らくがき帖

ノンジャンル心象風景

一山越えたもよう

2006年07月17日 | 子供
「タローも地元の幼稚園に転園」
と軽く流して書いてしまっていたが、
実は彼、環境の変化に非常~に弱いのである。

仙台に引っ越してきたときはまだ1歳だったが、
「前のおうちの方がよかった」
と言ってしばらくの間しくしくしており、
やや快方に向かっていたアトピーが暴発。
秋~冬は喘息で入院と
落ち着くまでに1年近くかかった。

去年幼稚園に入園したときも、
ヒメのいる年長組に脱走してばかりで、
本来の自分のクラス、年少組に
居つくようになったのは半年後だ。

そして今回。
前の幼稚園ですっかり友達と仲良くなり、
大好きな先生や女の子たちに囲まれ、
自由でのんびりとした園生活を
満喫していたところでの転園だったため、
すんなりといくわけがなかった。

引越し前から毎日「イヤだなー」「イヤだなー」。
年少組で開いてくれたお別れ会では
「寂しい」と言ってぽろぽろ涙をこぼし、
引越し後は「幼稚園替わらなきゃいけないんだったら
こんな家建てなくてもよかった!」。
そして新しい園生活が始まってからも
「前の幼稚園の方がよかった」
「おもちゃがあんまりないからイヤだ」
「先生が怖いからイヤだ」
「バスが遅いからイヤだ」
「給食がイヤだ」
「制服がイヤだ」
「ママが一緒じゃなきゃイヤだ」
「女の子の友達ができないからイヤだ」
「RちゃんやNくんがいた方がよかったな…」
正直、つい最近まで朝バスに乗せるのに苦労した。
私自身、前の幼稚園をかなり気に入っていたし、
今の幼稚園にまだ馴染みがなかったから
説得にも力が入らない。
これは、親子ともども慣れるのには
時間がかかりそうだと半ば匙を投げていたのだが。

7月に入ってからである。
成り行きで夏祭りの手伝い係になった私は
打ち合わせや準備で園にいくことが多くなり、
自然と園や子供たちの様子がわかってきたし、
先生や係のお母さんたちと知り合うこともできた。
と、時を同じくしてタローも落ち着きを見せ始め、
ついには
「タロー、今の幼稚園でも別にいいや」
と言うに至ったのである。
私の行動が影響したのかどうかは分からないが、
1年かけてでも落ち着いてくれればと思っていた私には
うれしい誤算だった。

そしてさらに、
タローの今の園での充実ぶりがよくわかるコメントが
最近聞けるようになっている。

私 「タロー、今の幼稚園に好きな先生いる?」

タロー 「いるよ。1番はK先生!
(↑担任の若くてかわいらしい先生だ)」
「あとねー、Y先生とT先生」
「あ、でもA先生もN先生も好き」
「そうだ、M先生も!」

…結局全員である。
また別の日。

私 「タロー、最近幼稚園で仲良く遊んでる友達はだれなの?」

タロー 「う~んとね、HちゃんとKちゃん」

私 「え、女の子…!?」

タロー 「あとね、MちゃんとRちゃんとTちゃん」

私 「そんなに女の子ばっかり!なんで?
ずっと男の子の友達しかいないって言ってたのに、
どうやって仲良くなったの?」

タロー 「え~、分かんないけどさー、
なんか女の子たちが
『タローくんあそぼ~
って誘ってくるんだもん。
困るんだよね~。
だけどやっぱりタロー女の子はみんな大好きだなぁ


…悩んでいたのがバカバカしくなってきた。
とにもかくにも
夏休み1週間前にして、
タロー完全復活である。
こうなったらまた以前のように、
おもしろネタを数多く提供してくれることを期待したい。
頼んだよ!タロー!