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2 コメント

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餅搗き (願船)
2017-12-28 14:08:02
餅搗きのみえてゐるなり一軒家   阿波野青畝   

年末29日の餅搗きは昔から避ける家庭が多く、餅搗きは28日という習慣が定着しているらしい。一軒家の餅搗きである。冬とは言え天気のいい暖かい日なのだろう、裏口の戸が開け放されていて餅搗きの風景が外からよく見えるのだ。臼に入れた熱い蒸し餅米を杵で打ちおろすリズミカルな動きは見ていて目出度い気持ちになる。この句では「みえてゐるなり」とすぱっと言い切ったとさころに潔さを感じる。

   一年に一度になりぬ餅を搗く

 阿部句では「一年に一度になりぬ」という表現から昔は桃の節供や端午の節句など季節の重要な節目を餅を搗いて祝っていたことが伝わってくる。今では年末にお正月の餅を搗くことだけになったのであろう。餅搗きの目出度さと同時に子どものいない高齢者家庭の淋しさを感じる。我が家では一人暮らしであるし躰が言うこと聞かない状況なので家で餅を搗くことは無くなって久しい。例年末の28日に亡妻の里が餅を搗く習慣になっており、今日の夜、鏡餅とお雑煮用の餅を少々届けてくれるのを待っているところです。
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有難う御座いました。 (阿部)
2017-12-29 18:01:45
願船さん
うれしいコメントを有難うございました。
餅つきをする機会はなくなり、代わりに食べたいときには切り餅を買うという時代になりました。ぺったんべったんお餅つき つく人 のす人 ふかす人と教えたことも歌ったこともありました。知っている人は少なくなったことでしょう。
イベントとか正月のホテルでしか見られなくなったのは残念ですね。
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