モグリッチョのフィールドノート

八丈島の自然などを紹介しています。

アカハタ

2019年08月11日 | 私的釣魚大全
学名: Epinephelus fasciatus
 
 
 体長:30~40cm で、八丈島では“アカバ”という地方名で呼ばれています。イカ切身などの餌釣りでも釣獲されますが、最近はロック・フィッシュ(根魚)としてルアー釣りでのターゲットしても人気があるようです。八丈島では「泳ぎ釣り」で釣獲されることが多かったようです。「泳ぎ釣り」とは竿は使用せずに、釣糸,オモリ,釣針,糸巻(リールではなく釣糸を手繰り、巻き付けたりするもの)を使用、それを持って泳ぎながら見つけたアカハタの鼻先に餌を付けた仕掛を落として釣獲するという釣法です。この釣法のメリットはターゲットのみを効率良く釣獲できることです。

 潜っている際に、ウツボがタコを食べようと追いかけ回している後を、おこぼれに与かろうとしているアカハタが追尾しているのを何度か確認したこともあります。タコ、ウツボ、アカハタの順に一定の間隔で一列に泳いで行く不思議な光景です。釣獲したアカハタの口な中から食べたばかりのエビやカニが出てくることもしばしば。根の上にじっとしている時は、眼球だけが餌を探して絶え間なく動いているのを確認できます。何でも食べる悪食のようです。

 ハタ科の仲間は美味なものが多い(シガテラ毒を有するものもあるので注意が必要)ですが、アカハタもご多分に漏れず非常に美味! 薄く切った刺身に細かく刻んだ青唐辛子を巻いて醤油を少しつけて食べるのも良いのですが、個人的にはアカハタ独特の事。が出る味噌汁。八丈島ではカメノテやアカハタなどの味噌汁にジャガイモと玉葱を入れることが多いのですが、年のせいでしょうか?それらの甘味がアカハタの事。を半減させてしまっているように感じてしまい、ちょっとがっかりしてしまいます。本来ならばジャガイモはアカハタの事。を吸って美味しくなり、玉葱は味噌汁に甘味を足して更に美味しさが増すはずなのですが、私はやっぱり濃厚なアカハタの事。だけの味噌汁が一番だと思います。若い時はジャガイモと玉葱を入れたものも好きだったのですが、年を取ると共に味覚が変化したのでしょうか? もしかすると、これも“知恵の悲しみ”というやつかも知れません。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ハチジョウネブトクワガタ | トップ | トカゲ属の仲間 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

私的釣魚大全」カテゴリの最新記事