らくがき帖

ノンジャンル心象風景

カッコウ

2005年05月30日 | 生活


家のすぐ近くで、カッコウが鳴いている。
カッコウと言えば高原の鳥のはずだが、
ここ仙台では毎年初夏のこの季節、
住宅地で声を聞くことができるのだ。

だがしかし。
テレビなどで託卵されたヒナの
えげつない行為を知らされているこちらとしては、
♪静かな湖畔の 森の陰から…
などという優雅な気持ちには到底なれない。
…カッコー カッコー…
と聞こえてくるたび、
(こいつもどこかの巣で
ウグイスなりヨシキリなりのヒナを
犠牲にして育ちやがったね、悪党め…!)
と憎々しい気持ちで眺めるのだ。

託卵された巣の親鳥は、
自分の倍以上もあろうかという大きさの
カッコウのヒナにせっせと餌をやる。
「なぜ気づかないっ!このうつけ者~!」
と叱ってやりたいところだが、
これはカッコウのヒナの口の中の色に原因があるそうだ。

大抵の親鳥は、ヒナ鳥の口の中の
鮮やかな黄色やオレンジ色を見ると、
本能的に餌を入れたくなってしまうらしい。
「大きくおなりー♪」とか
「お母さん、あなたたちのためにがんばるわ★」
とかではない。
「自分の巣に、きれいな色の口がたくさんある。
ああ、餌を入れたい、入れなくちゃ!」だ。

カッコウのヒナはでかい上に、
口の中が燃えるように鮮やかなオレンジ色。
親鳥たちの本能に訴えかける威力もすごい。
託卵された巣の親鳥どころか、
何の関係もない通り掛かりの鳥でさえ、
この口を見ると餌を入れずにいられないと言う。
恐るべし、カッコウ。
恐るべし、生存競争!

本能だ。本能には抗えない。
「私の子供たちはどこ?」
「この子、いやに大きいわ…」
なんて考えているヒマはないわけだ。
悲しいのぅ、小鳥たちよ……

カッコウは勝ち誇ったように鳴く。
「オーッホッホッホッホ……
だれも私のオレンジ色には
かなわなくってよ!
カーッコッコッコッコッコッコー……」

好きじゃなくても
毎年この声を聞かねばならぬ、
それが仙台市民に科せられた重き宿命!
ああ、憂鬱だ……。

やっと、

2005年05月28日 | 子供


子供たちの遠足週間が終わった。
正直私が一番へとへとだ。


※遠足前夜 ヒメ(5歳)の場合

9時に布団に入ったものの、
ジタバタ、ジタバタ、ゴロゴロ、ゴロゴロ…
一向に寝る様子がない。
「どうしたの?」と聞くと、
「遠足が楽しみ過ぎて眠れないっ!」

「明日疲れちゃうよ」
「起きられなかったら行けないよ」
などという声掛けはむしろ逆効果。
あったかい飲み物を飲んでも、
こしょこしょと耳かきをしても全然ダメ。

11時ごろ静かになったな…と思ったら、
12時過ぎに飛び起きて、
「ママッ、ヒメ眠れた!」

無事に遠足に行けたのが奇跡のようだ…


※遠足前夜 タロー(3歳)の場合

前の日に久々の喘息発作。
1日じゅうほとんど何も食べず、
横になってぜえぜえはあはあしていた。

この日の午後になって回復してきたものの、
薬を飲み、気管支拡張シールを張り、
ヴェポラッブを塗りまくって、
顔面蒼白なままご就寝…

無事に遠足に行けたのが、
本っっっ当に奇跡のようだ…


ヒメちゃん、タローくん、
ママはもうちょっとフツーに
遠足に旅立ってくれることを望んでいます。

涙腺直撃ジャンル

2005年05月19日 | 感想


最近、ちょっと気になる歌があった。
買い物に行くと、お店で流れている有線から
よく聞こえてくる歌で、詞の内容は
成長した息子が母親への感謝を綴ったもの。

しかしこれがやばい。
生地とか、雑誌とか、野菜とか、
選んでいる最中だというのに、

♪あなたの愛に包まれ
こんな俺のため その年まで~

とか聞こえてくると、
なんだか鼻の奥がじぃんと痛くなってきて、
涙が出そうになるのだ。
だからこの歌が聞こえてくると、
買い物もそこそこに、
逃げるようにお店を出るようにしていたのだが。

きょう、近所のイトーヨーカドーの店頭で、
なんと、この歌を歌っている
「Soul Camp」というバンドの本物が、
ミニライブを行っているのに遭遇してしまった!
彼らは沖縄出身の4人グループ。
昨年末から全国の路上や店頭でミニライブを行っており、
3月に発売された例の曲のタイトルは
「BIG MAMA」というらしい。
ええもちろん、逃げるように走り去りましたとも!
天下の往来で、そう簡単に泣けるかってんだ!

と思ったら、
夜は夜で「うたばん」に
キングコングの梶原が独りで出てきて、
「おかん」っていう歌を披露していた。
詳しい歌詞は忘れちゃったけど、
波乱万丈のお母さんの人生を
めちゃめちゃ肯定して、感謝する歌。

だめだ~、そんな歌人様の前で歌っちゃ…
鼻の奥が…目頭がぁ~…


もともとこの手のモノに弱い傾向はあった気がする。
昔から、ちびまるこちゃん張りに
百恵ちゃんが好きで、
ベストアルバムをよく聞いていたのだが、
「秋桜」だけはとばしていた。
だって、ずるいじゃないすか。
百恵ちゃんの歌声にうっとりしている
無防備なリスナーに向かって、
あんな切ない声であんな歌詞歌われちゃったら…
泣くしかないもん!
「これは禁じ手だよぉ…」
よくつぶやいたものだ。

あんなすれっからしの独身時代から
そんな調子だったのに、
子供なんか産んじゃったものだからもういけない。
ヒメにしても、タローにしても、
家を巣立っていくときのことを想像すると
いとも簡単に涙が出てしまう。

1番ダメなのが、
ラルクのバラード「Pieces」だ。
この歌はラブソングのはずなのだが、
私には結婚する子供に親が贈る歌に聞こえる。(←病気?)
だって…だってね、

♪いつまでも見守ってあげたいけど
もう大丈夫
優しいその手を 待ってる人がいるから
顔を上げて

だよ? そして

♪あなたがいるから
この命は 永遠に続いてゆく

♪両手にあふれそうな 想い出たち
枯れないように
ゆっくり明日をたずねてゆくから

♪私のかけらよ
力強くはばたいてゆけ
振り返らないで 広い海を越えて―

…もうダメ…マジ鼻痛い…。

私は逃げ帰ってしまったけど、
しばらく見ていたオットの話によると、
「Soul Camp」に「がんばって~」と
声を掛けていたのは、おばちゃんたちだったそうだ。
きっと全国のお母さんたちが、
あの歌聞いて鼻痛くしてるんだろうなー。
…ぎゃあぁぁ!私の感性、おばちゃん化してるぅ…

ショックなのできょうはもう寝ます。

「25歳は過ぎました」

2005年05月19日 | 感想
これは、
「踊るさんま御殿」出演で人気の
歌舞伎役者、市川春猿さんのお言葉。

とっても若そうに見えるのに
活躍してるみたいで、
すごいなー、素敵だな~と思っていたら、
なんと、私とタメ年らしい…!
見えねーーー!!

少し前、
「私、本当は18歳なんです。
魔女に呪いをかけられただけなんです。」
を気に入って、
「私も使おうかな…」と言ったら
オットから
「そのビミョ~な呪われ方が
意味わかんねぇよ。」
とダメ出しされてしまったことがあった。

年齢のサバの読み方って難しい。
読み間違えると
こっけいだったり、悪あがきになったり。
かと言って、読まずにはいられない乙女心!
気持ち的には25歳くらいで止まっちゃってて、
そこからあんまり成長がないのがやっかいだ。

「25歳は過ぎました」
美しくて、しとやかで、ユーモアのある
春猿さんならではの
見事なサバの読み具合じゃあーりませんか!

歌舞伎には全然詳しくないけど、
決めた!
市川春猿を応援するぞぉっ!

新しい魔法

2005年05月16日 | 子供
本日の「魔法戦隊マジレンジャー」のワンシーン。

マジレッド 「こ、これは…!?」

マジイエロー 「お前が初デートをあきらめて、
戦うことを決意した勇気の証し、
『マジパンチ』だ!」

マジレッド 「『マジパンチ』…ようし!!」
(戦いへ)

最早私には、コントとしか思えません…。

わんぱくタローの幼稚園生活

2005年05月14日 | 子供
ピシッ

タローは全然親の言うことを聞かない。
反抗期とかそういった問題ではなく、
物心ついたときから、
とりあえず親が言ったのと反対の行動を取る、
典型的なあまのじゃくである。

「タロー、こっちにきてご飯食べなさいよ!」
「やっだぴょーん」
「じゃ、食べなくていい。
ずっと遊んでなさいね」
「やっだぴょん、遊ばないぴょん!」

「タロー、上着を着なさい、こっちに来てごらん」
「上着なんて着ねぇ。あっかんべ~」

四六時中こんな調子だ。
買い物に行くと私に見つからないように
スーパーの中を隠れて歩くし、
(自分から迷子センターに行って
おやつをもらうこともあったし、)
トイレのあとパンツをはかずに
小踊りするなどしょっちゅうだ。

だから私も、オットも、
沼津にいる私の母までも心配していた。
(こいつは幼稚園で
問題児にならずにやっていけるのか)と…。

だがしかし!
家庭訪問で先生が言ってくれた内容は、
耳を疑いたくなるようなものばかりだった。
「タローくんはたんぽぽ組の中で
一番しっかりもののお兄ちゃんです」
「荷物を片付けたり、エプロンを着たり、
うがい手洗いをしたり、
言わなくても独りでどんどんできます」
「私を困らせたことなど1度もありません。
何か手伝おうとすると
『先生、独りでやるからいいよ』って言うんです」
「10月生まれでこうもしっかりしているのかと
毎日驚かされます。」

何なんだ、お前は!
日ごろの我々の苦労は一体…
猫っかぶりもいい加減にしなさいっ!
ママは経験者だから言うけど、
その生活はものすごおおく疲れて、
中学生ぐらいになって破綻するよ、きっと…

すさまじく

2005年05月10日 | 生活


けったいな夢を見た。

「新選組!」の斎藤さん(オダギリジョー)と
恋仲になる娘の役(←実際にはそんな役なし)の
オーディションを受けるのだが、
松嶋尚美(オセロの白)に競り負ける、
という夢だ。

(夢の中では)彼女はジョーの猛烈なファンで、
鼻息が荒すぎて超怖かった。
おまけにオーディションの内容がまた!
粗末な着物姿で畑を耕したり、
川に落ちて流されたり、
大根餅(←苦手)の食べ比べをしたりという
過酷なものばかりで、
1度たりとも演技などしなかった。
そんなオーディションで競り負けてる私って一体…
つうか、そんなオーディションで勝ち抜いた
オセロの白って…!

一体どんな深層心理の表れなのか。
いや、深層心理ならまだいい。
これが前世だったらどうよ!?
斎藤さんと恋仲になるために、
オセロの白によく似た女と
しょうもない争いを繰り広げ、
結果敗れ去る過去の私……
なんて情けない人生なんだ!

今生は多少、まともになっていると信じたいが、
若かりしころの自分を思い出すと―
そうでもないか…。

最近のアリサ嬢

2005年05月08日 | 生活
ジーンズ+スモック+バンダナの
春の装いで飾っていたのに、
いつの間にか足首にスカートをはかされ、
「人魚姫」にされてました…

ヒメちゃん、あなたのすばらしい発想力に
ママはいつも翻弄されています…(T_T)


へろへろ

2005年05月08日 | 生活


昨日すごくショックなことがあって、
この2日間はどんより、ぐったり、へろへろ…。
こういうときこそ買い物にでも出掛けて
気を紛らわせたいところだけど、
体調が悪くてそうもいかず、
室内で衝撃をまともにくらって苦しんでました。
うーん、うーーん、うーーーん…

夜になって、
ちょっとしたきっかけで大泣きしたら
やっとすっきりしてきたみたい。
物は考え様。
いつまでもこだわらず、
前向きに、いい方に考えなきゃね。
体調も少し良くなってきたから、
明日はおでかけしようかな♪

きっと、明るい未来のための
越えるべき障壁だったと信じよう!