花木通
先端は空にをどけて通草咲く 林 徹
花木通からすの呉れたプレゼント 拙
10年ほど前から、庭のフェンスに暗褐色のクローバーより小さい木通の花が咲くようになった。始めは気が付かなったが、
梅雨時に身がなってきたので、合点がいった。三日ほど前に開花した。
先端は空にをどけて通草咲く 林 徹
花木通からすの呉れたプレゼント 拙
10年ほど前から、庭のフェンスに暗褐色のクローバーより小さい木通の花が咲くようになった。始めは気が付かなったが、
梅雨時に身がなってきたので、合点がいった。三日ほど前に開花した。
蔓性の木通は柱やフェンスを登って高いところまで伸びる。先端の花は下から見えぬほどの高さで風に揺られているのであろうか。『空にをどけて』 は作者の遊び心を感じさせる。
花木通からすの呉れたプレゼント 阿部
阿部句も花木通を詠っているが、『からすの呉れたプレゼント』という措辞を用いて、大自然の営む神秘のような感覚を表現している。これは作者の注を拝見すると納得できるのであるが、たぶん鴉の落とした糞から自生したものであろう。それにしても自宅の庭で木通の花を楽しむことが出来るとは何と幸せなことであろうかと思う。秋になって木通の実が割れる頃になると、からすのプレゼントという実感がひとしを湧くことでしょう。
吟行の里山でよく見た木通の実のことを思い出しました。楽しい俳句を読ませていただき有難うございます。
数年前 十個ほどの紫色したものを捥いでたべましたが、
地震以後は食べないようにしています。
最近は肥料や除草剤の影響で大きくなりません。