半夏雨

半夏雨
医通ひの片ふところ手半夏雨 大野林火
　友すでに惚けの初めや半夏雨 拙

　この時期(半夏生)の大雨を半夏雨という。
先日　学生時代の旧友宅を訪ね歓談した。時々若い時代の話になると経過が曖昧であり、時期の入れ替わりが多く、時々　奥さんから助言があった。もう　惚けの始まりだとこっそり奥さんより耳打ちがあった。聞けば運転免許証は返還したとのこと。

　歳の近い人か死んだり加齢による病気になると、次は我が身と思う。心のなかに雷神の訪れを感じる。

紫陽花

紫陽花
　あじさゐや軽くすませる昼の蕎麦　　石川桂郎
　甦るバスのコーヒー七変化　　　　　　　拙

　近くの紫陽花園山の一部を切り開いてつくられた。その中には廃棄処分されたバスがタイヤを外され、
コーヒーショップとして活用されていた。車体が雨露をしのぎ換気性を備えていれば、この時期は休憩所として活用される。
今日は七月二日でナフキンの日だそうだ。

半夏生

半夏生
　暗がりを抜け来る小川半夏生　　加藤憲曠
　宅配の走り去る人半夏生　　　　　　拙

　注文の楽器が宅急便で届く。近頃は通信販売が多くなり、威勢の良い若者がきびきびと活動する。今日は半夏生。これからは暑い日が続く。