AR(エーアール)どうぶつ病院ブログ

川崎市登戸にあるARどうぶつ病院

院長やスタッフの日々のブログです

病院が伝えたいことを日々綴っていきます

● ARどうぶつ病院です。今日はまじめに狂犬病について

2017-07-28 15:36:43 | 病気について

こんにちは、連日の猛暑で夜中にワンちゃんの散歩に行く人も多いかと思います。

暗い夜道で地面には注意がいかないと思いますが、最近ではヒアリなども怖いですのでよく注意してくださいね(^^)

http://www.jiji.com/jc/article?k=2017072701356&g=soc

↑はヒアリに咬まれた国内初の方です。なかなか不幸な方みたいで、クラゲに刺された経験もおありなようです(-_-;)

また、川崎市では昨年ネズミの尿から感染するレプトスピラ症(人獣共通感染症)も発症者がでており、こちらもワンちゃんの散歩では注意が必要です。

http://www.hazardlab.jp/know/topics/detail/1/5/15368.html

↑はその記事

上記した二つの記事に関しては海外から輸入した貨物船の荷物などから日本に入ってきた可能性が高く、今後さらなる注意が必要と考えられます。

しかし、海外から一番入ってきてほしくない病気は

狂犬病

です。

狂犬病は哺乳類すべてに感染し、主に体液(唾液)を介して感染します。

発症すると100%助からない恐るべきウイルスです。

https://wwwnc.cdc.gov/travel/yellowbook/2018/infectious-diseases-related-to-travel/rabies

↑はアメリカ疾病管理予防センター(CDC):Yellow Book Chapter 3 Rabies

清浄国は下の図の通り世界で数国しかありません。

こちらはWHOから出された2004年のデータです。

この時は清浄国はアイルランドやイギリス、北欧やオーストラリアなどが清浄国です。少ないですね😞

これでも少なかったのですが…

上の図の12年後、2016年にWHOが出した結果をもとに厚生労働省が作成したデータでは、

日本とニュージーランドのみ狂犬病リスクがない国として公表しております。

つまり、10年の間にも世界中に狂犬病が広がっているのです( ゚Д゚)クワッ

世界的な物流や人の流れに狂犬病ウイルスも乗って、タンカーの船内のネズミやコウモリ、輸送されてきた哺乳類により広がっているのではないかと思います。

日本の検疫がしっかりしているとはいえ、上記のようなヒアリやレプトスピラ症の例もあるので日本に狂犬病が再度発生してもおかしくない…

この危機感を抱いている人が動物医療関係者を除いてどれほどいるでしょうか。

http://www.uptodate.com/contents/rabies-beyond-the-basics#H1

Rabies immune globulin and vaccine,Patient information

こちらの文章では発展途上国で感染した90%の人は犬に咬まれたことが原因といわれており、犬からの感染は非常に重要な感染ルートであることが記されております。

日本において、狂犬病が蔓延しないようにペットのワンちゃんに狂犬病ワクチンを打つことは現在進行形で重要であるといえるのではないでしょうか!!( ゚Д゚)ノ

 

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou10/01.html

上記は厚生労働省の都道府県別の犬の登録頭数と予防注射頭数等(平成22年度~平成27年度)

現在飼育されているワンちゃんの中で国に登録されている(一度狂犬病の注射を打っている)ワンちゃんの予防接種率をみても、多くて8割!!

国に登録していないワンちゃんのことを考えると、日本におけるワンちゃんの6割程度しか狂犬病注射を接種していないと考えられます(;´・ω・)

これでは海外から日本に狂犬病が入ってしまえば蔓延してしまうのは当然といえると思います!!

日本で狂犬病を流行らせないためにも飼い主様からまずは意識改革をしていただき、接種率を上げていきましょう(^^)

獣医師や自治体は可能な限り狂犬病が入ってきても日本に蔓延しないようしっかりとした啓蒙活動、予防の推奨・手軽に予防ができる体制を整える必要があると思います!!!これこそ国策( ゚Д゚)クワッ

当院でも微力ながらお力になれると思いますので、お気軽にご相談いただけると幸いです(^^)

固いお話を最後まで読んで下さりありがとうございましたm(__)m

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