17音の記録 やぶにらみ

気が向いた時の記録

 俳句・無季の句 川柳と 関連記事

柿落葉

2023-11-17 08:10:30 | 日記
新しき景色がちらり柿落ち葉

季語 柿落葉 霜が降り始める初冬、紅や黄色に紅葉した柿の葉は、その色のまま地上に落ちる。大ぶりの柿の葉は、手にとって見ればことさら鮮やかだ。地上に散り敷く柿落ち葉の風景は、いかにも日本らしい初冬の風物詩。柿は日本特有の果樹の一つである。歳時記抜粋。

例句 柿落ち葉うつくしく紙幣値なく  山口青邨



暮早し

2023-11-16 09:41:19 | 日記
暮早しいつも通りの理髪店

季語 暮早し 短日の傍題 冬の日の短いこと。秋分の日以降次第に日没が早くなり、冬至を迎えて最も日中の時間が短くなる。秋の季語「夜長」とは意味の上では同じになるが、人の心が寄るところの微妙な違いによる区別である。春の「日永」・夏の「短夜」とも対比すると、季節感のらわれ方はより鮮明になる。歳時記抜粋。

例句 厨の灯おのづから点き暮早し  富安風生

枯草

2023-11-15 07:25:44 | 日記
枯草や翁の路は細々と

季語 枯草 冬になって枯れた草の総称。草枯という場合はその枯草が一面に広がっている場合。山野の草であっても、庭の草であっても良い。霜が降りる季節になり、枯れた草は寂しい風情の象徴となり、「古今集」の頃から和歌にも詠まれている。思いを乗せやすい季語と言えよう。歳時記抜粋。

例句 枯草を一人の幅の径下る  篠原 梵

掲句 翁は芭蕉 ここでの翁の路は 奥の細道での通った路。

冬構

2023-11-14 07:21:26 | 日記
冬構あれもこれもと床の中

季語 冬構 雪の多い地方では、雪害から家屋を守るために大竹や丸太を立てて、それに筵(むしろ)を張り巡らして風よけや雪囲いをする。雪国新潟などのようにアーケード式の雁木(がんぎ)を造って通路にするところもある。一般には北窓を塞いだり、目貼りをして冬を迎える。庭木の風除け・霜除けなどにもいう。
歳時記抜粋。

例句 あるだけの藁かかえ出ぬ冬構  村上鬼城



山芋

2023-11-13 06:59:29 | 日記
山芋や痒みが残る口周り

季語 山芋 山野に自生するヤマイモ科の蔦性多年草の根茎。植物名は山の芋。夏には花が咲き、葉腋に零余子(むかご)を生じる。食用になる根は長大で多肉、地下に深く下りているので、掘り出すのが容易ではない。粘りが強く、すり下ろして食べる。栽培される里芋に対して、山の芋、自然薯という。

山の芋供へてありぬ焔魔堂  滝沢伊代次