第1話~日本へ~

青山小百合という日本人の女性が、四合院にカメラを回しながら入ってくる。そこの主、蕭漢生はあからさまに嫌悪感を表に出し彼女を追い出すのだが、もう一人の老人は「昔の話だ」と蕭をなだめる。蕭は「また日本人が断りも無く入ってきた」とつぶやく。

小百合が中日友好センターで先ほどの映像を見せながら講義を終えた後、蕭の孫・蕭憶と偶然出会い、小百合は彼に引かれる。蕭憶は祖父の書いた回顧録の日本語訳を取りに来ていたのだが、翻訳に関わった木田から「この本の出版は急ぐべきだ。日中の若者に知ってもらいたい。しかし回顧録だと証拠が必要になるし、訴訟にもなりかねない。小説にしてみては」と忠告を受ける。

その話を持ち帰った蕭憶に、蕭漢生は「私がその証拠だ。」と激怒。祖母(漢生の妻)が小百合に彼の回顧を撮らせて、日本人の証人を探すことを提案し、漢生も同意する。小百合のカメラの前で、漢生は60年前の事を話し出した。


1944年、北光丸。中国人捕虜はどこに向かっているか知らされないまま、暴風雨の中を貨物船で日本に連行されていた。船は座礁し、浸水による沈没と中国人の暴動を防ぐため、貨物室に詰め込まれていた中国人はそのまま閉じ込められる。

浸水が続く貨物室では国民党と共産党のケンカが始まるが、国民党の隊長周が静止させ、両者による浸水箇所の修理が行われる。船を救われた船長は小林少尉を無視し、閉じ込められていた中国人を甲板に引き上げる。そして船はまもなく横浜に到着した。

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【解説】
「私が証拠だ」って、「オレがルールブックだ」じゃあるまいし。木田氏も証言≠証拠だと言ってくれているのに、じいさん全く聞く耳持たず。この一言で、ドラマ(中共)が証拠より個人の感情を優先している事が分かります。証拠は重要でない、なんて言われたら、誠実に証拠の有効性を検証している東中野教授の立場がありません。

船長がやけに支那人を心配するいい人として描かれていますが、「日本の良心」として、小林少尉と分けて描かれています。日本の軍国主義を責めるべきであって、日本人を責めるべきでないとの共産党ソフト路線がここで顔を出します。

小林くんが蕭漢生だけを貨物室に戻そうとするシーン、小林くんは何と「あの服は八路軍だ。あいつら狡猾だから油断できん」と言っております。八路軍は日本、国民党との争いで戦力が半減したはずですが、小林くんはどこで苦しめられたんですか。

本放送時にも言われていた事ですが、蕭憶を日本人が演じる事で中国語のセリフは全て吹き替え。中国のドラマではよくある事ですが、違和感を覚えますね。日本語も危ういのですが、それはそれでいい感じが出ています。だって中国人ですから、日本語は下手で当たり前。

登場人物のところでも触れましたが、役者が全員下手です。船長はなんとなく『ラストエンペラー』で甘粕大佐を演じていた、坂本龍一に近いものがあります。お前ら日本人を演じるのがそんなに難しいのかと。セリフもどこか堅いし、そんなに日本語に不慣れなのかと。滑舌の良さと程遠い小林少尉は逆にいい感じに映るのでしょうが。このドラマが力が入っているようで入っていないのは、まともな日本人の役者を起用していないからでしょう。それに尽きます。セットの安さは目をつぶります。

オープニングは『バンド・オブ・ブラザーズ(Band of Brothers)』を意識しているのではないかと思われます。意識っていうかもろパクり。
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登場人物と前説

ついに『記憶の証明』DVDが手に入りました。実際に手に入れてくれたUさんに感謝。というわけでストーリーガイドを作っていこうと思います。CSで放送される際の一助となれるよう頑張ります。登場人物は増え次第、随時追加していきます。

【現在】
青山小百合(小山田サユリ):四合院にカメラ片手で入り込んだ日本人
蕭漢生(藍天野):小百合の闖入で苦い記憶を思いだす
蕭憶(阿部力):漢生の孫。王力宏に似ている(適当)
木田:蕭の回顧録翻訳を仲介

【過去】
蕭漢生(秀彬):八路軍団長。共産党側捕虜の代表
周尚文(段奕宏):大佐。国民党側捕虜の代表
夏明遠(李光清):蕭の友人。チャウ・シンチー風
小林謙三(矢野直哉):少尉。船で捕虜を運ぶ責任者。水木しげるの書く日本兵風
岡田総監(矢野浩二):中佐。小林の上官。収容所の責任者

こんなところです。皆さん日本語も微妙ですね。サブタイトルは勝手に付けていきます。目指せシンプルです。

お急ぎの方はリアルタイムでご覧になりながらアップされていた、元祖うぷぷさんのblog【中国反日情報】で、すでに全話解説つきで紹介されています。
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12月13日はあの日

「虐殺記念館」を世界遺産に登録しようと必死な中国ですが、アウシュビッツ、原爆ドームと同列に並べて、人類の三大惨事とする態度自体が不遜。世界遺産の登録要件の1つである「真正性や完全性が認められること」を全く満たしてません。記事でも条件を満たしているかには触れられていませんね。

ユネスコでは取り上げられることもないでしょうが、万が一のために日本政府にはしっかりと反論してもらいましょう。こういう動きもあるわけですし。

 南京大虐殺の日を国家的追悼の場に
http://www.thebeijingnews.com/news/2005/0310/06@015854.html


「南京大虐殺」が発生した12月13日を国家的な追悼の日とするべきだとの声が、南京のある江蘇省の政協委員から出てきました。記念館自体の格も低い、注目度が低いと述べていますが、十分世界中の関心を惹いています。

こういった日は結婚式を挙げるのを禁止にしようとの声もあり、記事の一番上の写真は北京の王府井にある有名な教会の前で、挙式に反対するアホの図です。これは9月18日(盧溝橋事件の日)に撮られたものですが、この日は「国恥日」に制定するべきだとの意見も飛び出し、さすがに今年は勝負をかけてきてるだけあって、あの手この手で攻めてきます。

これを反日教育と言わずとして何と呼ぶのか、町村要求に対する外交部の「道理が無い」発言こそ、道理がありません。「恨みのためではない。戦争と言う罪悪を知る事で、素晴らしい未来が開ける」との説明も説得力を持ちません。「抗日」と付いた記念館が中国に複数あり、そこにおいてある蝋人形は日本の悪行を誇張したものばかり。いや、「誇張」は適切ではありませんね。全く事実無根の創作ですから。

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『洗脳選挙』という書籍の著者、三浦博史氏は「だめな候補者こそプロパガンダには秀でている」とインタビューで答えています。候補者を中国に置き換えると…


追記(03/13/12:17):新京報で援護射撃を確認。「公祭日化は虐殺記念館の規格を高め、中国の平和発展に対して『歴史を鑑に』の外交政策の証拠となる」。いつものアレが出てきました。自国に都合のいい歴史しか鑑にしない、ご立派な政策です。またアウシュビッツ、広島と同列に論じられていますが、謝れ。とりあえず真実と捏造を同列に並べているやつは謝罪。

http://news.sina.com.cn/c/2005-03-12/17296068729.shtml
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