アロマ色

アロマテラピーと日々の生活

ティートリー

2011-02-20 23:30:25 | 精油
ティートリー精油
[学名]Melaleuca alternifolia
[科名]フトモモ科
[種類]低木
[抽出部位]葉
[製造法]水蒸気蒸留法
[成分]テルピネン-4-オール、γ-テルピネン、1,8-シネオール他
[産地]オーストラリア、ジンバブエ

ティートリー精油の特徴と言えば、まず最初に優れた殺菌作用が挙げられると思います

殺菌作用の強さを表す様な消毒液にも似たツンとした香りがします

香りを嗅いでいるだけで菌が無くなってくれそうです

数ある精油の中でも薬理作用がとても高いと言われていますよね

ティートリーの産地であるオーストラリアでは昔から先住民族が傷薬と利用していたそうです

化学的な実証が無くても、植物がもつパワーを身を持って知っていたのでしょうね

実際、私がオーストラリアを訪れた時も、ティートリー精油を用いたオイルやクリームがたくさん売られていました

当時は精油の知識など無かったので、お店の人に勧められるままティートリーが配合されたオイルを購入しました

虫に刺された痒み止めとして

虫さされ予防&痒み止めとして、体のどこに塗っても大丈夫

とのことでしたので、オーストラリア滞在中は身体中に塗りたくっていました

ティートリーの殺菌作用は、細菌に対してのみでなく、ウイルスや真菌、バクテリアなど全ての微生物に対して有効です
素晴らしいですね

原液で使用しても大丈夫といわれる精油のひとつですが(もちろん自己責任原則です

私は以前、クレイパックにティートリー精油をたらして使用した所

肌がピリピリと刺激を感じたので急いで洗い流した経験があります

アトピーなどはないのですが、皮膚が薄くて弱いため、市販の化粧品も稀に合わないものがあると刺激を感じる肌質です・・・

残念ですが、私の肌には原液では使用できないな・・と思っていたのですが
(※しつこいですが・・どの精油もAEAJでは原液塗布は禁止しています)

昨日の朝、顔を洗おうと思ったら・・あごに違和感が・・

2つ吹き出物が出ていました・・

思い当たる節はきちんとありまして・・

前日ワインを飲みながらチョコレートをひと箱一気に食べてしまったのが原因だと思われました

嘆いていても治らないので少しでも早く無くなってくれるよう

ラベンダー精油を塗布しようとしたのですが

とにかく殺菌作用の強さを考えると・・・やはりティートリー精油の右に出るものなし

私の肌には刺激が強いかも・・と一瞬躊躇したのですが、すぐにでも吹き出物には消えてほしかったので

実験

と思い、直接原液を塗布してみました(本当にしつこいですが、、自己責任原則でしております

前回の様な刺激は全く感じず、少しスースーするなぁ~くらいの感覚だったのですが

その日の夜には見た目的に吹き出物は消えていて

今朝には手で触ってみても凹凸は全く無く、すっかりと治っていました

ティートリー精油の殺菌力、恐るべし・・

この即効性には正直驚きました

嬉しい驚きです

オーストラリアの先住民の方の様に、身を持って精油の力を実感できたので

これからも自分の身体を使って色々実験してみようと思っています

実験が成功した場合はご報告しますね

嗅覚の基準臭

2011-02-14 14:02:16 | アロマテラピーアドバイザー

下記は嗅覚検査に用いられる10種類の基準臭です

・花香

・果実臭

・汗臭

・焦臭

・酢酸

・じゃ香

・にんにく臭

・しょうのう臭

・糞臭

・石炭臭


・・・・
花香と果実臭以外は検査したくない気持ちになりますが・・

個人的にはジャコウジカの発する匂いである「じゃ香」に興味があります

基準臭の中に動物が発する匂いがあるなんて面白いですよね

どんな香りがするのでしょう??

お料理をしている時に嗅ぐにんにくの香りは食欲をそそるので大好きです

が、、、

にんにく臭と記載されると、嗅ぐのを避けたくなるのは

人から発せられる匂いのイメージになるからでしょうか?


そして、臭気判定士なる資格の嗅ぎ分けテストには

むれた靴下のにおい・・

というものも入るそうです

積極的に嗅ぐには抵抗が強すぎますよね。。

嗅ぎ分けテストのリストを見ただけで

受験する気が無くなりそうです

それに比べたら

アロマテラピーの嗅ぎ分けテストは

30種類あるとはいえ

お花、果実、樹木と嗅ぐのに躊躇するものは入っていません

もちろん好みにより苦手な香りもありますが

30種類も嗅ぎ分けるのは辛いわ・・

と思われた時は「むれた靴下のにおい」を嗅ぎ分けなくて済む幸運に感謝する発想転換をするといいかもしれませんね

アロマテラピービギナーレッスン

2011-02-13 20:26:45 | アロマテラピーアドバイザー
3連休の最終日、ようやく東京は晴れましたね

雪が少しだけ舞っていた昨日はアロマテラピービギナーの生徒さんたちのクラスがありました

足もとの悪い中、全員出席下さって嬉しかったです

昨日の授業ではアロマテラピーを勉強し始めた皆さんには少し複雑な・・

芳香成分が嗅覚から脳へ伝達する過程についてレッスンしました

生徒さんたちは

嗅上皮?
嗅毛?
嗅球?
嗅策?
大脳辺縁系???
大脳皮質??

とどれも初めて聞く、でも間違いなく自分の身体の中にある一部ということで

興味深々のようでした

寒い中足を運んで下さった生徒さんのために

私も精油をいくつか持参して芳香浴を楽しみながら勉強しました

頭をたくさん使わなければいけない日は

ローズマリーが最適だと思いませんか?

ローズマリーは心身の浄化作用や鎮静作用などの他に

頭脳明晰作用が有名ですよね

アロマテラピーを勉強し始めたばかりの生徒さんには

少し難し目の脳の話ということで、ローズマリーの力を借りました

ローズマリーのパワーを存分に得た生徒さんたちから

質問がバンバンと飛び出し

中枢神経や末梢神経

末梢神経から体性神経、自律神経
知覚神経、運動神経、脳神経、脊髄神経・・・
自律神経の交感神経と副交感神経と・・・・

どんどん話が広がり止まらなくなってしまいました

授業の最後の方には、ラベンダー精油をブレンドして少し脳を休めてもらいました

ローズマリーのニックネーム

「海のしずく」
「マリア様のバラ」

どちらも美しいニックネームです

精油の化学

2011-02-10 22:18:21 | 化学
2010‐2011年度版のAEAJ資格マニュアルを見ますと

精油の化学で押さえておくポイントは

①化学の基礎
 原子
 分子
 有機化合物
 炭化水素

②精油成分の構造による分類とその特徴
 芳香族系化合物
 脂肪族系化合物
 テルペン系化合物

③精油成分の官能基による分類
 官能基
 炭化水素類
 アルコール類
 アルデヒド類
 ケトン類
 フェノール類
 エステル類
 オキサイド類
 ラクトン類

となっています

学生時代に化学を勉強した記憶は一切ありませんが・・

大人になってから勉強をしても理解をするのに私は時間がかかったため

学生の頃に勉強をしていたとしても全く理解できていなかったでしょう。。

ただし、この分野・・・

理解し始めると奥が深くて面白いです

化学といっても、私たちが深く学びたい箇所は精油成分の構造上での化学なので

有機化学[Organic Chemistry]を専門にまとめている専門書を読みあさっています

なかでも写真に載せた3冊は、とても分かりやすく有機化学の基礎から丁寧に教えてくれるお勧めの教科書です

私が、生徒さんに説明をする時に

「自分自身、化学を全く分からないところから勉強をしてよかったなぁ

と思えるのは

知識が無かったからこそ、私自身勉強中はクエスチョンだらけで

同じように生徒さんがクエスチョン??になるポイントが分かるんです

独学で分からない箇所を突き詰めて理解しいくのは大変でしたが

生徒さん達と

「難しい~
「でもここを理解したら楽しいから

などと話し合いながら勉強をするのはとても楽しいです

今日、新たに購入してきた植物の化学の本を今から読んで勉強します

独学で頑張っている皆様も理解できるまで本を読みこんでみて下さい
(ネットは間違った情報も多いと思うので・・個人的には本をお勧めします)


アロマテラピーでの鉱物油

2011-02-07 17:04:11 | 基材論
アロマテラピーでよく使用される飽和炭化水素を主成分としたものと言えば

植物性スクワランですよね

植物性スクワランは肌への刺激もなく浸透性が高い上、保湿効果も高くとても優秀です
(※全ての人に刺激が無いわけではないので心配な方にはパッチテストをお勧めします)

同じ飽和炭化水素でも

ほとんどの化粧品に入っている石油から精製された鉱物油であるワセリンやパラフィンはどうなのでしょうか?

アロマテラピー関連のHPなどを拝見していると

肌に刺激を感じなければOKとされている方が多いようです

もちろん、現在、化粧品に使用されているワセリンやパラフィンは十分に精製された安全性の高いものです

成分表にナーバスになり過ぎて却ってストレスになってしまうのは本末転倒かと思います

が、、やはり自分の意思で選択できるのであれば、鉱物油は避けた方が良いかと思います

AEAJが発行している「アロマテラピー用語辞典」内を抜粋すると

鉱物油の箇所で「アロマテラピーでは使用しない」と記載されています

なので、少なくともAEAJの試験を受ける方は

アロマテラピーの基材として鉱物油は適している

という問いがあったら

×

で答えて下さいね

私はアロマテラピーを勉強するようになってから市販のスキンケア用品を使用する機会がグンと減りましたが

もともとお化粧品は大好きなので

成分表を気にしつつ楽しんでいます