AR動物病院では開業当初より犬・猫の他に、うさぎ・ハムスター・小鳥・爬虫類などのエキゾチックアニマルの診察も行ってまいりました
しかし今後は、
エキゾチックアニマルに関しては当院に通院歴のある飼い主様からのご紹介においてのみ診察する
ことといたしました
エキゾチックアニマルの飼い主様におかれましては受診前にお電話にてご連絡いただいた際に必ず、どなたの紹介によるものかお伝え下さい。ご紹介がない場合にはいかなる場合であっても診察をお断りさせていただきますことをご了承ください
以下に、なぜエキゾチックアニマルにおいてのみ紹介制度を導入したかが記してありますご興味のある方のみお読みくださいGoogleの口コミと合わせてお読みいただくと面白いかもしれませんね
まず初めに、私はエキゾチックアニマルも大好きです大学時代には野生動物の生態調査や治療現場を廻っていました卒業後は爬虫類以上の動物診療をする病院で修業し、ある程度の診療経験を得てからは鳥獣保護センターにて傷病獣の治療を無償で行ってきました。
動物たちが生きようとする力は素晴らしいものであり、その手助けをできることに誇りを感じて治療してきました
開院の際には診察可能な動物に関しては施設・設備の許す限りの治療を行うため、犬や猫以外のエキゾチックペットの受け入れを行ってきました
しかし診察を行っていくうちに、この地域のエキゾチックペットのオーナー様が群を抜いて非常識であることを痛感させられました
一例としては
- セキセイインコの爪切りを依頼してきた際、ご自身で保定してもらったことで診察後に受付で激高しクレームをつけてきた飼い主様🐦(飼い主様による保定はストレス軽減のため一般的な手技です。)
- 肺炎と皮膚炎の酷いウミガメの治療を行った際に飼育環境の改善を指示したところ、治療経過が良好であるにも関わらず低評価をつけてきた飼い主様🐢(その後結局飼い切れずに水族館に寄付したとのことで、カメちゃんはある意味助かったといえますが)。
- 診療時間外でのご連絡の際に手術中である旨をお伝えしたにもかかわらず病院に駆け込まれ、あまつさえ治療費を払わず帰ってしまう飼い主様🐹
- 電話応対にて治療希望の動物について説明したところ、後に専門医でないなら診察するなとクレームを入れてきた飼い主様🐰(エキゾチックアニマルは動物種の範囲が広いため、種類によっては(自称)専門病院が存在しません。当然、公的な専門医/認定医制度もありません。)
- エキゾチックアニマルの新規受入れを制限していた際にお断りしたところ、後に「命を選別している」というクレームを入れてきた飼い主様🐥(新型コロナウイルス感染症はモルモットやフェレットなどが感染を媒介する可能性があり、他の飼い主様とスタッフの安全を確保するために一時期エキゾチックアニマルの新規受け入れを制限していました。)
たったの3年間ですが、勿論この他にも「ウサギの奥歯を無麻酔でなぜ切れないのか。」というクレームの電話や、他の病院での治療について、セカンドオピニオンを電話のみで済まそうとする方。など。普通に考えてその言動はおかしいと思えないのかと思うことは枚挙にいとまがありませんこのようなの奇妙な言動や行動の多くに関して、根本は深く考えずに動物を飼っている飼い主様の浅はかさにあるのではないかと私は考えます🤔💭
知識無く飼いはじめること自体は悪いことではありません。一緒に生活していく上で学んでいってくださればいいと思いますほとんど全ての犬と猫の飼い主様は話を聞いて改善していってくださっています。しかし、エキゾチックアニマルの飼い主様は聞く耳を持たない方が多すぎるように感じます👂✖それなりに高額な検査や治療(といっても数千円~1万円程度)が必要である旨を伝えてもそれは出来ないから安く薬で何とかしろとも言われます動物の元の生活スタイルを知らずに狭いスペースに押し込んで不衛生に飼っている場合も多く見られます。「この環境で生きていけるからこの環境で充分」ということはありません🙅そもそも多くの場合その考えが原因で病気になっているのですから。
ですが、そのような飼い主様は、自身が安価で充分な診察を受けられるのが当前だと考え、都合の良い(多くは間違っている)情報をインターネットから拾ってきては簡単な治療によって改善されると妄信し、自らの知識を恥ずかしげもなく振りかざしてきます挙句には思い通りにならないことに憤り、周囲を無頓着に傷つけています。こんな裸の王様のような人間達につける薬は当院にはございません私には、こういった理不尽な治療を要求する飼い主様を満足させられることは私には不可能と感じました。
当院にご通院されたことのある飼い主様は私のことを多少なりともご存知のはずです。エキゾチックアニマルの診察をしたくないわけではもちろんありませんので、私を知る飼い主様にご助力いただこうと考えました紹介の手間をおかけする飼い主様には何らかのお返しをご用意させていただこうと現在検討中です
好戦的で迷惑な飼い主様には、ご自身が納得できる診察が受けられる病院へ行っていただくことで、お互いに幸せな診察を受けられるようになることを願っております
残念ではありますが、この判断はこれまで当院でエキゾチックアニマルの診察を行ってきた体験によるものであり、言いかえればいままでの迷惑な飼い主様の所業によるものです。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
2021年 ARどうぶつ病院
院長 盛田 一志
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