AR(エーアール)どうぶつ病院ブログ

川崎市登戸にあるARどうぶつ病院

院長やスタッフの日々のブログです

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● ARどうぶつ病院です。犬のワクチン接種について

2022-03-13 10:51:18 | 病気について

 

はじめまして、現在ARどうぶつ病院で実習をさせて頂いております、柴田と申します。

ブログを書く機会を頂いたので、ワンちゃんのワクチン接種について書いてみました!

犬のワクチンには大きく分けて「狂犬病ワクチン」と「混合ワクチン」があります

まずは狂犬病ワクチンについて💉
「狂犬病」
ワンちゃんを飼っている方なら必ず聞いたことがあると思います。
人を含む全ての哺乳類に感染し、致死率はほぼ100%という恐ろしい病気です
幸いなことに日本は狂犬病清浄国であり、これからも狂犬病の発生がないように「狂犬病予防法」という法律が制定されています。
この法律では全ての飼い犬に年1回の狂犬病ワクチンの接種か義務付けられています👌💉
なぜ狂犬病清浄国である日本でワクチンの接種が義務付けられているのでしょうか?


実は、WHOに狂犬病清浄国として認められている国はとても少なく、ほとんどの外国は「狂犬病感染のリスクがある国」なのです
新型コロナウイルスのように、狂犬病に感染した人が来日する可能性が否定できません。
実際、2020年にフィリピンから来日した人が狂犬病に感染していて亡くなった事例があります。

https://www.niid.go.jp/niid/ja/rabies-m/rabies-iasrd/10301-494d01.html(国立感染症のHPより)

また、船や飛行機などに入り込んだネズミ等の野生動物が狂犬病に感染している可能性もあります
年々、危機意識の低下から狂犬病ワクチン接種率が下がっているそうです……
ワンちゃんだけでなく私たち人間を守るためにも、1年に1回狂犬病ワクチンを接種しましょう

次に「混合ワクチン」について💉
混合ワクチンは全てのワンちゃんに接種が推奨されている「コアワクチン」とワンちゃんの生活環境に合わせて接種する「ノンコアワクチン」の組み合わせで構成されています。
コアワクチンは狂犬病ウイルス、ジステンパーウイルス、パルボウイルス、アデノウイルスです。
ノンコアワクチンにはパラインフルエンザウイルスやレプトスピラなどがあります。
コアワクチンのウイルスは致死性が高くとても危険なウイルスです。
ワンちゃんの命を守るためにも、ワクチン接種をしましょう!
混合ワクチンにはいくつか種類があるので、どのワクチンをどのタイミングで接種するのか、獣医さんと相談するのがいいですね️。

ワクチンは危険な病気を予防できますが、アレルギー症状やアナフィラキシー症状が出る場合があります。
特に重度のアナフィラキシーは命に関わることがあります🚑️
ワクチン接種後30分は病院内でワンちゃんの様子を見ておくようにしてください

アナフィラキシー症状が出なくても接種後12時間くらいはアレルギー症状が出る可能性があるので、ワクチン接種をした日はお家でもワンちゃんの体調をよく見て、何かあったらすぐに動物病院で診てもらいましょう。


最後まで読んでいただきありがとうございました!

柴田

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