独白

全くの独白

介護と云う職種#4(神の領域②)

2017-12-24 15:59:35 | 日記
近頃科学という甚だ人為的なものの極端な蔓延による「神の領域」の侵蝕が始まっているように見える。
此の様な事は「ノアの方舟」や「バベルの塔」に於いて予言されていた。或いは当時既に始まっていた。
併しその「神の領域」が先述の通り、畢竟人間の領域という事に為るならば、此の侵蝕は、そもそも問題として存在し得ない。端から存在しないものが、侵蝕の対象に為る筈は無いからである。
そして例えば総ての生物は、子を待ち望む存在である、と言って良かろう。何らかの理由でかなわなければ、懸命に叶うように努めるものでもある。懸命にと言う事は、その為には何でもするというような意味である。手段を選ばないのである。吾人のように科学という手段を有するなら、科学に頼るのは当然である。
好むと好まざるとに関わらず、それが自然界の在りようである。又自然界には流れというものもあり、その流れには抗う事の出来るものとできないものとがある。
吾人の科学への傾倒は、抗い得ない流れに属する。吾人と科学との間には水と低地との間にあるような、本質的な親和性があるからであり、その故にこそ科学はここまで、吾人の間に蔓延したのでもある。
手段を選んで居られない様な局面にあって何らかの手段を見出し得て、その手段が本質的に親和的で凡ゆる局面で依拠しがちなものであれば、或程度の忌まわしさに目を瞑ってそれに頼ろうとする傾向や風潮も又、抗う事のできない流れであるのかも知れない。(続く)