17音の記録 やぶにらみ

気が向いた時の記録

 俳句・無季の句 川柳と 関連記事

吹き流し

2017-04-22 10:24:41 | 日記
吹き流し
雀らも海かけて戸部吹き流し 石田波郷
滑空の団子の空の吹き流し    拙

川向の崖の上からロープを伝って団子とお茶が売店から、花見客へと降りてくる。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
吹き流し (願船)
2017-04-23 07:24:48
  雀らも海かけて飛べ吹き流し 石田波郷

 鯉幟が風を孕んで元気よく泳いでいる姿が浮かんでくる。作者は群雀に「海かけて飛べ」と呼びかけているのだ。「かけて」がどんな動作なのか直ぐにはイメージが結ばないのだが、「翔ける」に鳥が空高く飛ぶという意味があるから、「雀らも海に向かって高く飛べ」と言っているのだと考えたい。境涯俳句の波郷だから、ここは自分の身にも呼びかけているのだと思うがどうであろうか。

   滑空の団子の空の吹き流し  阿部

 一読して『滑空の団子の空』のイメージがはっきりしないと感じた。『川向の崖の上からロープを伝って団子とお茶が売店から、花見客へと降りてくる。』という作者の説明を聞いて、あああれかと分かった。この情景を俳句で表現するのは難しいですね。


返信する
有難う御座いました。 (阿部)
2017-04-24 16:59:45
願船さん
うれしいコメントを有難うございました。
イメージがピンとくる表示は難しいですね。滑空が当地ではカッコウと呼び代わっていて、有名になっています。
返信する

コメントを投稿