田中悟の片道旅団

大阪で芝居と弾き語りをしています。

小さな奇跡 3

2013年02月16日 | 日記
前回の続き

ライブを終えてバックヤードにはけるとお店の方が開口一番、
「今日はいつもより良く声が出てたねー!」
と声を掛けて下さいました。
「え?いや、実は、先週から風邪をひいてて…」と言いかけたのですが、
全部説明すると僕の話が長くなりそうだったので、
「ありがとうございました!」
と、今日一日の全てを一言にまとめて笑顔でお礼を言いました。

客席に行き、親しいお客様方に、
「ライブが終わったから言うけど、実は今日は風邪で声が…」
と言いかけると、
「え、風邪ひいてんの?全然分からんかったけど?」
というリアクションが。


う~ん…奇跡、かも?


実は本番が近づくにつれ、喉の痛みが薄れているような気がしていたんです。
でも、油断大敵と思って、ずっと気を引き締めていました。
ライブ中も練習で掴んだ発声法を意識しつつ、慎重にモニターで自分の声を確認しながら。
でもなかなか客観的に判断は出来なかったので、
終わってから周囲の人のリアクションを見て、ちょっと信じられないぐらいでした。

数時間前まであんなに苦しかったに、無事にこうしてライブが出来た。
大袈裟かも知れませんが、僕にとってこれは奇跡です。
声が出たことも奇跡、ライブをしていることも奇跡、
そもそも、このライブハウスに巡り合えたのも奇跡、
何より、こうして会場に足を運んで下さるお客様がいらっしゃるってことが奇跡!!


「幸運」という言葉がありますが、そもそも全ては良好に運ばれているのかも知れません。
それに気付くかどうかなのかなって思いました。
風邪は確かに『ピンチ』でしたが、このことに気付くためのきっかけだったのだと思うと、
全てが幸せな運びだったように思えます。

有難いです!

小さな奇跡のお話、お付き合い頂き有難うございました。

そして3回目のライブにご来場頂きました皆様、あらためて有難うございましたm(_ _)m


次回のライブも頑張ります!
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小さな奇跡 2

2013年02月16日 | 日記
前回の続き

「願わくば奇跡が起きて、本番には痛みが消えていたらいいな~」と仮眠を取った僕。
30分~1時間ぐらい経った頃でしょうか、ふと、
「現時点で声が出ない訳やないし、こうして落ちついてライブに臨めるだけでも幸せやな~」
という気分に。
そしたらなんだか嬉しくなって来て、お腹も空いてきたりして。
飛び起きて、軽く食事をしてから、ギターを抱えてライブハウスへと向かいました。

飛び入りの場合、基本的にリハーサル無しなのですが、なぜかこの日は、
「どうします?リハ出来ますけど、しますか?」
なんて声を掛けて頂き、願ってもないチャンスと即答でリハをお願いしました。
この辺ですでにスーパーラッキーですよね(^-^)

思いがけないリハーサルのおかげで、
声や身体の調子、マイクを通した自分の声…なんかを本番前に確認することが出来ました。
「出来る…声が出ない訳じゃない。」
幾ばくかの安心感を得て、その後の準備に移れました。

そして6時半になり開場。
しばらくすると、会場に足音が。缶ジュース(もしくはビール)を開ける音。缶をテーブルに置く音。
またしばらくすると別の足音が。少し離れたテーブル席に座ったような音が。
(※時々、僕の耳は恐ろしくよく聞こえるのです(^^;)
「この音が怪奇現象でない限りは今日もライブだ!お客様がいらっしゃってる!」
喜びとともに気合が徐々に上がって来ました。


そして本番。


【セットリスト】
1.ラブ
(※1.5? 夏のお嬢さん カバー)
2.ガレッジソング
3.齧ったオレンジ


完全なコンディションではないけど、だからと言って力まず、だからと言って妥協せず。
1回目、2回目のライブと比べれば、むしろ全体的に安定したパフォーマンスだったような…気もします。自分なりにですが。でも、やっぱり強く声を出すのが怖かったのは事実でした。
当然ですが、コンディションは大切ですね。そもそも僕らは風邪をひいてはいけません。

そんなこんなで今回も皆様のおかで温かく、温かく、ライブが終了。

深くお辞儀をしてお客様に感謝の意を示し、僕は一旦楽屋へと戻りました。


続く
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