日貨排斥スーパー現る

まず前回のエントリーの補足から。アサヒビールなど10社の名前を晒し、「右翼教科書に賛助する企業」とレッテル貼りをしている記事です。

 アサヒビールなど日本企業が右翼教科書に賛助
http://news.sina.com.cn/w/2005-03-28/11266216510.shtml


アサヒビール以外にも、三菱重工、日野自動車、いすゞ自動車、住友生命、味の素、東京三菱銀行、清水建設、中外製薬、大成建設など、となっていますから、「実際」はもっと多いのでしょうが。また教科書議員連からおなじみ安倍晋三、中川昭一、焚き付けているマスコミ業界から産経新聞と読売新聞の名前も上がりました。石原慎太郎の名前もさりげなく添えられています。

新華社の「アサヒビール不買」記事はガセと前回書きましたが、新華社のトップに載った記事が削除されていました。「保釣が東京に来る」記事も一部削除されたことがあり、あれもほぼガセだったことからいよいよミスリード的臭いがします。なぜか地方紙は削除されていないんですが。これも削除されるかもしれません。

 中国チベット新聞網
http://news.sina.com.cn/c/2005-03-30/10255504803s.shtml
 捜狐
http://news.sohu.com/20050329/n224920226.shtml
 海口晩報
http://www.hkwb.net/news/read.php?news_id=176206&news_class_code=02
 深圳熱線
http://www.szonline.net/Channel/content/2005/200503/20050330/368153.html


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やっと本題に移れます。朝日のニュースの真贋も分からぬまま、釣られるスーパーが出てきました。長春のある吉林省のお隣、遼寧省都の瀋陽市に30近い店舗を持つスーパーチェーンの「信盟」が、日本企業の製品販売を中止したといいます。

 瀋陽のスーパーで日本製品撤去 日本歪曲教科書賛助に抗議
http://news.sina.com.cn/c/2005-03-31/03445510405s.shtml
 瀋陽スーパーが日本の改竄教科書に抗議 日本製品は全て撤去
http://finance.sina.com.cn/xiaofei/consume/20050331/09401476297.shtml


店員によれば「日本資本100%の企業製品、中日合資やパッケージに日本語が書いてある商品は全て撤去した」とのこと。燕京ビールがアサヒビールと業務提携しているのを知らないようです。鮮の毎日(ジュース)なんかも撤去されたのでしょうか。具体的にはビール、飲料水、シャンプー、箸(?)、カップめん、お菓子など20数種類、あんまり具体的じゃなかったですね。すいません。花王のSifone、資生堂(商品名不明)、ソフィーは女性用ナプキンかな。

責任者の発言が泣かせます。「これら商品は永遠に置かない。日本が中国を侵略した歴史を正視すれば、すぐにまた販売する。業者も中国人だし、みんな理解してくれるだろう」「確かに日本製品の売り上げはバカに出来ず、この決定は苦渋の決断となった。金銭的被害は大きいが、我々はすでに心の準備は出来ている。中国人の尊厳を守るためなら、我々の損害が何だ!」。返品も行ったそうです。

売り手がバカなら買い手もバカ。資生堂製品を買いに来た女性に店員が説明すると、別の商品を買って帰られました。衆人監視の元では、何も買わずに手ぶらで帰るわけにも行かないのが辛いところです。翌日には漢奸認定を受けますから、例え欲しくない商品でも手に取らないといけません。

このニュースが事実なら、瀋陽はかなり暮らしにくくなっているのかもしれません。この動きが激しくなれば、言葉狩りや日本人狩りも行われるかも。しかし日本のマスコミが取り上げたのはアサヒ不買の否定記事だけで、現状では判断が出来かねます。
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