こんばんは、院長の盛田です。
本日は内覧会前にご相談に来られた方がいらしたのでその質問にお答えします(いらしてくれてありがとうございます‼)。
お題は去勢について=^_^=
ペットを飼われている方は一番疑問に思うことのひとつかと思われます。
というのも、避妊・去勢手術は健康な体に麻酔してメスを入れる行為だからです(; ゚Д゚)
ご家族の大部分の方は「可愛そう」とか「麻酔が不安」という悩みを抱えてらっしゃいます。
確かに麻酔は中枢(脳)に作用する薬で、死亡するケースも稀ではありますがあります。
これは血液検査やX線検査を行っても100%回避することはできません。
なぜって??
だって脳の動きや疾患は血液検査をX線ではわからないので。
血液検査は検査する項目によりますが肝逸脱酵素(肝臓に負担が来てないか)や腎臓機能(腎臓でろ過する老廃物が溜まってないか)を確認し、麻酔が体に入っても肝臓で無毒化されたり、腎臓から体外に排泄されるかを確認する検査が主です。
勿論、脱水の有無や電解質バランス(体液の組成が悪くなってないか)、アルブミン(薬を体内から排泄するのに役立つたんぱく質)の状態も検査するのですが、項目をみていただくと脳に関して触れていません。
X線検査で確認するのは(やる先生は最近少ない気がします…)肺に異常があると麻酔中に呼吸がうまくできずに酸欠になり、窒息して亡くなってしまう可能性があるためです。
もし中枢の評価をするのであればMRIや髄液検査を行いますが、こちらは動いてしまうと画像がブレてしまうため、動物に行う場合は全身麻酔を行わなくてはいけません。
麻酔リスクを探るために麻酔をかけて検査をする…これでは本末転倒ですね( ̄▽ ̄;)
人の場合は動物よりも脳の障害があるかわかりやすいです。
コミュニケーションがとれるか、ろれつが回ってないなどないかどうか、表情も動物より人の方が異常に気づきやすいと思います。
ここまで読んだ方は「この先生は全身麻酔で避妊・去勢を行うことについて否定的なのかな」
とおもうかと思います。
そこは実は違いまして、避妊・去勢手術は勧める派です(^^)
そのことについては次回書きたいと思います(今回は2部作‼)
なぜって??
すごく重要なことなので、長文にして読み飛ばしてほしくないのです。
次は内覧会終了後になるかと思いますが、お待ちくださいね。
それでは急いで準備再開せねば‼(;´・ω・)ノ