らくがき帖

ノンジャンル心象風景

功名が辻

2006年07月02日 | 大河ドラマ
うわわーん 吉兵衛が死んじゃったよぅ

そりゃあ前回の予告見たときに
「あ~死んじゃいそうだなー やだなー」
とは思ってたけどさ、
細川ふみえとのロマンスがあったり、
逆にそのことで己を戒めちゃったり、
殿に遺言めいた語りを入れたり、
死を覚悟で一番乗りしたり、
獅子奮迅のかっこいい戦いぶりだったり、
すべてが…
すべてが悲しすぎるじゃないか…
うわわわーん うわわわわわわああああん

最期に殿がかけてあげた言葉もよかった…
「共に参れっ!」
ってあれ、上川さんのアドリブなんだって。
彼はもうすっかり一豊と一心同体なんだね。
きっと吉兵衛の死は堪えただろうな…。

さーあこれからどうなっていくのか!
浅井の忘れ形見三姉妹の話も
どう描かれるのか期待されるし、
どんな流れで一豊が城持ちになるのか
興味津々だ!

でも…お笑い担当の吉兵衛がいないと思うと
やっぱり寂しいけどね…

ホタル

2006年07月01日 | 生活
について調べてみた。

ホタルと言えば、水のきれいな渓流―
というイメージがあるが、
それは主にゲンジボタルの生息域であるらしい。

田舎とは言え新興住宅地で、
渓流とは縁のない我が家の庭にいたのは、
恐らくヘイケボタルではないかと思われる。
こちらは比較的濁った水でもOKで、
清流よりもむしろ普通に水田に棲んでいるという。

その代わりとでも言おうか、
体長はゲンジが12mmほどに対して
ヘイケは8㎜と小さいし、
放つ光も弱いらしい。
音に例えて言うなら、
ゲンジが「ピーッ!ピーッ」と
ゆっくり強く光るのに対して、
ヘイケは「チチッ チチッ チチッ」と
速く弱く明滅する、というところだ。
これではもし近所の川や水田で光っていても、
見つけるのは難しいかもしれない。

私が幼いころ飼っていたのはたぶんゲンジ。
入手経路はたしか、母方の祖母が
どこからか譲り受けたものと記憶しているが
小学校低学年のときのことで定かでない。
しかしものすごくよく覚えているのは、
そのホタルを渡されたときに言われた
飼い方の注意である。

「ホタルは葉っぱに溜まったしずくを飲むだけで、
エサは何も食べないからね。
きれいな水だけあげておけばいいから。」

仙人でもあるまいし、何たることか!
いかに小さな虫と言えど、しずくだけとは…!
半信半疑ではありながら
水だけを与えて飼っていたが、
確かにそれでも弱ったりせず、
暗くなれば黄緑色に光っていたから、
こういうところがホタルの神秘的な由縁であろうと
無理に自分を納得させたものだ。

今回もそこのところが気になって、
奴らの食性を調べてみたが、
なるほど成虫は水を飲むだけらしい。
だが。
やはりそんな無理が長く続くはずはなく、
蛹から羽化して1週間ほどの命ということだ。
1週間の間に光りまくり、
交尾相手をみつけ、子孫を残して死ぬ。
この辺り、大声で鳴きまくって死ぬセミを連想させる。

だがしかし、セミと大きく違うのは、
幼虫時代の食性である。
ゲンジやヘイケといったホタルは
水辺の地中に卵を産み、
孵化した幼虫は水中へ移動、
蛹になるとき再び陸へ上がって
地中で冬を越し、翌年初夏に羽化、という流れだが、
幼虫時代に水中で何を食べているかというと、
カワニナという
タニシの仲間の淡水に棲む貝で、
なんとその体液を吸っているということだ。

出たーっ! 体液吸い!!!

初めてこの採餌法を知ったのは
テレビでタガメの特集を見たときで、
そのときは吸われる側のカエルや小魚を思って
私などは吐き気まで催したが、
ストロー状の口を獲物に突き刺して
体液を吸う、というスタイルは
水生昆虫ではわりとポピュラーなようだ。
トンボの幼虫のヤゴもそうだし、
もっと身近なところではアメンボも、
水面に落ちたガやチョウを吸うとのこと。
あどけなーく水面をすいすいしているくせに、
なんつう生き方や、お前たち…
生まれ変わってもアメンボにはなりたくないと私は思う。

話が横道にそれた。
とにかく、
田んぼで去年カワニナを吸って大きくなった幼虫が
先ごろめでたく羽化し、
夜一生懸命光る前にうちの庭に立ち寄って
ちょっと和んでいたと。
それを私が見つけて大騒ぎしたと。
そういうことだ。

1週間ほどの命というと、
この間の個体はもう生きていまい。
そう思うとカワニナを吸っていたにしても
(少し)哀れだ。
死ぬ前に、精一杯光りたまえ、ホタル諸君!!!