
清楚でおとなしいイメージの
女優さんが苦手だった。
「女優って言うからには、華がないと!
輝きを撒き散らしてこその女優!
わがままや横暴な部分があってこその女優!」
というのが持論で。
だから松嶋さんのこともずっと、
「ここまで人気がある理由が分からん…」
と思っていたのだけれど、
「救命病棟」を見続けて、
今更ながら好きになりました。
(自分の変化を素直に認めるのもポリシー)
でも、好きになった理由は、
この人の上品さに改めて気づいたとか、
かわいくてきれいなことがよくわかったとか、
長身でスタイルも良くてかっこいいとか、
小島先生の役をよくこなしているとか、
そんなことではなくて、
彼女の「手」に惚れてしまったのである。
ドラマ中、恋人から婚約指輪をもらったり、
医師として患者さんを診たりするときに、
手がアップになることが度々あったのだが、
その美しさと言ったら!
透き通るように白く、なめらかな肌。
細く、長く、まっすぐな指。
甘皮がきれいに取り除いてあって、
清潔感を保ちつつ磨き上げられた爪。
震災後、寝る間も惜しんで働いている医師の手が
こんなに美しいわけが…
なんてことはもう、どうでもよくなった。
指先が荒れ、むくみに悩まされ、
爪など長らく手入れしていない私の手との差は!!
もちろん、彼女は女優なのだから、
自分を美しく保つことが仕事のようなもので、
エステにも、ネイルサロンにも通うだろうし、
私などとは違っていて当たり前なのだが、
それでも、彼女にだって、
家族のために料理をしたり、
子供の世話にてんてこまいしたりする時間が
絶対にあるはずなのだ。
私は小島先生の美しい手を見ていて、
松嶋菜々子という人の、
妻であり、母であり、女優であって、
家族のことを想いながら
あの手の美しさを保つ努力を怠らない、
その日常を尊敬した。
立派な人だ!素敵な人だ!!
彼女のかわいらしさに気がついたのは
そのずっとあとのこと。
以前は謎な気持ちで見ていた生茶のCMも
今ではうっとりして見ている。
「救命病棟24時」
終わってしまって寂しいですなー。
進藤先生は今もどこかの国で
人命救助を…と思うと胸が熱くなるよ。
佐倉さん主役のスペシャルにも期待だ!