体表面付近の線量が小さく、粒子が停止する付近で最も線量が大きくなるという特徴があります。粒子のスピードが速ければ深いところまで届き、スピードが遅ければ浅いところで止まるという性質があります。
この性質を利用して、体の奥にある癌にだけ線量を集中させて癌を死滅させることができます。これを粒子線治療といいます。


重粒子線治療って何?陽子線治療って何?

粒子線治療には、重粒子線と陽子線があるといいましたが、重粒子線とはどのようなものをいうのでしょうか。
物質は皆「原子」から出来ていて、原子の中心に原子核があり、その周りに電子がくっついています。重粒子とは、原子核や原子核をつくる粒子のことで重粒子の多くは電子より千倍以上重いです。
この重粒子を高速に加速すると、物質を変化させたりエネルギーを与えたりできるようになります。
重粒子線のなかで、原子核(イオン)を加速したもののうち、原子番号が2より重いものは重イオン線と呼ばれています。(日本では、重粒子線とは、重イオン線なかでも炭素イオン線のことを意味すると考えて下さい。)
一方、陽子線は、水素(原子番号1)の原子核などの粒子を利用した治療法です。両者の違いは、重粒子線の法が線量が3倍位大きくて、癌細胞に対する殺傷力が強いとされています。
具体的には、同じ物理線量で比べた場合、生物実験での治療効果は、陽子線の場合、エックス線の約1.1倍。重粒子線は約3倍強いという結果が報告されているそうです。
ただ、実際に炭素イオン線治療を行う場合は、副作用が強くならないように物理線量をエックス線や陽子線よりも減らす必要があるそうです。

現在、重粒子線の治療は、全国では放射線医学総合研究所(千葉市)、兵庫県立粒子線医療センター、群馬大学大学院医学系研究科医学部の3カ所で実施されています。群馬大学は、2010年の3月から治療を開始しましたからまだ始まったばかりです。

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